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【J1:第32節 清水 vs 大宮】プレビュー:チームにも個人にも両チームとも大きな意味がある戦い。オレンジのプライドを見せつけるのはどちらか(13.11.23)

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両チームとも、タイトル獲得もACL出場も残留争いも関係なくなった中でのオレンジ・ダービー。しかし、どちらもこの試合には大きな意味を見出している。

清水にとっての意味とは、「ラスト3試合で結果以上に重要なのは、われわれがどういうサッカーをするかという内容の部分だと思っています。今できる100%の力を出して、われわれが成長を続けていることを証明し、結果にもつなげることが来シーズンにつながっていく」(アフシン ゴトビ監督)という部分だ。

大宮は、今季の開幕戦で戦った相手。その時は、あまり自分たちのサッカーをすることができず2点先行されたが、土壇場で2点を返して何とか引き分けに持ち込んだ。そこから戦術的にも個の力という面でも確実に成長していることは間違いなく、それを証明するという意味では恰好の相手と言える。

また、ゴトビ監督が就任してからの3年間で、もっとも高い順位で終わりたい(2011年は10位、2012年は9位)という意識が強い。現在は勝点44の10位で、8位の新潟とは勝点2差、7位のF東京とは勝点4差。残り3試合で2勝以上すれば、勝点は50の大台に乗り、8位以上も現実的になる。もちろん、チームとしては3連勝で有終の美を飾るつもりだ。

さらに、終盤に力を発揮してきた選手たちにとっても、最後のアピールの場となる。たとえば、その1人である八反田康平は、「今年最初のほうは試合に出て点も取れたのですが、そこから出られなくなって苦しい日々が続きました。でも、そこで腐らずにしっかりやれたし、今になって少しずつチャンスをもらえるようになったという意味では、自分にとっては大きな1年だったと思います。最後にまだ3試合チャンスがあるし、失うものは本当に何もないので、出番があったら自分らしいプレーを思い切りやりたい」と語る。

一方、大宮のほうは、もっと切実に何としても連敗を止めたい(現在7連敗中)というゲーム。小倉勉監督は、前節・甲府戦の終了後に「どこが相手でも勝点を上げることを選手には言い続けている。実際に勝点を取れていないが、もがきながら必死にやっていこうと選手たちには伝えたい」と語った。今は、内容うんぬんより結果を出すことがチームにとって最大の薬になる。

したがって、清水が5連勝中(さらに4試合連続逆転勝ち)というアイスタでのアウェイゲームでは、内容にこだわるよりもアウェイで結果を出す戦いに徹する可能性が大いにある。もし、大宮がそういう選択をすれば、守りを固めてからのカウンターやロングボール、さらにセットプレーなどで自分たちの強みを生かすこともできるだろう。

今節は、スロベニア代表2トップのうちズラタンは出場停止だが、190cmのノヴァコヴィッチは2試合連続ゴール中。その相棒候補として、スピードとパワーのある鈴木規郎や、187cmの長谷川悠もいて、清水に十分な脅威を与えることができる。

そうした背景を考えると、この試合は非常に見どころのある対決になることは間違いないだろう。ホームでサッカーの質にこだわる清水と、アウェイで結果にこだわる大宮。清水の戦い方は明確だが、大宮がどう戦ってくるかは未知数な面がある。そんな中で、清水が自分たちのサッカーをしながら、いかにスキを見せずに決めるべきところを決めて勝ち切るか。大宮がどこに勝機を見出し、どの時間帯で勝負に出てくるのか。

もちろん、清水が早い時間に先制すれば非常に有利になるが、大宮も簡単にはそれを許さないはず。試合が動くまでの緊張感のある攻防も、この試合の大きな見どころになる。ラスト3試合の中で、どちらが“オレンジのプライド”を見せつけるのか。ぜひスタジアムに足を運んで、その熱さを直接自分の肌で感じ取ってほしい。

以上

2013.11.22 Reported by 前島芳雄
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