名古屋vs鳥栖の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2016年6月11日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第15節 2016年6月11日(土)19:00KO パロマ瑞穂スタジアム
試合終了
00前半1
0後半0
11SH10
3CK3
17FK17
1
- 6'豊田 陽平
未勝利が続く両チーム。チームコンセプトを継続して現状打破へ

13位の名古屋と15位の鳥栖。名古屋はリーグ戦で5試合勝ちがなく、鳥栖は6試合勝星のない状況で、勝点4差で迎えるこの対決に臨む。
公式戦アウェイ4連戦という過酷な日程を戦い終えた名古屋にとっては、今節は久々のホーム開催となる。連戦最後のJリーグヤマザキナビスコカップでは公式戦7試合ぶりの白星ゲット。試合までの準備期間も通常のサイクルに戻り、活力を得た状態でホームに戻ることができた。
ただし、リーグ戦は苦しい状況が続く。直近のリーグ戦は6月2日に行われた明治安田J1 1st第7節の福岡戦。「平成28年熊本地震」の影響により順延となっていた一戦に臨み、結果はスコアレスドローに終わった。ケガから復帰したGK楢﨑 正剛を中心に連続失点を12で止め、開幕戦以来の無失点を手にできたことは1つの収穫だったが、「未消化分」を勝点3に変えられなかったことは痛手だ。これで5試合勝ちなしとなり、下位との勝点差も詰まってきている。
中でも攻撃面の物足りなさは、目下の課題だろう。福岡戦では相手のプレッシャーがある中で思うようにボールをつなぐことができず、シュート数も4本にとどまっている。今節の対戦相手は、直近のリーグ戦4試合でわずか1失点と堅い守備組織を見せている鳥栖。前からのプレス、ボールをつなぐといったチームのコンセプトをどれだけ発揮できるかは、今節も焦点と言えそうだ。
また、鳥栖と言えば、野田 隆之介にとっての古巣クラブ。名古屋に加入した2014年は長期離脱中で、大ケガから戻ってきた2015年も別の負傷により鳥栖戦の出場はかなわなかった。今節出場すれば、移籍後3年目にして初の古巣戦。「元気な自分を見せられたら」と意気込む背番号18に、恩返しゴールが生まれるかにも注目したい。
対する鳥栖も、リーグ戦6試合未勝利と苦しんでいる。名古屋同様、2日に代替試合である第7節神戸戦に臨み、結果はスコアレスドロー。「あとはゴールが足りないだけでした」(マッシモ フィッカデンティ監督)という言葉が、勝ち切れないチームの現状を示す。リーグ4番目タイに少ない失点数(13)を誇る一方で、得点数はリーグ最少の7。リーグ戦に限ると、現在は6試合でノーゴールが続いており、深刻な得点力不足に陥っている。
とはいえ、ゴールは水物でもある。神戸戦後の指揮官も「チャンスを多く作るゲームを常にして、結果がくるのを辛抱強く待つしかないと思うので、このやり方を変えずに続けていきます」と加えている通り、攻撃の形が作れていないわけでもない。継続して好機の数を増やしながら、決定的な場面でナーバスになり過ぎないことは「ゴール欠乏症」を打破するための1つのポイントになりそうだ。
リーグ戦における名古屋戦は5試合負けなしと、近年では好相性の鳥栖。中でも古巣戦となる豊田 陽平は、3年連続でゴールを陥れている。エースに得点が生まれれば勢いも増すはず。彼を旗印にゴールを目指したい。
未勝利の続く両チーム。チームコンセプトを継続した中で現状を打破し、今後の戦いに向けた光明を見いだすのはどちらか。
[ 文:村本 裕太 ]