●アフシンゴトビ監督（清水）：
「今日の試合のパフォーマンスと結果に対しては、非常にうれしく、満足しています。ファンの皆さんには、本当にわれわれをサポートしていただいたことに感謝しています。90分間選手たちが戦い抜けたのは、本当にサポーターがスタジアムに来てくれて、一所懸命応援してくれたからだと思います。
今日は選手たちが新しいシステムでプレーする賢さや柔軟性を見せたことを、本当に誇りに思います。数回チャンスも作れていたし、そこから良い形でゴールが生まれました。われわれは水曜日に試合がありましたが、仙台は試合がない状況での戦いでしたが、それでもわれわれの組織やガッツを見せることで、試合に勝つことができたと思います。もしかしたら、外部の人たちにカルフィン（ヨン ア ピン）やバレーがいなくて勝てないだろうと思われていたことも、選手たちの良い刺激になったかもしれません。誰が出ても勝てるということを、われわれはしっかりと見せられたと思います。
若いチームで戦えたこと、仙台という素晴らしいチームを倒せたことをうれしく思います。本当にうちの若い選手たち（Young boys）を誇りに思います」

Q：今日はシステムを少し変えたことがかなり成功したと思いますが、その狙いはどんなところだったのでしょうか？
「まず2人のキープレイヤーが欠けているということで、自分たちで何らかの解決法を考えないで普通に戦ったら、負ける可能性もあったと思います。4人の中盤の選手の後ろに村松を入れることで、相手の中盤からトップに入れる縦パスのコースを限定できると考えました。そして、セカンドボールを奪うことに関しても、人数が1人多い形を作れます。センターバックとセントラルMFの間に1人選手がいることで、彼らも自信を持ってプレーできていたと思います。
攻撃の面も良くなっていましたが、少しナーバスになっていた点もあり、それでパスを奪われていた形もありました。もう少し落ち着きがあれば、カウンターでもう1点取れていたかもしれません」

Q：これで中断期間に入りますが、中断期間中により高めたいところは？
「3月、4月、5月と別々の3カ月がありました。3月に関しては、われわれは悲惨だったので、リーグの下位から抜け出す打開策を見つけなければいけない状況でした。それによってファン・サポーターと選手に自信を与えなければいけない状況でした。だから、私の好むスタイルではないですが、結果を出すためのスタイルに変えていかなければなりませんでした。それによって4月は6試合負けなしという成績を収めました。その後、悪い時期に何人かのケガ人が出てしまい、23日間で7試合という中で、カギとなる守備の選手が抜けて、数人の選手が欠けている中での戦いになりました。その時期はまだカルフィン抜きで戦う準備ができていなかったと思います。良いサッカーはできていましたが、その中で結果を出せていませんでした。もちろん、私にとってもチームにとっても、まだまだ十分な順位ではないと思います。
このブレイクの月を使って、われわれがやりたいサッカー、ファン・サポーターが求めているサッカーというものを、しっかりとできるようにしていきたいと思います。うちのDFラインの4人が帰ってくれば、必ず堅守を取り戻せると思います。そのうえで攻撃の部分を改善していって、たとえばボランチとストライカーの間に入る選手たちが、もっと創造性豊かに、良い攻撃ができるようにしていきたいと思っています。それによって、もっと得点も入ると思います。今日、河井と高木俊が今季初ゴールを決めたことは、非常に大きな後押しになると思います。ブレイクが明けた後に、そのまま良い流れを持っていきたいと思います。
今日は（大前）元紀がスタンドにいることによって、高木俊が良い刺激を受けてゴールを決められたのかもしれません。彼のパートナーがいなくて、寂しかったのではないでしょうか？」

Q：ここ数年仙台には負けていませんが、仙台に対する戦いやすさはあるのでしょうか？
「仙台は非常に難しい対戦相手だと思います。私は3年目ですが、簡単な試合というのは1つもありませんでした。その日によって、どのチームがどのチームを倒してもおかしくないという状況があるからこそ、Jリーグがエキサイティングになっていると思います。どのスポーツでも、どの国でも、そういった心理的な影響はあると思います。もしかしたら、われわれと仙台の間にも、そうした心理的な何かがあるのかもしれません。できれば、そういうものをJ1のどのチームに対しても持ちたいですね（笑）」

Q：自分たちが目指すサッカー、ファン・サポーターが求めるサッカーと、今日の1点目は一致するものですか？
「その通りです。それがもっとやりたいことです。1点目は、4〜5人の選手がボールに絡んで、そこから良いボールが入り、ゴールが生まれました。2点目は素晴らしいカウンターからのゴールでした。そうしたものが両方出せるようになれば、そして、今日のようにしっかりと組織を作って守ることができば、現代のサッカーでは成功していけると思います」

以上