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札幌vs新潟のマッチレポート・動画(明治安田J1リーグ:2024年6月29日)

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谷口海斗、思い切りよく。勝点3を手繰り寄せたのは新潟


この日の他会場に先駆けて14時にキックオフされた一戦。ホームの札幌はなんとか連敗をストップして最下位から浮上するきっかけを得たいところ。一方の新潟はここ3試合続けて引き分け。着実に勝点は積み上げているものの順位は16位にとどまっており、ここからチームとしてのベクトルを上向かせたい。そうしたチーム同士がモチベーション高く激突した。

開始直後から互いの特徴がしっかりと発揮されていた。アウェイの新潟はGK阿部 航斗も絡めながらの後方からの丁寧なビルドアップを見せ、それに対して札幌は高いエリアから積極的に守備を仕掛けて、ときおり良い形でボールを奪う。そうやって互いの狙いが表れた展開だったが、大まかに言えば奪ってショートカウンターという得意の形を出しやすい札幌に利があるような攻防に感じた。実際にCKなどから惜しい場面を作り出すなど、得点のにおいもあった。

ただし、どの相手に対してもスタイルを変えない新潟にとっては、そうした展開はよくあることなのだろう。次第に札幌のプレスのタイミングにも慣れてきたのか、うまく外しながら、そして同時に一発で縦を突くパスも含めていくことで次第に押し込んでいくようになる。ポストに嫌われるシュートも含め、決定機を幾度も作り出し、アウェイでも非常に落ち着いて戦っていた印象だ。利があったように見えた札幌だったが、あっという間に守勢となった。札幌も個々の奮闘でなんとか粘り強く戦っていたが、グループでの狙いを持った攻守を見せていたのは新潟のほうだった。そうした中で札幌もシンプルに縦を狙う攻めで徐々に押し返してはいくのだが、試合の流れを掌握するのに十分な場面を作り出すことができず。

後半はアグレッシブさを高めた札幌が球際で上回る場面を増やすようになり、五分に近い戦況となって進んでいった。ただし、球際の戦いをうまく外してパスを散らせるようになると新潟が優勢になるというように、局面ごとに状況は入れ替わる。そうした中で52分、カウンターに転じて左サイドからドリブルを仕掛けていった谷口 海斗がそのまま持ち運び、持ち前の思い切りの良いシュートを叩き込んで先制点を奪う。

その後は1点を追う札幌がボールサイドにより多くの人数をかけて攻勢を仕掛け、それに対して新潟はDFのトーマス デンらの投入によって強度を高めて応戦。ボールを巡る攻防はより一層迫力を増していく。70分に途中出場し、札幌でのデビューとなった大﨑 玲央も力強い攻守を見せていた。

そうやって新潟の1点リードで試合は最終局面へと突き進み、一つひとつの攻防がより迫力を増していくのだが、最終的には個々の技術力で上回る新潟が巧みにボールを保持して時間を進めながら戦い、逃げ切りに成功。敗れた札幌はこれで7連敗。4戦続けて無得点で終えてしまい、苦しい戦いが続く。

[ 文:斉藤 宏則 ]
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明治安田J1リーグ 第6節
2025年3月16日(日)14:00 Kick off

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