4月1日(土) 2006 J1リーグ戦 第6節
横浜FM 1 - 1 F東京 (15:02/日産ス/20,977人)
得点者:'62 田中隼磨(横浜FM)、'89 増嶋竜也(F東京)
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「試合内容は非常に満足」の岡田監督。一方のガーロ監督は「最初から最後まで相手が上回っていた」。
試合後の記者会見の対照的な言葉。なのに結果はドロー。横浜FMはシュート数も倍近く打っており、その中には大島のクロスバーに当たったものや、マルケスの至近距離からの一撃も含まれている。過去の両チームの対戦を振り返っても、もっとも横浜FMのペース、リズムで進行したゲームといっていいだろう。それでも勝ち切れなかった横浜FM。序盤戦ではあるが、前節、浦和に完敗していただけに、この試合の白星を、再上昇へのきっかけにしたいところだった。
代表の久保、中澤をコンディションの関係で外し、奥を太もものケガで欠いていた横浜FMだが、キックオフ直後からパスをつなげてF東京ゴールに迫る。1分に上野良治のパスから、右サイドを走った田中隼磨の鋭いクロスがゴール前に送られる。対するF東京は4分にFKを鈴木がダイレクトで合わせて横浜FMベンチをひやりとさせたが、それ以降はいつもの攻守とは少々違う。特に前半が重く「全く自分たちのサッカーが出来ていない」とガーロ監督も認めたように、マイボールにしてからのスピードが不足。いつものこの対戦なら頻繁に見られる、高い位置でボールを奪ってからの加速や、サイドの分厚い連動が、影を潜めていた。確かに丁寧なビルドアップではあるものの、例えば昨年の対戦(第17節@味スタ、0-4で横浜FMが敗戦)で横浜FMを一蹴した逞しさの方が脅威だろう。
ところが横浜FMも、この流れでゴールが奪えない。17分に上野の鋭いパスで清水範久がフリーでミドルシュートを放つが威力を欠きGKの手に収まり、その2分後のドゥトラのミドルも右上に外れる。絶好機は29分だった。大島のショートパスで抜け出したマルケスが至近距離から右足で狙ったが、シュートはワクをとらえない。シュートの精度が特長のゴールゲッターだが、この日の6本はネットを揺らすことはできなかった。
横浜FMが、ようやく先制したのは後半17分。田中隼が右サイドを駆け上がり、角度のないところから決めたもの。さらに、22分ルーカスのニアでのヘッドがGK正面と、ピンチを逃れた横浜FMに追加点のチャンスが訪れる。28分、松田のクロスを空中戦で競った大島がリバウンドに素早く反応して右足でミート、しかしクロスバーに当たった。
このままのスコアで終えたかった横浜FMだが、80分過ぎからのF東京のサイド攻撃、特に右からの徳永悠平のボールキープが威力を発揮する。横浜FMのファウルが増え出し、嫌なムード。ロスタイム、3分の表示が出た直後のことだった。右からの栗澤僚一のFKを中央で今野泰幸が空中戦で競り勝ちヘッド。リバウンド、ニアにいた増嶋が逃さない。右足を振り抜いてのフィニッシュ。
痛い、悔しいロスタイム失点。「まだ序盤」「これを繰り返してはいけない」と唇を噛み締める横浜FM選手たち。この試合が教訓と出来るかどうか。次節でのディフェンスの集中力に注目しよう。
対するF東京にとって、この勝ち点1は満足ではないものの、悪くはないだろう。これからの上昇に繋がるために、まずフィジカルを取り戻したい。
以上
2006.04.01 Reported by池田 博人(インサイド)
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