鳥栖vsFC東京のマッチレポート・動画(明治安田J1リーグ:2024年5月31日)
一覧へ明治安田J1リーグ 第17節 2024年5月31日(金)19:04KO 駅前不動産スタジアム
- 11'木本 恭生
鳥栖の猛攻及ばず。FC東京がウノゼロを達成
JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦で対戦したばかりの両者による“9日ぶりの再戦”。鳥栖は期限付き移籍元のFC東京との対戦になる木村 誠二が契約上の理由により、出場不可。さらにキム テヒョン、原田 亘が出場停止。守備の中核3人を欠く中、丸橋 祐介、上夷 克典、山﨑 浩介、長沼 洋一の4人で最終ラインを構成した。一方のFC東京は、直近の公式戦である前節・G大阪戦からスタメンを2人変更。松木 玖生と仲川 輝人が新たに先発となった。
鳥栖のビルドアップに対して、FC東京は高い位置からアグレッシブなプレスを敢行。4分には荒木 遼太郎の縦パスを受けた俵積田 晃太がシュートを放つ。これはGK朴 一圭の正面を突くが、FC東京が良い入りを見せる。
11分、そのFC東京が先制。CKからゴール前に送ったボールは相手にクリアされるも、高 宇洋がヘディングでペナルティーエリア内に戻して、木本 恭生が豪快に蹴り込む。副審はオフサイドフラッグを上げたが、VARチェックの結果オフサイドはなく、得点が認められた。
24分には背後へのボールに追いついた鳥栖の長沼が、並走する俵積田より先に回収し、朴にバックパス。しかし、このパスがズレると、ボールはFC東京・松木の足元へ。朴が飛び出し、無人となったゴールに難なく流し込んだ。しかし、VARチェックの結果、俵積田にオフサイドがあり、ゴールは認められず。
窮地を逃れた鳥栖は39分、右サイドから手塚 康平がクロス。ファーサイドで反応した横山 歩夢が合わせるが、これはGK野澤 大志ブランドンの好反応に遭い、同点とはならず。
後半は同点を目指す鳥栖が攻勢をかける。50分には相手のパスミスを回収した菊地 泰智のパスからマルセロ ヒアンがシュートを放つも、これは野澤 大志ブランドンの正面。51分にも相手のビルドアップにプレスを掛けてショートカウンターを見せると、最後は横山がシュートを放つが、これも野澤 大志ブランドンに阻まれた。
追加点を狙うFC東京も74分、うまくスペースを突いた松木が自ら持ち込み、エリア内から強烈なシュートを放つ。しかし、ゴールのわずかに右へそれてしまう。78分にはバングーナガンデ 佳史扶のクロスにディエゴ オリヴェイラが合わせるも、シュートは左ポストのわずかに外へ。
鳥栖は82分、ショートカウンターから横山がクロス。マルセロ ヒアンが頭で合わせるも、DFにブロックされて同点ゴールとはならず。85分にはカウンターからFC東京の中村 帆高がエリア内でシュートを放つも、クロスバーの上。鳥栖はその直後、クロスをクリアされたこぼれ球に反応した藤田 直之がミドルシュートを放つも、枠を捉えられず。
鳥栖は最後まで猛攻を見せたが、FC東京が集中した守備で守り切ってウノゼロを達成し、5試合ぶりの勝利をアウェイから持ち帰ることに成功。一方の鳥栖は2連勝のあとで2連敗となり、16試合目にして早くも10敗目となってしまった。
[ 文:杉山 文宣 ]