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藤枝vs熊本のマッチレポート・動画(明治安田J2リーグ:2024年3月24日)

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今季初出場の大曽根が決勝点。藤枝が待望のホーム初勝利



雨がほぼ上がって、ほどよく湿ったピッチはパスサッカーの両チームにはやりやすいコンディション。ともに立ち上がりから持ち味の精力的なプレスを見せ、それに対してどちらが確実にパスをつないでいくかという一進一退の展開となった。

そんな中で10分に藤枝が速攻を仕掛ける。左CB小笠原 佳祐がフリーになって持ち上がり、前線にスルーパスを送ると、中川 風希がGKをうまく外すシュートを流し込み、今季のホーム初ゴールを決めた。

これで藤枝が勢いに乗るかと思われたが、3連戦の疲労もあるのか、細かいパスミスが目立って、主導権を握り切れない。逆に熊本が立て直して自分たちの流れを作り、21分には松岡 瑠夢が放ったミドルシュートが右ポストに当たるなど決定機も作った。

後半に入ると、攻撃の形が良くなってきた熊本がさらに主導権を握り、55分にはクロスから大西 遼太郎が決定的なヘディングシュートを打ち込むが、ここはGK内山 圭がスーパーセーブ。60分の豊田 歩の強烈なミドルシュートも内山に防がれ、熊本がチャンスを決め切れない時間が続いた。

それでも攻め続けた熊本は63分、キレイなパスワークで左サイドを崩し、今度は大西が狭いところを抜くシュートを決めて、同点に追いついた。

だが、藤枝も意地を見せて攻勢を強め、チャンスを増やしていく。74分には高い位置でボールを奪い返してからの攻撃で、クロスを小笠原が胸で落とし、今季初出場の大曽根 広汰が冷静に蹴り込んで勝ち越し点をゲット。その後は熊本の反撃を抑え切った藤枝が、待望の今季ホーム初勝利で2連勝。熊本を抜いて15位に上がった。

内容的には上回る面も多かった熊本は、決め切るか、守り切るかのわずかな差で敗れ、今季2勝目はお預けとなった。

[ 文:前島 芳雄 ]
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