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【J2:第19節 徳島 vs 松本】プレビュー:諦めない気持ちを見せた前節の戦いを絶対無駄に出来ない徳島。連勝を狙う松本の勢いを打ち破れるか!?(13.06.14)

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「0-2から2-2にしたというのは、我々にとって大きいものになるんじゃないかなと思っています」とは試合後会見で小林伸二監督が述べていた言葉だが、今週のチームを見れば確かに前節の戦いは徳島にとって小さくないキッカケになったと言えるだろう。諦めない気持ちを全面に出して土壇場のセットプレーで2点のビハインドを追い付いたことにより、選手たちは間違いなく自信を蘇らせ始めているし、さらに組織としての意欲も再びグッと高まってきていることがハッキリ伝わってくる。

ただ、そうした価値あるゲームを本物の勢いにまで繋げるためには、やはり続く今節での勝利が絶対に必要だ。浮上への強力なパワーは、ここでしっかり勝利を掴み、高まる活気を冷ますことなくいっそう熱いものにしてこそ生まれるのだから。

そこでそのように重要と位置づけられる今節へ目を向けると、徳島が欲する結果を得られるかどうかはロングフィードの精度に懸かっていると言っても過言ではない。
と言うのも、徳島は前節、攻撃陣が非常にいい裏への飛び出しを見せていた。後方でポゼッションしている間に上手くタイミングを計り、津田知宏ら前線の選手たちに加え左サイドバックのアレックスもが山形の最終ライン裏へ抜け出るグッドなスプリントをしていたのである。しかしながら、前節の徳島はその彼らへ精度の高いフィードを供給することが出来なかった。送り出したボールのほとんどがそのままゴールラインを割ってしまうか、山形の守備陣に簡単に引っ掛けられてしまい、チームは奥のスペースを取り切れなかったことで流れの中からの好機を生み出せなかったと言えよう。その精度不足は、自身への反省も込めて千代反田充が口にしていた「せっかく取ったボールを裏に10本蹴って何本がこっちのボールになってるんだという感じ。精度が低ければ相手が楽になるだけ」という厳しい言葉からも分かるであろう。

それだけに今節、同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。攻撃陣がいい動き出しを披露しているのだから、後方の選手たちは何としても精度を向上させたフィードを送り込まなくては。それをしっかり実践しチームとして奥のスペースでのプレーを増やせたなら、徳島は対する松本に自軍ゴールへ向いた難しい守りを強いることが出来、流れの中からの得点の可能性をきっとアップさせられるに違いないのだ。
そして、そのポイントとなる精度高いフィードを誰よりも期待したいのがボランチの濱田武である。普段は細かなショートパス主体のプレーを見せるが、彼が正確な中・長距離キックを備えていることは疑う余地のない事実。前方の動きをキャッチするアンテナも敏感とあって、その足元から放たれる長いボールにはぜひ注目したい。

さてそれに対しアウェイへ乗り込む松本は、おそらく、余裕を持ってロングフィードを蹴らせないことに守備のポイントを置き今節へ挑んでくるのではないだろうか。なぜなら、前節放り込まれるそれを堅く跳ね返して岡山を完封したが、それでも反町康治監督は「ロングボールの次を拾われたり、サイドからクロスを上げられたりした時ギリギリ防いでいたけど、精度の高いクロスとか、入り方に工夫をされていたら危険だった」とコメント。長いフィードを受けることによって発生する紙一重の危険性に注意を向けていたからだ。
また、そうなれば相手へのアプローチは前からの積極的なものとなる。前節劇的な勝利を飾った松本にとってはチームの勢いを止めない戦い方となって、望む形でもあるというところだろう。

このカードは今節唯一の平日開催。それゆえ否応にも注目度は高まる。
徳島が浮上へのパワーへ繋げる勝利を手に入れるのか!?それとも松本が勢いを継続する連勝を飾るのか!?目が離せない一戦だ。

以上

2013.06.12 Reported by 松下英樹
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