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【J2:第16節 長崎 vs 千葉】レポート:長崎がイケイケフットボールで4連勝中の千葉を撃破。(13.05.27)

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誰も予想しなかった大躍進によって「長崎旋風」といった言葉まで生まれた長崎。今節の相手は20年の歴史を持つ「オリジナル10」の千葉だが、前節京都に破れたためこのまま上位に留まるためには、決して連敗は許されない試合。一方、J1復帰を目指す千葉は5月ここまで無敗。破竹の4連勝中だ。今季のJ2ではまだ5連勝したクラブはなく、千葉はそれを達成できるだけの力があるチーム。新参クラブには負けられない。

この日の長崎の最高気温は29度。ギラギラとした初夏の日差しが照りつけた中での試合となった。
Jリーグ1年生の長崎が格上の千葉に対して唯一上回れる能力があるとすれば運動量のみ。長崎は立ち上がりからその運動量を活かして仕掛けていく。中盤では兵働昭弘(千葉)を長崎の選手が複数で囲み、ドリブルを止めるなど積極的な守備を見せていた。しかしながら千葉も序々に右サイドの兵藤や米倉恒貴がどんどん裏のスペースに走り込み、千葉らしいサッカーを見せる。互いに決定的な場面はそう多く作ることはできなかったが、やりたいサッカーの形は見えた立ち上がりだった。

この日も千葉はいつものようにサイドからFWケンペスにボールを集める。8分、いい形でケンペスにボール入ると、長崎のDFは一斉にひきつけられ、結果、谷澤達也が空いたスペースを使い、フリーに。早速、千葉の3シャドーが上手に絡む、恐ろしい攻撃の片鱗が見られた。

試合が動いたのは27分。ケンペスが引いてできたスペースに谷澤が走りこむと、ケンぺスからオフサイドラインギリギリの谷澤にパスが入る。それを受けた谷澤はハーフウェーラインからそのまま走り抜き、GK金山隼樹との1対1も冷静に決めて先制した。谷澤は2試合連続で今季3得点目。いよいよエンジンがかかってきた。

ただ、前半の両チームのシュートは2本ずつ。互いに守備が光り、相手の良さを消しあうような前半だった。その中で最も熱い戦いが見れたのはサイドの攻防。長崎のMFで野洲高校出身の山田晃平と千葉の右SBで八千代高校出身の米倉がマッチアップした。共に25歳で、高校3年生のときに第85回全国高校サッカー選手権大会 3回戦で対戦している。当時は4−1で敗れた山田だったが、この試合は上手く米倉を押さえ込み、守備でもしっかり仕事ができることをアピールしていた。

後半に入り、長崎の同点ゴールは思わぬところから生まれる。55分、セットプレーのこぼれ球を井上裕大が左足のダイレクトボレーで決めて試合はふりだしに。井上の2011年以来のゴールはスーパーゴールとなり、サポーターにも火がついた。さらには、その6分後には小笠原侑生と交代で入った幸野志有人が岩間が足裏でキープしたボールを受け、ダイレクトでシュート。今季初得点はチームを救う貴重な追加点となった。

後半、高木琢也監督は長崎の攻撃が停滞していたため、佐藤洸一を高い位置に上げてロングボールを入れる。それによって徐々に千葉のラインを下げさせる事に成功。「ダイナミックなプレーが必要だった」と京都戦を振り返っており、その反省を活かしたダイナミックなロングボール作戦への転換だった。

逆転された千葉も64分、佐藤勇に代えて密兵器のジャイールを投入し点を取りに行くも、長崎は体張った守備で最後の部分を許さない。後半は千葉が得意とするサイドの選手の飛び出しは影を潜め、千葉の良さは隠れてしまった。試合はこのまま終了し、後半は両チームとも前半とは全く異なるサッカーとなった。

高い位置からの積極的な守備や、ロングボールも織り交ぜたダイナミックなプレーについて高木監督は「イケイケ(フットボール)」と名づけており、千葉相手にこれが通用したということはキャンプから継続して取り組んできた「イケイケフットボール」が一つの関門を超えたと言えるだろう。また、今節移籍後初ゴールを決めた幸野志有人の得点はチームにとっても大きい1点となった。

一方の千葉は5連勝とはならなかったが、暑さが増すこれからの時期、ブラジル人FW以外の得点パターンもしっかり築く必要もあるだろう。

以上

2013.05.27 Reported by 植木修平
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