本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第31節 大分 vs 新潟】レポート:ミスを誘発したハイプレスで新潟が勝利。大分は凡ミスでホーム初勝利はおあずけに。(13.11.11)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
田坂和昭監督は「サッカーにはミスは付きもの」と認識している。それを全員でカバーすればミスは帳消しになるが「ミスが3回続けば失点は免れない」と話したことがある。今節の試合は1つのミスが失点に直結した。それが2度も。目を覆いたくなるような惨事であった。
指揮官は「事故が起きたなかで、はね返す力がチームに足りなかった」とミスした選手をかばったが、大きくゲームプランが変わったのは確かだ。

すでにJ2降格が決まっている大分の残り試合のミッションは、ホームで初勝利を挙げることである。試合序盤は互いに主導権を譲らぬ展開が続いたが、13分に致命的なミスにより大分が失点し、流れが傾いた。プロらしからぬ凡ミスは思いのほかダメージが大きく、それ以上に新潟に勢いを与えた。大分は相手の前線からのハイプレスに怯え、パスミスから決定機を与えた。押し寄せる波の前になす術なく、38分、39分と立て続けに決定的なシュートを放たれるもバーとポストが味方となり、追加点を免れた。その直後の40分には、援軍なく前線で奮闘する高松大樹が2人のDFに囲まれながらもボールをキープし、シュートを放つ。DFに弾かれたボールをルーキーの松本昌也が拾い、難しい角度からコントロールされた巧みなシュートでネットを揺らした。リーグ戦8試合目にしてのプロ初ゴールは貴重な同点ゴールとなったが、相手の勢いを食い止めるまでには至らなかった。

大分としては前半を同点で終えればホーム初勝利のチャンスはあったかもしれない。ただ、その願いも新潟のエースに打ち砕かれる。44分、CKの流れから川又堅碁に押し込まれ1点のビハインドを負って後半を迎える。流れを変えようと田坂監督が2枚目のカードとして土岐田洸平を投入し、配置を変えた矢先に不用意なパスミスから田中亜土夢に豪快なミドルシュートを叩き込まれリードを2点に広げられた。
これで大分は吹っ切れたのか、新潟のプレッシングの網をかいくぐってシュートまで持ち込む回数が増えた。ただ、新潟は「リードしていることを考えながらプレーをしよう」と柳下正明監督のハーフタイムの指示を受け、組織的な守備でゴール前を固め、攻撃は鋭利なカウンターを発動。「90分ほぼ自分たちのリズムでクレーバーに試合ができた」(柳下監督)。
結果も内容も新潟が圧倒し、2006年から続いた大分戦の未勝利(0勝4分5敗)の屈辱を排し、苦手意識をふっ飛ばした。

大分はミスに泣き、4バックにして4試合目にして粘り強い守備の流れがストップした。監督をはじめ、選手も「事故のような失点」と気持ちを切り替えてはいたが、イージーミスを仕方ないで片付けていては先がない。終えたことを悔やんでも仕方ないが、ミスを厳しく指摘することも必要なのではないか。ひとつの言葉を重く受け取ってしまう選手にプレッシャーを与えぬように「ホーム未勝利」が禁句になっているようだが、残りホームでの試合は1試合。チャンスは1回、荒治療も必要なのかもしれない。

以上

2013.11.11 Reported by 柚野真也
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/28(日) 00:00 ハイライト:YS横浜vs八戸【明治安田J3 第23節】