3-3、1-1、2-2、1-1、1-1。リーグ戦のこのカードは2011年より5試合連続でドロー。打ち合いとなった試合もあったが、互いに譲らず、均衡した展開になることが多かった。ただし、今回の対戦で互いに欲しいのは3ポイント。5戦連続引き分けというデータに終止符を打ち、勝利を手にするのはどちらか。
のどから手が出るほど白星を欲しているのは17位・磐田。残り7試合で15位・甲府との勝点差は『10』。1試合も落とせない修羅場が続く。前節のアウェイ・C大阪戦は0-2で敗戦。前半を0-0で折り返し、後半に勝負を仕掛けたが、立ち上がりに柿谷 曜一朗、さらにその直後にFKから山下達也にゴールを許し、痛い連敗となった。
さらなる痛手は中心選手の離脱である。2日の練習中に左ふくらはぎに違和感を訴え、練習を途中で切り上げたのは山田大記。同じ箇所の痛みで第26節・鹿島戦を欠場しており、前節・C大阪戦でスタメンに復帰していた。C大阪戦ではフル出場を果たし、前線で闘争心溢れるプレーを見せたが、その直後の再離脱となった。
この苦境で、リーグ戦で7試合勝てていない仙台をホームに迎える。日々残留争いの重圧に晒され、じりじりと追い込まれている状況ではあるが、一つずつ勝利を積み重ねていくしかない。今節甲府が首位・横浜FMと対戦することを踏まえても、是が非でも勝ちたいゲームになる。
対する8位・仙台にとっては上位進出のきっかけを掴みたい試合となる。前節は首位・横浜FMとホーム・ユアスタで対戦。守備に強みを持つ両者らしく、かなり膠着した展開となった。打ったシュートは互いに5本ずつと多くの決定機を作れず、スコアレスドロー。3連勝はならなかったが、3試合連続で無失点と守備の安定が光った。
首位・横浜FMとの勝点差は『12』のまま。優勝は厳しい状況かもしれないが、来季ACL出場圏内である3位以内へはまだまだ食い込める可能性がある。この試合に勝ち、リーグ4戦負けなしと弾みをつけて10月をスタートさせたい。
試合のポイントの一つとなるのは中盤の攻防。前節、横浜FM・樋口靖洋監督が「見応えがあった」としたのは中盤のマッチアップだった。「仙台の角田選手、富田選手のボランチの強さ。それから梁選手や太田選手が中間のポジション、いわゆる『いやらしいポジション』を取る」(同監督)。首位クラブを苦しめた中盤の4選手はこの試合も攻守のキーとなる。監督就任6年目の手倉森誠監督が作り上げたチームのバランスは安定感があり、この試合もそう簡単には崩れないだろう。その上でチャンスではリスクを背負い、相手ゴールに圧力をかけたい。
一方、磐田としては山田不在の中盤がいかに踏ん張るか。関塚隆監督はこの試合のキーワードを『コンパクト』とした。「仙台さんは(前節・C大阪と違い)長いボールという印象。そのあたり、コンパクトさを崩さないようにすることがポイントになる」(同監督)。山田の代役は小林裕紀、菅沼実、安田理大など複数いるが、どの選手がピッチに立ったとしてもまずは周囲と連動し、守備面で相手に“隙”を与えないことを求められる。もちろん攻撃時には積極的かつ大胆なプレーを要求される。
試合の舞台となるのはヤマハスタジアム。試合前日の天気予報では高い確率で雨。互いのプライドがぶつかるタフな試合となりそうだ。
以上
2013.10.04 Reported by 南間健治
J’s GOALニュース
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