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【J2日記】北九州:場外バトル! 両クラブ関係者による「福岡ダービー」展望 〜1〜(13.10.02)

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(C)坂本真

桑原裕義さん。前身のニューウェーブ北九州から4年間プレー。現在は解説のほか、広島・廿日市FCで現役プレーヤーとして活躍中

(C)坂本真

中払大介さん。1997〜2001、2008〜2009年に福岡在籍。京都時代には、現北九州の柱谷幸一監督の下でもプレー。キャプテン・中心選手として信頼も厚かった

いよいよ「福岡ダービー」が近づいて来た。
北九州のホーム・本城で行われる今回の一戦。なにか僕にも盛り上げられることがないかと前回の対戦からずっと考えていた。福岡が練習を行っている雁ノ巣へ取材に行っても、偵察と思われてつまみ出されるのがオチ。そこで、福岡と関わりが深い2人(クラブOBでスカパー!解説者の中払大介さんと、スカパー!ピッチレポーターの森田みきさん)に取材をお願いすると、お忙しい中で快く引き受けてくださった。
北九州側からも、クラブOBでスカパー!解説者の桑原裕義さんと、スカパー!ピッチレポーターの柳原亜希子さんにコメントをお願いした。いちばん間近でチームを見ている4人に、ここまでの戦いぶり、現状、ダービーへの想い、そして注目選手を挙げていただいた。この4人が語ってくださった言葉から、両クラブのサポーターのみなさんがダービーへと盛り上がれる何かを感じていただければ幸いです。

●桑原裕義さん(北九州OB/スカパー!解説者)
Q:ここまでの北九州をどう見ていますか?
「上位に内容の良いゲームができたり結果を出している中で、自信を付けながらやっている。順位的には降格が危ぶまれる時期も続いていたんですけど、そこからは抜け出したのかなと。でもここで安心することなく、1つでも多くの勝点、できれば勝点3を取れるゲームを続けていかなければ、来季以降に繋がっていかない。年々厳しくなっていく世界ですから、相手がどうこうよりも自分たちを信じて、自分たちのサッカーを貫いてほしい」

Q:チームの戦いが安定して来た要因は?
「開幕当初はバランサーの八角剛史、エースの池元友樹がケガで出遅れたのも良いスタートを切れなかった大きな要因だと思う。ただ、その間に出ていた選手たちも力を付けたし、ここからは総力戦。巧い選手じゃなくて、最後まで走り切れる選手が勝点の積み重ねに必要な選手だと思うから期待したい」

Q:前回の福岡ダービー、アウェイゲームの印象は?
「九州って、スポーツもそうだけど何事にも熱いイメージがある。だから、内容よりも、もう少し盛り上がりが感じられるといいなとは思いました。
今回はホームの本城でできるし、北九州市民の方にも協力していただいて、バトル・オブ・九州の1つっていうんじゃなくて、福岡県内の2クラブが戦う『福岡ダービー』なんだってことでもっともっと盛り上がってもらいたい。
スタジアムが盛り上がれば、その先は選手たちの問題。スコア予想はしませんけど、選手たちにもより激しくやってもらいたい」

Q:昨季の対戦では、ホームでは劇的な勝利を収めました。今回の戦いで北九州のキーマンは?
「僕はやっぱり池元だと思う。最近活躍している渡大生も、同郷(広島市)だから言うわけではないけど期待している。2トップが相手ディフェンス陣をかき回す絵を見たい。そして、昨季のようなスーパーゴールも決めて圧勝してもらいたい。年に2回しかないんだから、もっともっと福岡ダービーの1試合を大事に戦ってほしいなとも思いますね」

●中払大介さん(福岡OB/スカパー!解説者)
Q:ここまでの福岡をどう見ていますか?
「シーズンを通して、そして試合の中でも波がある印象。連勝が続くのかなと思えば連敗したり、良い流れが続いたと思えば悪い流れの時間が長かったり。安定した戦いが出来ていない。たとえば守備の構築が前線からハマっていた時は良い試合ができるけど、それをかわされた時の対処が全体的に明確になっていない。当初から懸念はしていたけれどDFの枚数が足りない問題が浮き彫りになってしまった。ケガ人や累積警告で出場停止の選手が出た時に、本職ではないポジションで選手を使わざる得ない状況になってしまった。 三島勇太や金森健志の攻撃力を生かした策も試したが、イニシアチブが握れなかった時に守備で後手に回る場面が多かった。ただ、懸念していた守備の問題で今は負のスパイラルに陥っていますが、どこか1試合でも0に抑えれば立て直しはできると思う」

Q:一時はJ1昇格プレーオフ出場も狙える順位にいました。
「GK水谷雄一が精神的にチームを引っ張っていたので、彼の離脱はいろいろな面で影響が出てしまった。ほかのメンバーも頑張っているけど彼の存在は大きかったから。それに、前線からアグレッシブに行くスタイルが、ロングボールを多用するチームが多いJ2でハマらない試合が見られた。G大阪や神戸、京都のようにしっかりポゼッションしてくるチームには良い戦いができると思っていたが、他チームには少し苦戦するんじゃないかとは考えていた。夏場の勝負どころで累積警告の出場停止やケガ人が出たり、シーズン終盤の疲労も重なって大事な試合を落としてしまったのも大きかった」

Q:福岡にとっては、いちばん苦しい時期にダービーを迎えますが?
「逆に良かったんじゃないかと思う。プシュニク監督は、前回の対戦時に『ダービーに負けた翌日は街を歩けない』と言っていたくらい、ヨーロッパの監督だからダービーの重要性を知っている。選手たちにもその覚悟とプライドを持って戦ってほしいし、勝って自信を取り戻してほしい。
同県内ダービーができるのは全国的に見ても限られたところだけ。福岡と北九州のサポーターには、他クラブのサポーターがうらやましがるようなダービーの雰囲気を、熱い声援で盛り上げてほしい。その熱気が選手たちの1つ1つのプレーに表れ、さらにサポーターも興奮する。相乗効果でスタジアム全体が盛り上がるんだと思う。県内でダービーが出来ることを誇りに思って、これから100年以上続くダービーだというのを再認識できる試合を期待したい」

Q:今回の戦いで福岡のキーマンは?
「アンカーの中原秀人。昨季までいたチームには負けたくないだろうから、北九州に対する思いもほかの選手より強いと思う。アンカーの位置でどれだけボールを拾えるか、体を張って相手の攻撃をシャットアウトできるか、チームに安定感をもたらせるか。気持ちが入ったプレーを期待したい」

以上

柳原亜希子さん、森田みきさんの「場外バトル! 両クラブ関係者による「福岡ダービー」展望 〜2〜」はこちら

2013.10.02 Reported by 坂本真
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