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清水vs水戸の見どころ(天皇杯:2016年9月3日)

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2週間後の再戦も見据えて。2つの意味で次につなげたい一戦

天皇杯1回戦はともに大学生との対戦となった。

清水は、関西学生サッカー選手権大会チャンピオンの関西大と対戦。今夏に獲得し、この試合が清水で初先発となった長谷川 悠、二見 宏志の2選手を含む、リーグ戦前節から6選手を入れ替えて臨んだ。27分に金子 翔太のヘディングが決まり、さい先よく先制するも、連係面で上回る関西大に苦しめられる時間が続く。すると56分に、カウンターから竹下 玲王に決められ同点。79分に、長谷川の移籍後初ゴールで勝ち切ったものの、苦戦した印象が拭い去れない、すっきりとしない試合になった。

一方の水戸は、かつて同クラブを2003年から5年間指揮した前田 秀樹監督が率いる東京国際大をケーズデンキスタジアム水戸に迎えた。リーグ戦前節から選手を総入れ替えし、若手中心のメンバーで臨んだ水戸は、やはり清水と同じく連係面がうまくいったわけではない。だが、勝負の分かれ目になったのは、船谷 圭祐の正確なセットプレーだった。86分、船谷のCKを山村 佑樹がヘディングで押し込み、これが決勝点となった。

このように、ともに勝利したものの、勝負を決めたのは80分前後と、結果だけを見ればギリギリまでどちらに転ぶか分からない試合。大学生の奮闘もあったが、それを圧倒するほどのプロの実力を見せることはできなかった。

もちろん、メンバーの問題もある。清水は、前述のように6選手を入れ替えたが、試合後、「これを機にメンバーに関わってくる選手が増えてくればいいと思って、公式戦から少し離れているメンバーを思い切って使ったが、少し厳しいゲームになった」と小林 伸二監督が語ったように、評価を変えられるほどの活躍を見せたかと問われると難しい。

また、清水としては2位以内でのJ1自動昇格をリーグ戦で狙っており、この試合はその戦いにつなげるような勝ち方が求められる。同カテゴリーの水戸を相手にするわけで、ベストメンバーで戦うことも予想される。「水戸とは、すぐにリーグでも試合があるので、しっかり勝っておかないといけない。ここから大事な試合が続くので、選手もモチベーションも高いと思う」と長谷川。過去天皇杯で三度対戦し、全勝している相手に今回も勝って「次」に進むことはもちろん、この天皇杯から約2週間後の再戦を見越して、「次」に向けて先にたたいておくということも必要なのかもしれない。

水戸としては、9月7日に延期されていた明治安田J2第8節の長崎戦が残されており、ベストメンバーを組むことは難しいのかもしれない。第30節で退場処分となったロメロ フランクは第8節に出場できないため、この2回戦に出場する可能性が高いが、それ以外のメンバーをどう調整するのかを見極める必要がある。元清水の兵働 昭弘、元磐田の木下 高彰、船谷 圭祐という個人的に因縁のある選手は、出場すれば高いモチベーションを発揮することも考えられる。静岡市出身、清水商業高(現清水桜が丘高)卒の西ヶ谷 隆之監督の、指揮官としてアイスタでの初采配に注目だ。

[ 文:田中 芳樹 ]





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