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【アジアの細道】 遥かなるACL:韓国編 勝負の4月、一番近いアウェイでACLを体感しよう!(13.04.01)

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昨季のACL(AFCチャンピオンズリーグ)の優勝は「蔚山現代ホランイ」だった。ACLと名称を変えてから、韓国勢がアジアを制したのは全北現代モータース、浦項スティーラース、城南一和天馬に次いで4度目。前身の「アジアクラブ選手権」を含めると10回と韓国は最多の優勝を誇る。日本はACLで浦和レッズとガンバ大阪の2回を加えて全部で5度。近年、中国勢が台頭しているが、やはりACLでは韓国勢に勝たなければタイトルは奪えないのだ。

そして、今年のACLでは韓国勢との対戦が、折り返しの第3・4節、連戦で組み込まれた。1週間の間に2試合。ここで勝点6を奪えば、決勝トーナメントに大きく近づき、勝点を取り損なえば、グループリーグ敗退が眼の前に迫る。そんな2連戦になりそうだ。

【AFC チャンピオンズリーグ 第3・4節 対戦カード】
4月2日(火)19:30 ソウル vs 仙台 (ソウルワールドカップスタジアム)
4月2日(火)19:00 広島 vs 浦項 (広島広域公園陸上競技場)
4月3日(水)19:30 水原 vs 柏 (水原ワールドカップスタジアム)
4月3日(水)19:30 浦和 vs 全北 (埼玉スタジアム2002)

4月9日(火)19:00 全北 vs 浦和 (全州ワールドカップスタジアム)
4月9日(火)19:00 柏 vs 水原 (日立柏サッカー場)
4月10日(水)19:30 浦項 vs 広島 (浦項スティールヤード)
4月10日(水)19:00 仙台 vs ソウル (仙台スタジアム)

韓国でのアウェイというと、「少ない観客」「ゆるい雰囲気」「自分で焼くスルメ」の3点セット(?)のイメージが強い。特に観客数が少なかったのは、今回は出場していないが、韓国の南西部の光陽市を本拠地とする全南ドラゴン。過去、川崎やG大阪が対戦したゲームに行ったが、ホームにもかかわらずコアなサポーターは30人ほど。子供たちを集めても100人に満たず、川崎やG大阪のサポーターの方が上回っていた。今回で言えば全北現代も観客は多くなく、恐らく浦和サポーターの声量がスタジアムを支配することだろう。自分たちのクラブが予選リーグを勝ち抜くためにも、アウェイ・韓国の地で、ホームのような雰囲気を作ることは重要だ。

そのような状態なので、中国での観戦のようにホームとアウェイを厳格に分けることもない。ACLのアウェイというと物々しい雰囲気で、スタジアムまで行くのに警備員がついているような雰囲気もあるが、韓国のアウェイは比較的気軽に、安心して楽しめるのもの特徴。チケットも当日の購入で大丈夫だ。それにしても、これほどサポーターの力を感じることもないのに、いい成績を収める韓国のクラブは精神的に強いというか、その雰囲気に慣れているというか…。もっとも、浦項は周辺が工場で、平日の夜ということもあり、働いている人たちが多く駆けつける可能性がある。

また、韓国のスタジアムでよく見かけるのは、「スルメ」や「たたみイワシ」などの海産物の干物。これらは買ってから、売店横のカセット式ガスコンロで、自分で炙って食べる。世界中、色々スタジアムに行ったが、このスタイルのスタジアムグルメ(?)を見たことがない。しかし、うまく炙るのは意外に難しく、ここは慣れた手つきの地元サポーターの動きをマンマークでチェックしよう。この他、カップラーメンも韓国のスタジアムでは定番。大きな給湯器があり、そこで自分でお湯を注ぐ。注意点はハーフタイムくらいになると、カセットのガスが切れたり、お湯がなくなったりすることだ。試合同様、序盤戦が勝負である。アウェイに来られない方は、ぜひ自宅でスルメを焼いてテレビの前で応援すれば、少しだけ韓国気分が味わえるかもしれない。

今回のアウェイのうち、ソウル、水原、全州の3カ所は2002年のワールドカップで使用されたスタジアム。ソウルは地下鉄駅そばにあり、空港や市内からもアクセスは容易。6万に収容の巨大スタジアムはサッカー専用だ。対戦相手のFCソウルは昨季のKリーグ王者。2位の全北を勝点差17とぶっちぎりで優勝した。失点は44試合で42と仙台同様、堅守を誇ったが、今季は第3節までで、1分2敗で失点6。14位中11位に沈んでいる。

水原はソウルから30分。駅からスタジアムはタクシーで15分ほど。世界遺産の「華城」があり、骨付き焼肉の「水原カルビ」が名物。試合終了後もソウルへ戻れるので、ソウルをベースに観戦できる。スタジアムは4万3000人のサッカー専用。このスタジアムはちょうどいいサイズで、非常に見やすい。柏が対戦する昨季4位の水原三星は、今季も2勝1敗で5位につけている。第3節ではケガのため出場していなかったが、2010年まで川崎フロンターレだったチョン・テセが所属している。

全州は今回の4会場で最も不便だが、深夜バスを使うことで0泊2日も可能。グルメ的にも「ビビンバ」の本場で食べ物も美味しい。個人的なおすすめはスタジアム前の売店で売られている鶏の唐揚げ。大きな鍋で揚げている。全北現代は昨季2位で、今季も開幕ダッシュに成功し、2勝1分で2位につけている。ACLも2010年から4年連続出場の常連。昨季はグループステージで柏と戦っている。ここ3年間、日本勢との対戦はホーム・全州で1勝2敗。

そして浦項。残念ながら市内に有名な観光地はないが、韓国一の観光地と言っても良い、古都「慶州」が近い。ホームの「浦項スティールヤード」は鉄鋼会社の敷地内にあり、ジェフ千葉の本拠地「フクダ電子アリーナ」によく似た立地。スタジアムの屋根越しに、炎の出る煙突も見える。韓国初のサッカー専用スタジアムで、収容は2万人。客席の傾斜もきつく、油断していると転がり落ちそうになる。その替わり、どの席からもピッチは見やすい。浦項はアジアクラブ選手権を含めてACLの優勝は3回を誇る。今季も第3節を終えて、Kリーグ首位だ。

ACLでアウェイを経験したいなら、やはり韓国が日数も費用も一番かからず、手軽だろう。日本−韓国間にはLCCが多く就航しているので、片道1万円を切るフライトも可能だ。仙台からは成田、羽田へ、広島からは北九州や福岡へ出れば選択肢は広がる。今からでも遅くない。下記のサイトを覗いてみよう。意外な値段に驚き、旅支度を始めてしまう…かもしれない。

★各スタジアムへの詳しいアクセスはこちら(ACLアウェイに行こう!)

【日本−韓国 LCCのリンク】
エアアジア ジャパン(JW) ※成田〜仁川、釜山
ピーチ・アビエーション(MM)  ※関西〜仁川
スターフライヤー(7G)  ※北九州〜釜山
チェジュ航空(7C) ※関西・中部〜金浦(ソウル)、関西・中部・福岡〜仁川
イースター航空(ZE)  ※成田・関西〜仁川
ティーウェイ航空(TW)  ※福岡〜仁川
エアプサン航空(BX)  ※成田・関西・福岡〜釜山



Reported by 小野寺俊明(スポーツ企画工房)
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