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【J2:第24節 甲府 vs 松本】プレビュー:甲信ダービー第2戦は『ももクロ』のように戦う。そして、絶対に甲府が勝つんだゼーット!(12.07.15)

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前略 反町康治様

東京V戦の勝利おめでとうございます。“五輪代表”の杉本健勇がいる東京Vにお勝ちになるなんて素晴らしいです。甲府は7月29日(第26節@山梨中銀スタジアム)に杉本のいない東京Vに勝つ予定ですが、五輪以降に東京Vと対戦するチームは杉本がレンタル元のC大阪に戻るかどうか気になっているでしょうね。話がそれましたが試合後のインタビューで、「今日は勝ちましたけど、ゲーム終了の笛は次のゲームのスタートですんで、しっかり準備をして…、『甲府は、皆さん、近いですよね?』、『ウェ〜イ(松本サポーターの声)』。いい準備して次の甲府もいい試合をしたいと思います」と仰いました。つまり、松本サポーターに甲府遠征を促す力強いメッセージを送られました。嬉しかったです。キックバックはしませんが、お陰様で儲かります。以前の甲府はJ2でも平均で1万人を超える集客力があったのですが、去年あたりから下降気味なので松本の皆様が山梨中銀スタジアムに来て下さることは大歓迎です。

現時点で約4000枚のチケットを松本のファン・サポーターの皆様が購入してくれています。
甲府の海野一幸会長は、「今年のJ2で一番観客が多かったのは第15節の松本対横浜FC戦の13062人(※)。これを超えたい」と申しておりました。甲府のファン・サポーターが1万人超えると記録更新は確実の見込みですが、現時点ではこの数字には少し足りないそうです。
海野会長に「『ももクロ』のハーフタイムショーをやれば満員になりますよ」と適切なアドバイスをしたところ、「なんだ、その『モノクロ』って?」と経営者にあるまじき答えが返ってきました。いまどき「ももクロ」を知らない日本人がいるとは驚きでした。急遽、甲府の現場スタッフに口頭でアンケートを取ると、おおむね50歳以上になるとAKB48はかろうじて知っていても「ももクロ」は知らないという結果でした。佐久間悟GMも城福浩監督も知りませんでした。まるでメッシは知っているのに、クリスティアーノロナウドを知らないのと同じです。ただ、宮沢ミシェルさんのお嬢さんが乃木坂46のメンバーだということはかろうじて知っておられました。反町監督は「ももクロ」ご存知でしょうか。ご存じなければ好奇心年齢は50代ということになってしまいます。

今節の甲府は「ももクロ」の全力振り付け同様の戦いをします。「週末ヒーローJFK甲府Z」です。気力も気合も十分です。松本のミーティングでは甲府の配置をどう表記されているのでしょうか。一寸分り難くありませんか。練習を見る限り、配置は4−1−4−1とも4−3−3ともとれる形で、攻守においてダヴィと1列下の4人がどう絡むがシステムの核になりそうです。反町監督は甲府対策として、山本英臣の両サイドを狙うことを考えておられると思います。山本がボールを持ち過ぎる方が松本には都合がよく、パンパンはたくようでは都合が悪いと予想しています。また、松本は3バックなのでサイドのスペースのケアもポイントにされると思いますが、今節の甲府は攻略しそうです。90分間は続かないと思いますが、立ち上がりからガンガン行くと思います。城福監督は「逆サイドの切り替えが松本の生命線。(甲府の)逆サイドの選手が如何に切り替えられるかを大事にしたい」と話していました。フリーズありの紅白戦では、「スローインが唯一の手段なんだからやらせるな。ペナに入れさせるな」などと、言葉を荒げる場面もありましたが、今節は勝点3を絶対に取るという強い意志の表れでもあります。「観客数が多くても少なくても僕らがやる準備は同じ。ただ、松本戦の勝利が営業面で大きな意味があることは理解している」とも話していました。つまり、勝てば多くの甲府サポーターが「次も観に行こう」と思ってくれるということです。

反町さんが湘南の監督時代の09年は甲府と湘南は死闘を繰り広げましたね。湘南に1勝2敗で甲府は負け越しました。最終節まで3位昇格争いをしましたが、勝点1差で湘南が3位で昇格、甲府が4位でした。安間貴義(現、富山監督)監督でJ1を戦う夢が断たれたことは残念ですが、恨みには思っていません。終了間際のゴール、GK野澤洋輔のアクロバティックなセーブなど粘り強い戦いぶりでしたが、それが松本にも乗り移りつつありますね。でも、今節はそれをさせません。ここまで何度も痛い目に遭いながらゲームの終わらせ方を学んできました。ゴールキーパーとディフェンスラインの選手だけの責任ではなく、チーム全体としてどういう戦い方をすればいいのかという共通認識ができつつあると思います。今では、出場のチャンスがない時でも地道に準備をしてきた選手がレギュラーポジションを取るなど、時間を掛けて信頼を勝ち取った選手がチーム内に健全な競争意識を植え付けました。まるで「ももクロ」のように。

前回の甲信ダービーでは松本のファン・サポーターが創り上げたスタジアムの雰囲気に嫉妬しました。みんなの気持ちが一つになっていて本当に素晴らしかったし、スタジアムに熱々の青春を感じました。岡山にもこの雰囲気がありますが、松本は最も新しいJクラブなので更に純粋な喜びや愛情を感じました。甲府は2回の昇格、2回の降格を経験して大人になった代わりに、目が年を取った面があります。もちろん目の下の「クマ」が取れないとか視力の話ではありません。でも、これは誰もが通る道で、クラブが強くなり地域に根差していく過程で乗り越えなければならない壁でしょう。だからこそ松本との対戦が刺激になるのです。甲府サポーターも前回の甲信ダービーで貰った刺激のお返しを考えていると思います。歓喜と屈辱の涙を4度流し、3回目の昇格を狙うチームのサポーターが魅せる迫力も楽しんでください。お互い全力でフェアに戦い、全てのファン・サポーターが「次も観に行きたい」という試合をしましょう。「ももクロ」のように。

追伸  関塚(隆)監督“も”苦労されていますね。
草々

以上

※編集部注:今季J2最多入場者はJ2第2節松本vs山形@松本の13,098人です。

2012.07.14 Reported by 松尾潤
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