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川崎Fvs名古屋のマッチレポート・動画(明治安田生命J1リーグ:2021年5月4日)

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ライバルにダブルパンチ。川崎F、向上の余地残しつつ力を誇示


神奈川県川崎市が『まん延防止等重点措置』の実施区域となったことに伴い、観客の上限を5,000人として、ビジター席を設けずに行われたこの一戦。先週木曜の明治安田J1第22節に続いて、首位の川崎Fと2位の名古屋が対する頂上対決として注目を集めた。

前回対戦、ホームで0-4と屈辱の敗戦を喫していた名古屋は、その試合途中から見せた[4-3-2-1]という中盤を厚くしたトリプルボランチシステムを採用。攻守に意図を明確にしたのとともに、受け身にならない前向きな姿勢を強めた。稲垣 祥、長澤 和輝、米本 拓司というインテンシティーの高い中盤3枚と、反攻の意思を強めたマテウスらがキーとなってセカンドボールをよく回収し、ビルドアップも整理して川崎F陣地へ攻め込んでいく。

川崎Fとしては「セカンドボールも拾えず、僕らも間延びした。相手に主導権を握られた。ボールホルダーに対してプレッシャーへ行けず、ズルズル下がってしまった。相手CBが深い位置を取ったときに守備でハメるところで整理できていなくて、うまく運ばれた」(三笘 薫)。

前半は名古屋ペースで進んでいたが、少しずつ川崎Fもこれに慣れて前進をし始めると31分、田中 碧が得意とする縦回転で急激に落ちる強烈なCKに、中央で頭1つ抜け出たジェジエウが合わせる。GKランゲラックの左手をかすめたボールはゴールラインを割って、川崎Fが意味の大きな先取点を奪った。

ペースを握っているはずなのに失点する。名古屋としては痛い流れだったが、稲垣のミドルシュート、マテウスの突破などでゴールへの意欲は衰えなかった。

しかし、後半に折り返してすぐの50分。川崎Fの強みが再びゴールという結果に結実する。その場面を振り返るのは、決めた山根 視来だ。

「アキさん(家長 昭博)が外で張ったので、中のスペースががっぽり空いていた。そこで受けて、運んだところで左に展開した。薫が持ったときに、えぐるか、抜き切ってクロスを上げてくれると思った。タイミングは間違えずに(最終ライン裏に出て)行こうと思ったら、相手が反応できないボールを出してくれた。押し込むだけだった」

右SBの山根が左サイドからのクロスに対してニアで合わせる驚愕のゴールで追加点を奪う。

さらに名古屋にアクシデント。59分、ビルドアップ時に丸山 祐市がGKに下げたボールが、そのままゴールを割ってしまってオウンゴールとなり、3点差に開いた。

ただ、試合はそこで終わらなかった。「前回対戦で4-0で勝っていたこと、それに3点を取ったことで、もしかしたらそういう(気持ちを緩める)メッセージになってしまったかもしれない」と鬼木 達監督が認める形になる。腰を痛めていたレアンドロ ダミアン、それに5日前の試合でフル出場していた家長をベンチに下げたあとから名古屋の攻撃を受ける展開に。

そこから、途中出場の森下 龍矢のクロスに稲垣が合わせた得点、それにマテウスの素晴らしい直接FKが立て続けに決まってスコアは3-2に。1点差となったところで、鬼木監督はシステムを[4-3-3]から[4-4-1-1]にして試合をクローズさせにいった。

そこからは効果的に時間を使った川崎Fが逃げ切り、上位対決で連勝を飾った。「3-0のあとに意思統一ができなかった」(鬼木監督)という課題は残ったものの、2試合トータルで見れば7-2。堅守が売りの名古屋に対して大量得点で2連勝と、首位に立つ理由をJリーグ全体に誇示する結果となった。

[ 文:田中 直希 ]
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2025年3月16日(日)14:00 Kick off

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