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【J1:第30節 鳥栖 vs 新潟】プレビュー:残されたタイトルはリーグ制覇のみ。目の前の一戦一戦を勝って望みに近づきたい鳥栖。類似するスタイル同士の戦いのターニングポイントは“精度”(14.10.25)

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常套手段か奇策か・・・。自分たちのスタイルを研究されている中で、対峙する相手と戦うために指揮官は何を考えるのだろうか。
『相手がどう出てこようと、自分たちのスタイルを貫き通す』戦い方なのか、『相手が何をやってくるかを予想し隙を突く』戦い方なのか。はたまた、それをうまく織り交ぜながら臨機応変に戦うのか。今節の鳥栖対新潟は、勝敗も気になるところだが、その内容も気になる試合となりそうだ。

類似するスタイルで戦う鳥栖と新潟。お互いにロングパスとタテに早い展開で相手の隙を突いての展開でここまでを戦ってきている。

サイドを絡ませてフィニッシャーに近づけたいのが鳥栖。相手サイドの奥深くまでボールを運び、中央の意識が外に向いたところで中の選手がゴールを狙うスタイルはリーグ屈指の威力を誇る。第27節横浜FM戦も第28節C大阪戦も、鳥栖らしい戦い方で無失点最少得点差で勝利した。しかし、第29節川崎F戦では、鳥栖のプレスをパスでかわされ押し込むことができずに敗れてしまった。確固たるスタイルを持っているチームの典型的な強弱を示した試合が続いている。

一方の新潟。残留争いからは一歩抜け出してはいるものの、中位でなかなか波に乗れない戦いが続いている。相手のスペースをうまく使って、攻撃してチャンスも作ってはいるが、フィニッシュのところでの精度が足りずに思うように勝点は上積みできていない。第27節川崎F戦も、第29節清水戦もセットプレーの流れの中からはゴールネットを揺らすことはできているものの崩し切っての得点は生まれていない。(第28節甲府戦は無得点)
前節清水戦では、主導権を握りながらも清水のラストチャンスに決められ敗れている。『決めるべきところで決めていれば、あのような結果にはならない』とサッカーで良く聞くフレーズが関係者たちの口から洩れていた。求められるのはゴールネットを揺らす力。攻撃陣の奮起にチームの命運がかかる。

この両チームの戦いは均衡した戦いが多い。同じようなスタイルで拮抗した戦力で戦うので自然とそうなる。その中で、結果を左右するものは“精度”ということになるだろう。パスの精度、シュートの精度、トラップの精度のみならず、連携や連動といったチームとしての精度も必要だ。日頃の練習から作り上げていくものなので、そう簡単には上がるものではないが、集中力を持ってやり続けなければ上がるものではない。ボールを保持している状態では、特に集中力がポイントとなるだろう。対してボールを失っている状態では、プレスやマークの厳しさといったところで相手の自由を奪い、相手の精度を下げていく必要がある。最後まで運動量でも相手を上回っておきたい。鳥栖も新潟も、このことは分かっているだろうし、十分にそれを出せる力を持っている。
今節も、一喜一憂する試合となるだろう。一瞬たりとも目を離せない、観る側にも集中力が求められる。

ボールを奪ったらゴールを目指すのがサッカー。ボールを奪われたら、奪い返しに行くのもサッカー。目的や目指す結果はお互いに同じであるが、そこに至るまでの過程に大きな違いがあるのもサッカー。個の長けた能力を軸に組み立てるサッカーを標榜するチームもあれば、しっかりとした組織力で戦うチームもある。争点では個のアイデアで突破できても、長いシーズンでは自然とチーム力の差がついてくるのがチームスポーツ。個人技術の集合体がチームではない。チームという組織の中で個人技術を生かすことで戦術が成り立つのである。サッカーは、一人ではできないスポーツなのである。

以上

2014.10.24 Reported by サカクラゲン
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