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【名古屋:西野朗新監督 就任発表記者会見】会見での出席者コメント(13.12.20)

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■会見にのぞむ西野朗新監督

本日、名古屋の西野朗新監督 就任発表記者会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下の通りです。
--------------

●福島義広 代表取締役副社長:
「こんにちは。今日は師走のお忙しい中、かくもたくさんの方々においでいただきまして、ありがとうございます。予想をはるかに超える人数でした。ありがとうございます。まず先ほど西野朗新監督と正式に契約を取り交わしました。ここでご報告いたします。会見に先立ちまして、西野さんを監督にお招きした理由を少し申し上げたいと思います。まず、6年間の前監督の後をスムーズに引き継ぎ、強いグランパスと目指すサッカーである"チーム全体が連動した攻撃サッカー"、"躍動感あふれるサッカー"を取り戻すために来ていただきました。西野さんの実績につきましては、お手元の資料の通りですが、クラブとして期待と評価をしていますところは、チーム作りのベースを個々の選手の特徴や長所を最大限に引き出し、発揮させることに最大の力点を置いているというところにあります。来季はグランパスとしてチーム力の底上げが不可欠であります。若い力の台頭と、中堅・ベテランとの融合がカギになるわけです。そういう意味で西野さんの指導スタンスがグランパスにとっても不可欠と考えました。もう一つ、チームが進化・発展していくためには継続していく力と変化させていく力が両方必要です。特に変化させていく力においては、西野さんはこれまでの実績からしても十分強い力をお持ちだと考えます。この点についてもリーダーシップの発揮を期待しています。いずれにしましても、クラブは監督とのコミュニケーションを緊密にし、できる限りのサポートをしていきたいと思います。報道関係の皆様におかれましても、西野朗監督をよろしくお願いします!」

●久米一正ゼネラルマネージャー:
「みなさんこんにちは。GM(ゼネラルマネージャー)の久米でございます。今日は本当にたくさんの報道関係者の皆さんにお集まりいただき、ありがとうございます。厚く御礼を申し上げます。本日、西野朗監督とこのホテルで契約を締結しました。来年の2014年から2年間の複数年契約です。先ほど福島の方からも話がありました通り、グランパスのサッカー、魅力的で攻撃的なモダンフットボールをやっていこうということで今までやってきました。その中で名古屋グランパスが軸ブレをおこさないように継続していくためには、どなたがいいのだろうと模索していく中で、同じようなサッカーを構築してきた西野さんならば、グランパスの目指すサッカーを継承してくれるだろうということで交渉を進め、本日に至ります。今年は巳年です。柏時代の私と西野さんの別れの年も巳年でした(2001年途中に西野監督解任)。今年、名古屋グランパスでまた仕事ができるようになるとは、メディアの皆さんも誰も想像しなかったのではないでしょうか。そのご縁を大切にしていきたいと思います。干支が一回りし、12年が経ち、おそらく私も西野監督もいろんな経験を積んで、柏時代になかったものを、彼はG大阪で、私は名古屋で勉強してきました。来年は午年です。二人で馬のごとく駆け抜けていこうじゃないかと約束しました。しっかり西野監督をフルサポートして、夢の実現、再びの優勝へ向けて頑張っていきたいと思っています。お手元の資料には西野監督のプロフィールがありますが、私が説明しなくとも、244勝というとてつもない勝利数を挙げている名将中の名将です。ぜひ今後ともよろしくお願いします」

