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清水が8強に勝ち名乗り 第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会(14.09.08)

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FC東京(J1)1-2(前半0-0、後半1-2)清水エスパルス(J1)

9月7日(日)、第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会はラウンド16(4回戦)を開催。9月10日(水)に行う7試合に先駆け、東京・味の素スタジアムでFC東京(J1)と清水エスパルス(J1)が対戦しました。

FC東京はSAMURAI BLUE(日本代表)に帯同中の森重真人選手と武藤嘉紀選手が欠場、清水もノヴァコヴィッチ選手や金子翔太選手など複数の選手が不在の中、両チーム共この一戦で若手選手や新外国人選手を起用します。センターバックのカニーニ選手が公式戦初出場となるFC東京に対し、清水はセンターバックのブエノ選手が同じく公式戦初出場、2種(ユース)登録の水谷拓磨選手は公式戦初先発を飾りました。
試合は序盤から一進一退の展開になりました。FC東京は12分、三田啓貴選手の縦パスを受けたエドゥー選手が反転してシュート。すると清水はその2分後に最終ラインからのフィードに高木俊幸選手が抜け出してフィニッシュに持ち込み、ゴールに迫ります。速攻と遅攻を使い分けて得点のチャンスをうかがうFC東京と、攻撃時も最終ラインに3人を残してリスクマネジメントをする清水。両チームががっぷり四つに組んだ前半は、0-0のまま終了します。

後半、清水はエースの一振りで試合を動かしました。69分に大前元紀選手がペナルティーエリアの外から強烈なミドルシュートを叩き込み、先制点をもたらします。ホームの声援を受けるFC東京も黙ってはいません。75分、河野広貴選手がワンタッチでのパス交換でゴール前に進入し、最後はエドゥー選手のパスを受けてグラウンダーのシュート。ゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻します。
しかし、清水はFC東京に生まれた一瞬の隙を見逃しませんでした。同点とされた直後の76分にイ・キジェ選手→高木俊幸選手とつなぎ、最後は高木選手の低いクロスが相手DFに当たったこぼれ球をイ・キジェ選手が体で押し込んで再びリードに成功。
何としてでも追い付きたいFC東京は、試合終了間際にエドゥー選手、さらにGK権田修一選手が清水ゴールを脅かすものの、同点とすることはできません。試合は2-1のままタイムアップ。接戦を制した清水が、準々決勝に駒を進めました。
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■監督・選手コメント
・マッシモ・フィッカデンティ 監督(FC東京)
天皇杯は、AFCチャンピオンズリーグ出場を懸けた大切な大会です。それにも関わらず、最高のメンバーで臨むことができなくて残念です。試合に関しては、相手が5バック気味に守って最終ラインの背後のスペースを消してくる中、自分たちが攻撃する時間をつくることができました。しかし、追い付いた直後に1-2とされたシーンが最後まで響きました。2失点とも未然に防ぐべきだったと思いますが、この結果を受け止めなければなりません。

・権田修一 選手(FC東京)
同点にした直後の失点は、本当にもったいなかったです。ボールの奪われ方が悪く、カウンターでピンチを招く回数が多かったですし、今日のような試合をすると「FC東京と戦うときは引いて守っていれば、強引に攻めてくる」と思われてしまいます。Jリーグ第22節の鹿島アントラーズ戦でも、中央を固める相手に対して中央突破を試みて、カウンターの餌食になりました。今後は同じミスをしないよう、修正していく必要があると思います。

・大榎克己 監督(清水エスパルス)
メンバーが限られており、誰を起用するか悩んだ末、3バックで戦うことにしました。状況によって5バックになる場面もありましたが、選手たちにはできる限り高い位置で相手にプレッシャーをかけるよう指示しました。前半を無失点に抑えられたことでプランがうまく運び、後半の2得点を呼び込むことができました。選手たちがハードワークするようになったと思いますし、この勝利がチームの底上げと選手間の競争につながるはずです。
・水谷拓磨 選手(清水エスパルス)
初めてプロの公式戦に先発出場しました。試合の途中にプロデビューしたJリーグ第22節のサガン鳥栖戦とは異なり、とても緊張しました。特にピッチに向かう階段をのぼるときは緊張感がピークに達していましたが、試合が始まると徐々に和らいだので良かったです。試合中は、エドゥー選手など大柄な相手に低い重心で当たること、早く寄せることを意識しました。攻撃にも絡むことができて楽しかったです。明日は学校があるので大変です。

以上
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