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【J1:第26節 磐田 vs 鹿島】レポート:途中出場の選手が活躍した一戦は鹿島に軍配。アウェイでの連敗を止め、首位・横浜FMを追走!(13.09.22)

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膠着した時間帯もあったが、終わってみれば両チーム合わせて5つのゴールが飛び出す打ち合いになった。そのうち4ゴールは途中出場の選手がマークしている。

ホームの磐田は攻撃のキーマン・山田大記が左ふくらはぎを痛めて欠場。このため関塚隆監督は左サイドバックを本職とする宮崎智彦を左MFへスライドさせ、左サイドバックに伊野波雅彦を先発起用した。それ以外は前節・柏戦と同じスタメンで臨んだ。布陣は[4-4-2]。
対する鹿島は前節・甲府戦からのスタメンの入れ替えは1か所。左サイドバックの前野貴徳に代わり、中田浩二を先発で起用した。布陣は[4-2-3-1]。

ゲームは序盤に動いた。4分。右サイドの西大伍のクロスをニアサイドで1トップ・大迫勇也が後方へ流し、その背後に走り込んでいたトップ下・土居聖真が右足を一閃。流れるようなコンビネーションで磐田ゴールをこじ開けた。土居にとってはこれがうれしいプロ初得点。試合後は「ようやくチームに貢献できたと思う」と笑顔を見せた。とりわけ前半は大迫-土居の縦関係は絶妙であり、磐田に的を絞らせなかった。敵将・関塚監督に「相手(の前線)が縦関係となり、そこを前半掴みきれず失点してしまったことが非常に大きかった」と言わしめるほどの出来だった。
1点リードで前半を折り返した鹿島の2点目は62分。途中出場のダヴィが小笠原満男のクロスに反応。ゴール前で体をひねりながら上手く頭で押し込み、今季8点目。さらに75分にはカウンターから追加点を奪った。柴崎岳の正確なクロスを、これまた途中出場の梅鉢貴秀が頭で上手く押し込んだ。

対する磐田は「前半は戦う姿勢を最後まで出せなかった」(駒野友一)。鹿島の攻撃に押され、0-1で前半を折り返すと後半開始から布陣を[4-4-2]から[4-1-4-1]へ変更。宮崎を左サイドバック、伊野波をセンターバックへスライドさせるなど配置転換も行い、鹿島とマッチアップした。
悔やまれるのは後半立ち上がりのチャンスである。51分、左サイドをドリブルで突破した山崎亮平のパスを受けたカルリーニョスが、バー直撃のミドルシュート。この決定機をものにできていれば、流れは変わったかもしれないが、結果的に反撃は終盤に入ってからとなってしまった。81分、宮崎の左サイドからのクロスをゴール前の前田遼一が競り、こぼれ球を途中出場のペク ソンドンが押し込み、1-3。さらに後半アディショナルタイムには同じく途中出場の阿部吉朗が駒野のクロスを頭で押し込み、2-3。試合終了間際には左MFとして磐田デビューを果たした新戦力・安田理大がクロスに飛び込むチャンスもあったが、決めきれず、今季初の連勝はならなかった。
15位・甲府が引き分けたため、“残留ライン”との勝点差は『10』に。より厳しい状況に立たされることになったが、安田は「もう前に進むしかない。残り8試合チーム一丸となって戦っていくだけ」と前を向いた。次節はアウェイでC大阪と対戦する(9/28@金鳥スタ)。

対する鹿島はアウェイでの連敗を『7』でストップ。3点目を決めた梅鉢は「終盤戦に入る前にアウェイで勝ちきれたことは大きい」と勝利の感触を語った。ペースダウンした終盤に連続失点し、トニーニョ セレーゾ監督が「“悪夢”を自分たちから招いてしまうところだった」と肝を冷やす展開にはなったが、試合全体を通せば、先制し、カウンターから追加点を奪うなど“鹿島らしい”したたかな戦いを見せた。首位・横浜FMを追走し、次節はホームに大分を迎える。

以上

2013.09.22 Reported by 南間健治
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