●西野朗監督:
「お久しぶりです(笑)。という方々と、地元の報道の方々には初めましての方もいると思います。来シーズンから名古屋グランパスの監督に就任することになりました。自身、1年ぶりの現場復帰で、非常にこの1年、ピッチに立つこともなくひたすら復帰したいと思っておりましたところ、名古屋さんの方からオファーを頂いて。これ以上のオファーはないと、それは数少ないビッグクラブである名古屋からのオファーを、断る指揮官はおそらくいないのではないかと思います。そのようなクラブから現場復帰のオファーを頂いて、非常に光栄に思いますし、非常に大きな期待を感じます。それに対して来季は、まあ今は編成がわからない中で、どれだけ自分らしく、そしてグランパスらしく戦えるかとイメージしているところなんですけど。新人の監督ではないので、いろいろな経験をしてきた中で、それとこのガンバの歴史…失礼しました(笑)。グランパスの歴史を踏まえてまた新しい名古屋のサッカーというものを構築していきたいと思います。ただ、前任の監督は本当に偉大で、築き上げたサッカーが根付いていますから、そこも継承していくことと、また新たに改善しなければいけないところを分析して目標を設定したいと思いますし、はっきり今自分らしくやれるイメージは具体的にはありません。グラウンドに行ってからひとつひとつ積み上げていきたいと思います。2010年に優勝した名古屋のあの力強い、前監督の理想とするタフな試合がまたできるように、新しいコーチングスタッフと全員で力を合わせて、間違いなくJリーグのトップグループに入れるようなチーム作りをしていきたいと思います。また新しいチャレンジですけど、来シーズン、よろしくお願いします」

Q:対戦相手としてのグランパスのイメージは?
「Jリーグで14シーズン以上やっていますから、さかのぼっての記憶もあります。久米GMと一緒に仕事をした柏時代にナビスコカップを獲ったのですが、その準決勝で破った時のイメージが残っていたりですとか、2009年シーズンの天皇杯決勝のこととか、良いイメージもとことんやられたイメージもあります。まあ勝率は互いに同じくらいじゃなかったかと思いますけど。とにかく前監督になってからのグランパスというのは、いろんな要素を持っているなという感じです。テクニック的にも優れた選手は多いですし、スピーディーな選手も多いとか、パワフルでダイナミックなところがあったり。個人的にも代表クラスの選手はたくさんいます。これが本当にフィットして融合できたら、これ以上のチームはないなと思えるくらい。まずはダイナミックさがグランパスには最初に感じる印象でした。2010年に優勝した時代がピークだったと思うんですけど、私もガンバ時代に優勝しましたけど、その力を持って飛躍していく力が、残念ながら優勝してからチームの疲労を感じて、ここ数年は本来の力ではなくなってきていると思います。まだ思い出させることができる時期だと思いますし、2010年に優勝した力を選手は持っていますので、そう難しいことでは、感覚的にはないですね。優勝経験のあるチームなので。そこを全員で思い出すだけなくて、具体的に何をしていくかを考えて作っていきたいと思います」

Q:現時点で目指しているスタイルなどはありますか?
「理想のチームはもちろんあります。しかしそこにそういう選手がいるからできることであって、私がこれまで3つのクラブを経験させてもらって、そこにいる選手でできるサッカーがあると思います。理想ではなく現実の戦力を把握して、そこで化学反応を起こして、また違うパフォーマンスを作ったりとか。まず現状で編成がフィックスしていませんし、おそらくいてくれるだろうという選手もわからない状況なので。ある程度今季で見せてきた個人のパフォーマンスだとか、姿勢は把握していますけど、自分の目標なりスタイルというのは、日々のトレーニングや生活の中で一刻も早く。これは猶予はないので、見極めた中で設定していきたいと思います。その中で目標設定もしていきたいと思います」

Q:今季は主力の退団する選手が多いです。補強が必要と考えるポジションはありますか?
「ディフェンスラインはレギュラークラスが数人退団することがハッキリしていますし、そこを考えてもらうのか、コンバートできる選手はいるのか、ポリバレントにプレーできる選手を使っていくのか。あるいはシステムを変えて対応していくのかはこれからの判断だと思います。ただ少なくとも数的にディフェンスラインは間違いなく現状はなんとなく足りないなと感じてはいます。そこで守備的に考えていくのか、さらに攻撃的に考えていくのかというのは、まずは編成を把握したうえでのリクエストとしていきたいと思います」

Q:チームの戦い方として、前任のストイコビッチ監督から引き継ぐ部分、変えていく部分について何か考えがあれば教えてください。
「6年間やられた中でのやり方は一貫していたと思いますし、選手個々のテクニカルな部分やパワー的な強さなどは存分に出ていたと思います。そういう部分は、間違いなく根付いていると思うんです。6年やられたわけですから。自分も10年やったチームのその後の難しさを感じていますし、その分、個々の力という部分は尊重したい中でチーム作りはしていかなければいけないと思います。ただ自分自身のスタイルというのは継続して、自分たちがアクションを起こしていく。リアクションよりはアクション、守備的ではなくて攻撃的、という部分は間違いなく捨てていきたくない。現状のメンバーを見ても、それは間違いなく姿勢として打ち出していくことはできる。まずそこはディテールではないですけど、メッセージとしては少しずつ打ち出していきたいとは思います」

