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【J1:第32節 名古屋 vs 柏】プレビュー:様々な思いが交錯する終盤戦。名古屋は一時代を築いた男たちの気持ちとともに、カップウィナー・柏を迎え撃つ。(13.11.23)

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ヤマザキナビスコカップ覇者を迎え撃つ一戦では、名古屋のプロとしての姿勢が試される。柏は2010年のJ2優勝を皮切りに、2011年J1優勝、2012年天皇杯優勝、そして今季はAFCチャンピオンズリーグでベスト4に進出し、その代償としてリーグ戦での上位争いから脱落するも、伝統あるヤマザキナビスコカップを制するチャンスをきっちりものにした。4年連続タイトル獲得というその歩みは着実で、常勝への道を確かな足取りで進んでいるように見える。

対する名古屋はどうか。ストイコビッチ監督が就任した2008年からの4年間は勝者の道を突き進んだが、昨季と今季は道を踏み外してしまった感が強い。特に2013年の迷走ぶりからは、2011年に柏とデッドヒートを繰り広げ、勝点71を獲得した“最強の2位”の面影を探すことすら難しい。もはや優勝も降格もなく、天皇杯はまさかの初戦敗退。かつての強豪が今できることは、ひたすらにハードワークし、一つでも多くの得点と勝点を獲得することしかない。

加えて、Jリーグ各チームの移籍や契約満了などの情報が飛び交う季節ともなってきた。名古屋にも柏にもそのような報道を目にするが、選手たちはプロとしての責務を全うするだけだ。雑音を振り払い、勝利を追い求めるのみである。

ただでさえ両チームのリーグにおける立場は芳しくない。名古屋と柏は現在11位と12位。それぞれのチームのため、サポーターのためにも一つでも上の順位を目指し、少しでも良い試合で勝つことが彼らの使命である。ピッチ外の要素はそれとして受け止め、現実のゲームを見つめなければいけない。柏はここ数試合で3バックを導入し、実戦での調整と習熟を続けてきた。リーグ戦2連勝中の名古屋は4−4−2を基本布陣としており、ツートップに対する相性は良好。前週の天皇杯では主力の負傷者も軒並み戦列に復帰し、陣容はほぼベストと言っていい。緊密な守りと1トップのクレオの下に工藤壮人とレアンドロ ドミンゲスを並べる攻撃ユニットは、今季絶好調のジョルジ ワグネルらのアシストを下支えに大きな破壊力を秘めている。4月の今季1戦目では3−3の打ち合いを演じた両チームだが、今回も守り合う展開ではなく、真っ向からぶつかり合うゲームになることが期待できるだろう。

名古屋の鍵を握るのは、永井謙佑と見る。ケネディはオーストラリア代表の国際親善試合出場のため、チームに合流したのは水曜日のこと。練習参加は木曜日からで、前節の横浜FM戦同様にベンチスタートの可能性が高い。そうなれば玉田圭司とツートップを組むのはこの快足ストライカーが一番手となるのだが、8月のJ復帰以来11試合492分間、いまだゴールが生まれていないのが悩みの種だ。練習試合ですらなかなか得点が奪えない状況が続いており、周囲の要望も心配もピークに達している。元々が1点取れば爆発するタイプである反面、その1点目が決まらないと長引くという選手。待望の1得点目は、誰よりも本人が望んでいる。
「ちょっと狙いすぎているのかもしれないです。慎重になりすぎているというか。何も考えずに思い切ってシュートを打ってみてもいいかな、と考えています。今はタイミングが合わなくて、シュートを打つのが遅い。自分のタイミングで打つことと、何も考えずに打つこと。この両方を試合の中で試しながら、何とか1点取りたいです」
自慢の俊足は健在で、前線での守備での貢献度は上々。そこからさらに状況を好転させるゴールは、ぼちぼち欲しいところだ。

明確な目標設定を失ったリーグ戦において、いずれにしても共通するのはモチベーションの置き所。しかしそのような状況だからこそ、残る3試合を消化試合にしてはいけない。武士は食わねど高楊枝。見栄ではなく、プロとしての気迫と誇りに満ちた試合を見せてほしい。今節も優勝争いは熾烈な展開を見せそうだが、それ以上の見応えあるゲームを見せてほしい。それができる実力と実績、経験は、間違いなく持っている2チームなのだから。

以上

2013.11.22 Reported by 今井雄一朗
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