25日、震災の影響でさいたまスーパーアリーナに避難している子供たちを元気づけようと、レッズランドへ招待し、ハートフルクラブのコーチや選手等とともにスポーツを楽しんだ。福島県双葉郡双葉町の子供たちは、今日からスーパーアリーナ内で小学校の授業を再開され、午前中はアリーナ内で勉強し、午後はレッズランドでの課外授業となった。福島県内から避難している小学生54名とその父兄たちは、さいたまスーパーアリーナから関東自動車(株)様のご協力により、手配頂いたバス2台に乗り、レッズランドへ向かった。
レッズランドでは、ハートフルクラブのコーチ陣のほか、山岸範宏、梅崎 司、青山 隼、高橋峻希、原口元気の5選手が子供たちを迎え入れ、落合 弘ハートフルクラブキャプテンが子供たちの前へ。「今日は、一生懸命やってください。一生懸命やれば、言葉はなくとも心は伝わります。我々も選手も、一生懸命やるので、楽しんでください」と、メッセージを送った。
その後は各自、レッズランドの人工芝グラウンドに散って、サッカー、野球、縄跳び、綱引き、フラフープ、サイクリングなど、ハートフルクラブのコーチや選手たちと一緒になって、思い思いの方法で体を動かし楽しんだ。
1時間30分ほど、さまざまな種目を楽しんだ後は、選手たちが「お手本」を披露するコーナーへ。シュートやPKの実践、ロングキックなどを間の前で見せると、子供たちからは驚嘆の声も起きていた。そして、最後にハートフルクラブの城定信次コーチが「みんなが一生懸命グラウンドで遊んでくれて、とても良かったです。これからも元気よく、一生懸命、いろいろなことに取り組んでいってください」と言葉を贈った。
締めくくりに全員で「ありがとうございます」と挨拶。コーチ陣や選手たち、そして子供たちの大きく元気な声が、レッズランドの空に響いていた。
■山岸範宏
「今日は、さいたまスーパーアリーナに避難をされているお子さんたちと、こうしていろいろな遊びをする機会を与えていただきました。こちらが元気づけるつもりでしたが、お子さんたちの元気な姿を見て、僕たちが元気づけられる感じもありました。直接『久しぶりに外で遊んだ』という声が聞けたこともすごく良かったと思います。僕らは、リーグの再開に向けてしっかりと準備をしていくことが大事ですし、その中で、いろいろな形の支援というのもあると思います。これからも、自分たちができる限りの支援をやっていければいいと思っています」
■青山 隼
「たくさんの笑顔があって、子供たち本来の元気な姿を見ることができました。とても良い一日になったと思っています。こういう状況でみんな頑張っていて、僕たちもすごく元気をもらうことができましたし、僕らも一生懸命、いろいろな遊びに取り組むことができました。子供たち同士のつながりを感じることもできましたし、人と人とのつながりというのも感じることができたと思います。サッカー選手としてだけではなく、人として、こういう活動は積極的にやっていきたいと思っています。サッカー選手というのは夢を与えることができる仕事だと思います。こういう活動をしていきながら、またプレーの面でもコンディションを上げていって、子供たちに何かを伝えられればいいと思っています」
以上
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