Q:最初のシーズンの目標、その後の展望などはありますか。
「順位的な目標はもちろんこの場で言える状態ではないですが、とにかく今シーズンのグランパスの試合を追っていくと、どこにも負けないという戦いを続けている時期があったり、え?っていう時期があったり。1年間トップパフォーマンスで戦えていなかったと思います。昨年もそうだったかもしれません。そこでコンスタントにタフに戦っていき、勝敗はありますけど、戦い抜けるチーム力というのは、自分の色も少しずつ浸透させながら、選手のポテンシャルを引き出しつつ違うものが出てくる。そういうやり抜くチーム、戦い抜けるチーム、その中で勝負にこだわっていく。そういう強さというのもまずベースである洗練されているサッカーの上に築いていければいいと思います。自分も国内のサッカーだけではなくて、アジアや世界に出ていけた経験もあります。そういうクラブになりたいなと思いますし、名古屋の選手をそういうステージに上げてあげたいなという思いもあります。現時点でそういう大会(FIFAクラブワールドカップ)が行われているわけですから。そういう世界もそう遠くないと思うんです。本気になってそこに向かっていく力を持てれば、国内はもちろん世界のステージにも上がって行ける。チャンスは間違いなくある。それは積み重ねですけど、1試合の勝った負けたはそうチームの評価に直結しないので、そこは一喜一憂しないで、トータルにシーズンを戦い抜いた上でチームが成長できれば。選手と一緒にそれを追いかけたいなと思います」

Q:今季の名古屋を見て、伸びそうだなと思った選手はいましたか?
「全試合見ているわけではないですし、まだ振り返ったわけでもありません。しかし試合に出てくる選手は今までにも対戦している選手が多いですから、キャラクターはともかくプレーは把握しています。ただ、テレビの画面に出てこない、リストに上がっている若い選手たちには、非常に能力が高いのではないかと思う選手がたくさんいるので。画面で見ている選手にはもちろん期待しますけど、今はそこのトップに上がってこれない若い選手たちにも、違うチームでやっているわけではないので、同じグランパスの中でライバル的な気持ち、競争心を常に持ってほしい。画面に出てこない選手に期待しています」

Q:前任のストイコビッチ監督は地元では英雄です。人気も高いですが、それに代わる監督として周囲のプレッシャーをどのように受け止めていますか。
「…何やったらいいですか?(笑)。色々と教えてもらわなきゃいけないことが多いんで。自分らしくしかできないものですから。彼のカリスマというか、選手との関係は特別なように、客観的に見ると思えるので。スペシャルだなと思いますし、『ミスター』と呼ばれてたんですか? 僕は「西さん(発音はニッサーに近い)」ぐらいにしか呼ばれないと思うので。それはそれでいいですけど、これはプレッシャーはありますよ。前監督にしかできなかったことはたくさんあったと思いますし、私は私で違うスタイルで、スタッフや選手、ファン、サポーターに向き合っていきたいと思います」

Q:名古屋を率いる上で一番楽しみな部分はどこにありますか?
「4つ目のチームになるわけなんですが、新しく環境が変わってクラブも変わって、自分がチャレンジできるっていう、その楽しみですね。今までとは違うものがそこにあるはずなので。それと自分の指導がマッチしていくかどうかは、いろんな角度からアプローチしていくことで変わっていくことと、そこに巻き込まれるものもあるとは思うんですが(笑)、いろんなものにチャレンジ、いろんな選手、違った選手にチャレンジしていくことを楽しみとして、というところですね。前チームではそれが全然できずに終わってしまったので。そういう意味でもさらに、いろいろな経験ができましたし、その上で名古屋に来られたというのは、倍のチャレンジができるなという感じもしているので、なおさらに楽しみですね。名古屋の食文化もチャレンジですね。大きなチャレンジです(笑)」

以上
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