FC東京vsG大阪のマッチレポート・動画(明治安田J1リーグ:2024年5月26日)
一覧へ明治安田J1リーグ 第16節 2024年5月26日(日)15:03KO 味の素スタジアム
- 85'山田 康太
山田が投入後1分で大仕事。G大阪が負けなしを『5』に伸ばす
8位のFC東京が4位のG大阪をホームの味の素スタジアムに迎えた一戦。立ち上がりからボールを保持したのはアウェイのG大阪だった。細かくパスをつなぎながら前進し、ほぼ相手陣内でプレーしながらチャンスをうかがう。
FC東京は、それでもゴール前への進入を簡単には許さず、ボールを奪ってから素早い攻撃に活路を見いだそうとする。
そして、最初のチャンスを迎えたのはFC東京。9分、安斎 颯馬が自陣右サイドから縦にグラウンダーのパスを送ると、ディエゴ オリヴェイラが並走する福岡 将太のスライディングをものともせずに突破し、ペナルティーエリア内右の深い位置で相手を引きつけてグラウンダーのパス。これをゴール前の俵積田 晃太がワンタッチで合わせたが、一度はニアポストを消しにいったGK一森 純が戻りながら体を投げ出してセーブ。良い攻撃と良い守備のぶつかり合いはひとまず一森に軍配が上がった。
優位に試合を進めながらワンプレーで危うく失点を喫しそうだったG大阪だが、その後も落ち着いてボールを保持しながら試合を進めていく。ボールを失っても速度と強度のあるプレスバックでボールを奪う、あるいはFC東京の攻撃を遅らせ、マイボールにして再び攻撃に転じる展開が続いた。
G大阪はさらに試合を優位に進め続けた中で、16分と41分に山下 諒也がチャンスを迎えたが、ゴールを決め切ることができなかった。
後半に入るとFC東京の守備の強度が増し、中盤での激しいボールの奪い合いが増えていく。ボールを奪う位置が高くなったFC東京は53分、57分と俵積田が左サイドの突破からチャンスを作るが、前者はシュート性のクロスが誰にも触られることなく枠の右に外れ、後者はカットインしてからのシュートだったが、一森のセーブに阻まれた。
またも徐々にG大阪がボールを保持しながらジワジワと前進していく状況が続く中、FC東京のピーター クラモフスキー監督は63分に遠藤 渓太と仲川 輝人、78分に松木 玖生とジャジャ シルバと攻撃的なカードを切っていくが、一方でG大阪のダニエル ポヤトス監督は72分にネタ ラヴィを投入して以降、少しの間、様子見が続いた。
そして、84分に倉田 秋とともにピッチに投入された山田 康太が、入って1分後に大仕事をやってのける。
G大阪は中盤の左でボールを奪ってネタ ラヴィが対角線上に大きく展開すると、ウェルトンがキープしてからグラウンダーで丁寧にマイナスのパス。これを山田が左足で止めてから右足を一閃。ボールはゴール左に吸い込まれ、待望の先制点を奪った。
それでもあきらめないFC東京は遠めからでもどんどんシュートを狙っていき、6分が提示された後半アディショナルタイムの90+7分、セットプレーの流れからエンリケ トレヴィザンがゴールネットを揺らす。
しかし、シュートの前から副審がフラッグを上げており、VARの確認も経てオフサイドの判定でノーゴール。そのまま1-0でG大阪が勝利し、2連勝かつこの5試合で4勝1分に。一方、FC東京は引き分けと敗戦が交互に続く状態で4戦未勝利となった。
[ 文:菊地 正典 ]