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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第42節 富山 vs 岐阜】安間貴義監督(富山)記者会見コメント(13.11.24)

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●安間貴義監督(富山):
「選手たちはこの最終戦に出場したいという気持ちで今週も緊張感のあるトレーニングを積んだ。その中でスタメンの11人、ベンチの18人を選び自信をもってグラウンドに送り出した。来場していただいた方々に応えようと序盤からよくやってくれた。
早くに1点入って俺が俺がという気持ちが出て、難しいことをしようと、自分が決めようとして空回りしたように感じる。これまで人任せの傾向があって、今まで欠けていたところなので、そう思うのはよいことでもある。しかし一方で、監督就任からの3年間、(気持ちを)コントロールしろ、と言い続けてきた。それができていたら結果も違うものになっていただろう。
シーズン終盤にこのようなサッカーができるようになった。最初からこうやればよかったと言う人はいるが、こうなるためには2年間の基本練習の繰り返しがあった。下準備があって今季もスタートダッシュを切ることができた。積み重ねがあってうまくいくようになった。途中にはいろんな問題があって勝点が伸びない時期もあったが、目指す場所を見据えて、見えないものを信じてやってきた結果、やっている内容は変わってきたと思う。多くのみなさんに支えられ、奮い立たせていただいたことを感謝している。
しかし、まだ数字には表れていない。勝点は昨季より上積みはできたが、さらに勝点を伸ばして順位にも表せるように努力していきたい。
今季はスタジアムの雰囲気が変わったように思う。多くの観客が来場し、勝たなければいけないと思ったゲームがいくつもあった。そこで勝てるようなチームにならなければいけない。クラブとしても大きく変わってきた。さらに良い流れになるように、カターレに関わるすべてのみなさんにもっともっと関わっていただけたらと思います」

Q:途中から相手にペースを握られた原因は。また、FW投入の意図は。
「うちは最終ラインに仕掛けるのが基本だが、『こんなこともできるよ』といった感じにいつもはやらないプレーをし始め、横パスをカットされてカウンターを食らうようになった。
本来なら最後のところで流れるように選択していけるのだが、自分で決めようという気持ちが強すぎてか普段ならシュートやクロスを選ぶところで難しいスルーパスを出してフィニッシュまでいけない場面があった。流れが変わった大きな原因だと思う。FWを入れたのはドローで終わらせるのではなく、クラブとゴール裏のみなさんの努力でこれだけ多くの観客が来場してくれたからには勝ちたいと思ったから。
自分で決めようという思いが芽生えるのはよいことなのだが、最終戦でそうならなくてもよかったのに、とは思った。前半にあれだけチャンスがあったので追加点を決めていれば違ったゲームにはなった。セレモニーでの苔口のコメントがすべてだと思う」

Q:今季のサッカーについての手ごたえと足りなかったところは。
「今季はやり方を変えた。これまでボールを奪って最終ラインに長いボールで仕掛けて頑張ってこぼれ球を拾ってきた、その傍らでパスをつなぐための基本練習をやってきた。その結果、今季は最初と終盤の勝点を稼いでいる時は(パスサッカーが)具現化できていた。負傷者が出た時に(その穴を)埋めきれない選手層の薄さはやはり感じる。得点を決める最後のスペシャルな仕事をする人数はさらに必要。白崎の加入によって苔口や木本をはじめまわりの選手が機能したように、そのような能力のある選手があと何人かいれば年間を通して高いレベルで戦えると思う。
戦力を整えるためには費用がかかる。クラブはこの1年、資金がないとなげくのではなく、資金をつくるための努力をした。地域貢献をし、ふれあいながら多くの観客に来てもらえるようになった。スポンサーも増え、グッズの売り上げも伸びたと聞いている。クラブが変わってきていると思う。その分、いくらかを現場や戦力補強に使えたら年間を通して戦えるようになる。
(JFL時代から在籍する)木本が練習を続けることで変化している。そういう選手も大事しなければいけない。ただし、白崎のようにわたしたちが2年がかりでやってきたことにすぐ追い付けてしまうような選手もいるのは事実。戦力補強については、クラブがどこを目指すかによる」

Q:監督になり3年間で理想のどれぐらいまでできるようになった。
「“汗をかきアグレッシブに、いずれ美しく”というテーマを掲げていた。基本練習を繰り返していた2年間は、今のように第三者からも評価してもらえるサッカーになれるとは想像できなかった時期もある。しかし、目指さなければ変わらない。選手もスタッフも会社も我慢強く続けたからこそ、この劇的な変化が生まれたのだと思う。もっと技術が上がればやれることが増えるし、もっと点が取れたら、お客さんに喜んで帰ってもらえる。サッカーは奥深く、尽きるところがない。ある程度できるようになると次の課題がまた見えてくる。常に未完成だと思う。
このチームは本当にやりがいのあるチーム。グラウンドにおいても、クラブ運営においても、意見を言えば反応して一丸となって動いてくれる。それによって今季は観客が増え、天候が悪くても多くの人が見に来てくれるようになった。必要ならば動いてくれるのでやりがいがあり、どんどん発言させてもらった。全国的には無名の選手ばかりだが、本当によくトレーニングに打ち込んでくれる。彼らと本当に強くなりたいと思った。そういう姿を見てまわりの反応も変わってきた。昨日の練習でもサポーターのみなさんがグラウンドに応援幕を掲げて最後まで見守ってくれた。この富山は本当にフェアに反応してくれる地域だと思う。なんとかしたいと思って、やれることをやってきた」

Q:試合後のミーティングで選手に伝えたことは。
「先ほど言ったようなことです。就任した時にはこんなサッカーができるようになるとは思ってもいなかったこと。先は長いと思っていたけど、フェアに意見を交わしながら、信じてついてきてくれたからこそ、こういう風に成長できたと。曲がりくねってはいたが信じて一歩ずつ、時にはがむしゃらにもがきながらも歩みを踏んできたからこそだと。(努力は)無駄じゃない。サッカー人生も社会での人生もそうだし、しっかり前を見据えて今やらなければいけないことをやっていけ。下準備を笑う人がいるかもれないが必要ならやっていけ。それによって最後は変わってくると。前でも下でも横を向いていても必ず一歩ずつ進んでいけと伝えた」

Q:今季のベストゲームは。
「いろいろある。それぞれに物語があり、味があった。勝てない時にも、なぜかと考えてサッカーの面白さや奥深さを感じていた。見ている人の立場なら東京V戦や岡山戦かもしれない。多くの人は東京Vを圧倒する試合なんて想像できなかったと思うので、印象に残っている」

以上
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