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【J2日記】熊本:魅惑のスタジアム(13.11.12)

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(C)井芹貴志

基本的に、スタグル広場で買物してくつろいでいるロアッソくん

(C)井芹貴志

過去にはサポーターが作って来た「にしこくん」の顔ボードで変装してみたり

(C)井芹貴志

でも雨の日もポンチョを着てサポーターを迎えたり仕事はちゃんとする

(C)井芹貴志

熊本県営業部長のくまモンと、熊本県鞠智城(きくちじょう)のキャラクター・ころう君はしょっちゅう来てくれる

(C)井芹貴志

熊本市のイメージキャラクター・ひごまるは最近あまり見かけないけど…

(C)井芹貴志

ガイナマンは来てくれて「熊本が大好きで、良かった〜♪」という歌詞に合わせてくまモン体操を踊ってくれた

(C)井芹貴志

スタイルが良くて俊敏そうなスパイダーマンもいるし

(C)井芹貴志

ウルトラマンZentaも新登場

(C)井芹貴志

ハロウィンにはジャック・オー・ランタンがキャンディをくれた

(C)井芹貴志

そして今年の衝撃、「モンズ」の登場。13節の徳島では3モンだったのに…

(C)井芹貴志

16節の岡山では4モンに増えた(写真に収まっていない個体もいました)

(C)井芹貴志

私たちのうまスタは、そんな賑やかで楽しいスタジアムです

今シーズンも、早いものでもう40節が過ぎました。既にホーム最終戦を終えたチームもありますが、熊本は次節の横浜FC戦が今年最後のホームゲーム。ちょうどこの日は、「ロアッソ熊本をJ1へ」県民運動推進本部などが主催し、今年で7回めを数える「くまもとサッカーフェスタ」と題した催しが行われるとあって、多くの観客が見込まれています(ちなみに、2008年の第2回、2010年の第4回でも、対戦相手は横浜FCでした)。

こうした大々的なイベントに限らず、試合の前には何らかの催しが行われている『うまスタ』。美味しくてバリエーション豊富、コストパフォーマンスの高いメニューが自慢のグルメはもちろん、今シーズンから定着した試合前の『HIKARI』や勝利の後の『カモンロッソ!』といったセレモニーまで、「スタジアムに行けば何か楽しいことがあるんじゃないか」という認識は、お客さんの間で少しずつながら定着してきたように感じられます。

クラブマスコットであるロアッソくんもそういった空気を盛り上げる存在ですし、そのやんちゃな振る舞いには、思わず吹き出してしまいそうなこともあるほど。催し物があれば他クラブのマスコットも来てくれるし、県内自治体のゆるキャラも来る。今やグローバルキャラクターとなった熊本県営業部長のくまモンは、もはやVIP待遇のシーズンシートホルダーですが、その熊格形成においては、このスタジアムでロアッソくんをはじめとした多くのゆるキャラと一緒に伸び伸びと過ごした時間が、少なからず影響しているはずです。

しかし、「何か楽しいこと」って、実はそういったキャラクターや、イベント等の用意されたものにとどまらないと言うか。もっと簡単で、もっと身近なところに、普通に、自然に、スタジアムにはある。今シーズンは、改めてそう感じる出来事が多くありました。

とくに大きなインパクトを与えたのが、くまモンのヘッドをかぶった「モンズ」の出現です(そういえば、このムーブメントの発端となったのが前期の横浜FC戦だったような……)。もとより、熊本ゴール裏には赤い「全タ」(全身タイツ)をまとったサポーターが少数ながら存在しており(これもルーツをたどれば、J2に加入した2008年に既に確認されています)、自分が楽しみながら周りの人たちをも楽しませる、見ている人たちも一緒になって楽しむ、そういった雰囲気はありました。
そうした土壌に、モンヘッドという種がまかれるとどうなるか。答えは明白。当初発見された個体は1モン(最初は複数形ではなかった)と記憶していますが、2モン、3モンと増殖することによって「モンズ」が形成されていった、ということになるわけです。

初期は主に首都圏でのアウェイゲームにおいて目撃されていた彼らは次第に、北海道、東北、中部、北陸、関西、中国へとその勢力を広げ、そしてとうとう、ホームにも上陸。夏頃には、50台以上のオーダーがなければ生産されないクラブオリジナル自転車を何とか製造させようと、ユニットとして販促活動を行う等、本家のくまモンにも劣らぬ影響(営業)力と(J2クラブのある都道府県においての)高い知名度を持つまでに至りました。

さらに今シーズンは、スパイダーマン全タやウルトラマンZentaなど、「全タ」の進化系とも言えるキャラも登場。関係ないけど夏には浴衣美人も増えますし、先日のハロウィンの頃にはジャック・オー・ランタンも複数現れ、Jリーグの試合会場だと言われなければ何が何だか分からない、けどなんか楽しい、という空間になっているのです。

試合中はサッカーにどっぷり浸かるにしても、スタジアムで過ごす時間は90分間ではありません。むしろ、スタジアムで過ごす時間のうち、試合が占める割合は半分以下という方もいるかもしれない。となれば、選手たちが見せてくれるゲームが楽しい、面白いことはもちろん大事だけれど、サッカーを見る以外の時間の楽しさもすごく重要。それがあれば、スタジアムという空間に足を運ぶ小さくない動機になるはずだし、そういった空間作りはサポーターでもできることなんだ。チームが苦しいシーズンだったからこそ、余計にそう感じられたのではないかという気がします。

というわけで、サッカーに興味の無い方も誘って、今年最後の魅惑のスタジアムへ、17日はぜひお越し下さい。初めての人でもきっと、楽しいから。

以上

2013.11.12 Reported by 井芹貴志
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