第16回アジア競技大会2010広州 グループステージ第1戦(vsタイ)試合結果
11月14日(日)19:00KO@HuangpuStadium
なでしこジャパン 4(前半2-0)0 タイ代表
優勝候補の筆頭に挙げられる、なでしこジャパンは、グループリーグB組の第1戦でタイに4-0で快勝した。今大会を占う大事な初戦を制した佐々木監督は、「得点数に関係なく、選手たちは90分間戦ってくれた。次につながる」と納得顔だった。
立ち上がりに少し固さが見えた日本。ボールを保持するものの、攻撃の歯車が噛み合わなかった。その状況の中で気を吐いたのはFW大野だった。前半14分の右足シュートを皮切りに、同20分には絶妙なパスで好機を演出するなど、持ち前のアグレッシブなプレーでリズムを作った。
するとその4分後、右CKのチャンスで主将の宮間のキックは相手GKの頭上を越え、こぼれたボールを、FW北本が鮮やかに右足ボレーを突き刺して先制した。流れを完全に引き寄せた日本は35分、序盤から攻撃をけん引し続けた大野が、澤の柔らかく浮かしたパスを、うまく胸でコントロールし右足シュートで加点して、食い下がろうとする相手の勢いを止めた。
後半に入っても日本ペースは変わらず、15分に再び精度の高い宮間の左CKに、完ぺきなタイミングで阪口が頭で合わせて3点目を挙げ、試合を決定づけた。終了間際には、力尽きた相手のオウンゴールで4-0。シュート数でも24対1と圧倒し、完ぺきな内容だった。
それでもこの試合で代表157試合出場となる百戦錬磨の澤は、「決定的な場面でもっと(ゴールに)入れないと」と現状の課題に厳しい顔。佐々木監督も「少しミスが多かった」と反省した。
アジア大会の初優勝を目指す、なでしこジャパン。徐々に世代交代をしながら、チームの活性化を図っている。そしてベテラン、中堅、若手が互いに融合し一つになったとき、アジア舞台で確固たる実績を残すことになるだろう。
18日には強豪の朝鮮民主主義人民共和国と対戦する。厳しい戦いが予想される中で、いかに日本らしいサッカーができるか。成長途中のなでしこジャパンの飛躍を期待したい。
以上
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