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【J2:第33節 徳島 vs 山形】レポート:負けなし記録を継続した両者。それぞれの持ち味を出し合う白熱の一戦になった一方、勝利への課題も明確に(13.09.17)

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9月16日(月) 2013 J2リーグ戦 第33節
徳島 2 - 2 山形 (19:05/鳴門大塚/3,414人)
得点者:23' 津田知宏(徳島)、40' 萬代宏樹(山形)、80' アレックス(徳島)、90'+2 中島裕希(山形)
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台風18号の接近に伴う悪天候のため、1日の順延を経て行われた好調同士の一戦は、両チームともに持ち味を出し合う好ゲームとなる一方、課題も見えた。

前半、立ち上がりから攻勢を仕掛けたのはアウェイの山形。「向こうの方が順位は上。自分たちは挑戦者。前半から100%でやりたかったし、前半から攻めたい気持ちはありました」と試合後に主将の山崎雅人が話したように、山形はコイントスにより風上のエンドを選択。両サイドバックも積極的に前へ上がるなど、この試合の徳島の指揮を執った長島裕明コーチが試合前に、「小林監督や僕も前にいたチームだけど、その時より攻撃的なサッカーを求めている。それは簡単なことではないけど、見事にそういうチームを作り上げている」と評した攻撃的なサッカーを、山形は見せ付けた。
ただし徳島も、後半戦に入って11試合負けなしの原動力でもある堅守で対応し、簡単にはゴールを割らせない。さらに、高い位置を取る山形DFラインの裏をシンプルに突く形により、20分前後からチャンスを立て続けに作ると、23分に結実。GK長谷川徹のキックを斉藤大介がヘッドでそらし、前線で構えたキム・ジョンミンが大崎淳矢へ落とすと、その後、サイドの裏のスペースへ抜け出したキムへ大崎が丁寧なスルーパスを送る。このパスを受けたキムがダイレクトで逆サイドに絶妙のクロスを上げると、大外から走り込んで来た津田知宏が決めて徳島が先制した。山形にとっては、高い位置を取る両サイドの裏を見事に突かれた形による失点。津田はこれで3試合連続、ホームでは実に5試合連続となるゴールとなった。
理想的な試合運びを展開した徳島だが、前半終了間際に思わぬ形から失点を喫してしまう。40分、山形のCKからの混戦の中、ペナルティエリア内で大久保裕樹がハンドを犯したとして松尾一主審にPKを宣告され、これを萬代宏樹に決められた。

後半も、攻勢に出る山形と、耐えてカウンターを狙う徳島の構図は変わらない。その中で、徳島は、より攻撃姿勢を強めた山形に後半開始から11分の間に3度決定機を作られた。ただし、50分にFKから山崎に頭で合わせられた1つめの決定機はGK長谷川が阻止。52分に与えた2つめの決定機は萬代が枠を外したことで事なきを得、56分の3つめの決定機はポストに救われた。「チャンスで決め切ることが出来れば勝点3を取れた試合」(中島裕希)「今日は点を取られた以上にチャンスもあった」(山崎)と、試合後に山形攻撃陣が悔やんだ場面がこの時間帯に立て続けに訪れていた。

こうなると、流れが徳島に傾くのはサッカーの常。76分、ケガからの復帰後初出場となる那須川将大を左サイドバックに投入し、アレックスを1列上げる形にシフトすると、この長島采配がズバリ的中。80分、三木隆司のフィードに抜け出したアレックスがDFとGKをかわしてゴールに流し込み、徳島が後半の数少ないチャンスをモノにして勝ち越しに成功した。徳島としては、この試合の焦点でもあった2点目を4試合ぶりに奪ったことで、勝機は一気に近づいたかに思われた。しかし、J1昇格プレーオフ圏内進出へ向けて1つでも勝点を積み上げたい山形は、「2点目を取られたあとも、最後まで誰も諦めていなかったし、残り5分でも逆転するくらいの気持ちはあった」(山崎)。後半アディショナルタイムの92分、CKからのこぼれ球を途中出場のペーニャが拾って、同じく途中出場のキム・ボムヨンが大きな弧を描くクロスを上げる。このクロスに西河翔吾が競り勝って中へ折り返すと、最後は中島が執念で押し込み、山形が土壇場で同点に追いついた。

「欲を言えば勝点3を取りたかった」(斉藤)。「正直なところ、勝点3が欲しかった」(山崎)。試合後に両主将が声を揃えたように、展開的には徳島が、内容的には山形が勝点3を挙げてもおかしくない試合ではあった。ただ、悔やんでばかりでもない。「負けなかったことをプラスに捉えて、次に繋げていきたい」(斉藤)。「勝点1をポジティブに捉えて、次に向けてやっていきたい」(中島)。顔はしっかり上がっており、その目は次節へ向けられていた。
引き分けに終わったことで、両チームとも負けなし記録は継続。徳島は12に伸びて3位に浮上し、山形は8に伸びたがJ1昇格プレーオフ圏内の6位とは前節から2ポイント広がって勝点7差となった。

徳島は、ホームで2試合連続アディショナルタイムに同点弾を喫した詰めの甘さの克服。山形は、攻撃サッカーを貫く中で得た決定機を確実に決めることと、攻撃サッカーの裏に潜む守備の緩さの改善。この試合から見えた課題と真摯に向き合うことが、両チームが今後さらなる負けなし記録を継続していくために必要なことであると思われる。

以上
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