[ 2013年　今年の漢字：福岡 ]
「何回倒れたかが問題なのではない。何回立ち上がるかが問題なのだ」。事あるごとにマリヤン・プシュニク監督は、この言葉を繰り返してきた。今季の最大の目標は、あらゆる面でクラブ史上最悪の成績となった昨季を払拭し、新たな歴史を刻むべくチームを前へ進ませること。
そして選手たちは様々な壁にぶつかりながらも前へ進み続けた。クラブの経営危機が明らかになった10月、ファン・サポーター、福岡に関わる人たち、さらには全国のサッカーを愛する仲間たちが支援の手を差し伸べて、ともに前へと進んだ。そして、迎えた最終戦で、ファン・サポーターの声援を受けて金森健志、三島勇太が挙げたゴールこそ、チームが未来に向かって進み続けている証。今季、手に入れたいくつもの変化は、その結果として得たものにほかならない。

Text by 中倉一志

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2013年12月13日（金）