愛媛vs大分のマッチレポート・動画(明治安田J2リーグ:2024年8月18日)
一覧へ明治安田J2リーグ 第27節 2024年8月18日(日)19:03KO ニンジニアスタジアム
フワッとした流れから息を吹き返して。愛媛が逆転で『3』をつかむ
2連敗中の愛媛はこの試合でも立ち上がりがピリッとしない。開始早々のボールロストから大分にカウンターで決定機を作られると、そのフワッとした流れを断ち切れないまま、自陣深くへ押し込まれる。そして2分、右サイドでクリアし切れなかったところから大分の追撃を受けると、ゴール前でのこぼれ球を保田 堅心に押し込まれて、ビハインドスタートを強いられた。
愛媛の緩みを見逃さない大分は、9分にも相手が勇んで前がかったところでカウンターを発動。野村 直輝のスルーパスに抜け出したキム ヒョンウがエリア内でフィニッシュに持ち込む。懸命に戻ってきた小川 大空に防がれるも、小川にハンドがあってPKをゲット。これを野村が落ち着いて決めて、序盤で2点のリードを奪った。
しかし、愛媛がここから反撃開始。自陣に人数をかけて守る大分に対し、サイドを起点にクロスから次々とフィニッシュシーンを作り出してゴールへ迫る。
すると35分、右サイドの崩しからバイタルエリアにボールを供給。そのアタックは大分守備陣のブロックによって阻まれるも、ルーズボールに対してユ イェチャンが勢いよく左足を一閃。このシュートがゴールネットに突き刺さり、1点を返す。
息を吹き返した愛媛は、後半開始早々に思わぬ形で同点に追いつく。大分の後方でのボール回しの際にGKムン キョンゴンのパスが弱くなり、そこに藤原 悠汰が猛プレッシャー。スライディングで飛び込みながら蹴ったボールが、そのままゴールに吸い込まれた。
イーブンスコアになってからは、大分が主導権を奪還。66分には伊佐 耕平が背後に抜け出してGKとの1対1の場面を作り、81分には吉田 真那斗が鮮やかなボレーシュートで決定機を作り出す。しかし、いずれの場面も愛媛の守護神・辻 周吾のビッグセーブによって阻まれる。
そして85分、試合結果を左右する1点が決まる。防戦に回っていた愛媛は佐藤 諒がドリブルで持ち運び、窪田 稜へスルーパスを通す。そして、窪田が確実にゴールネットを揺らした。
序盤に負った2点のビハインドをタフにはね返した愛媛が、見事な形で3試合ぶりの勝点3をつかみ取った。
[ 文:松本 隆志 ]