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【ヤマザキナビスコカップ 大宮 vs 磐田】プレビュー:両者スタメンを大幅に入れ替えか。選手層の厚さを示す一戦(13.03.19)

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ヤマザキナビスコカップの予選リーグ第1節、大宮はホームNACK5スタジアム大宮に磐田を迎える。両者は3月9日にJ1リーグ第2節にヤマハスタジアムで顔を合わせ、磐田が終始優勢にゲームを進めたが、大宮がセットプレーから菊地光将の挙げた1点を守りきって勝点3を奪った。あれから2週間足らず、ミッドウイークでの試合。代表招集や主力の疲労も考えてメンバーは異なるものの、記憶も鮮明なだけに互いの手の内はイメージしやすい。興味は、双方ともにどういうメンバー構成でくるかだろう。リーグ戦はまだ第3節を消化した段階であり、「直前のリーグ戦5試合の内、1試合以上先発メンバーとして出場した選手を6人以上」というベストメンバー規定は、この試合で効力を持たない。

大宮はノヴァコヴィッチとズラタンの2トップがスロベニア代表招集のため不在だが、4−4−2の布陣は代えず、2トップには長谷川 悠と、先週のJリーグ第3節でプロ初ゴールを挙げた大卒ルーキー富山貴光が先発することが濃厚だ。目玉は、開幕以来ベンチスタートの続くカルリーニョス、上田康太の両タレントの起用法。カルリーニョスが左サイドハーフに入り、上田がボランチの一角に入ることが予想される。その他にも、開幕戦からベンチを温めてきたメンバーたちが出場する可能性が高く、ベルデニック監督の彼らにかける期待の高さが表れているといっていい。
磐田は前田遼一、駒野友一、伊野波雅彦が代表招集で不在のうえ、チョン ウヨンが出場停止。試合前々日の情報では、システムは3−5−2を継続しながらも、FWには山崎亮平、中盤には松浦拓弥や山本脩斗、山本康裕、さらに最終ラインには大卒2年目の櫻内渚といったメンバーの出場が見込まれ、こちらも大幅に変化しそうだ。

青木拓矢は「ポジション的にやっかいなフォーメーションだった」と、リーグ戦で磐田と戦った印象を語る。2トップ+2トップ下に、2センターバックと2ボランチが付く形になるが、数的優位を保つためにサイドバックを絞らせたり、サイドハーフにも連動が求められる。前田が不在のため裏へボールを引き出す力は落ち、駒野の不在でサイド攻撃の威力も減りそうだが、そのぶん山崎や松浦といったドリブラーへの対応が課題になる。「相手に合わせずコンパクトに、選手間の距離が短ければやられないが、磐田はボールを回すのが上手くてどうしても空いてきてしまうから、しっかりマークに付いていくことも必要になる」と、上田も古巣への警戒感を露わにする。
ただ、磐田が攻撃に人数をかけるぶん、「ボールを奪った瞬間はチャンスになる。スペースへの長いボールが有効だと思う」(上田)。富山も「僕の特徴でもある速い動き出しで、ウイングバックの裏をねらって良い形を作りたい」と、攻略のイメージはできている。逆に大宮の不安は、カルリーニョスと鈴木規郎が縦に並ぶであろう左サイドの守備。攻撃的に押し込める展開での破壊力は十分だが、受けに回る展開では厳しい場面も出てくるだろう。

いずれにしても、半数以上のメンバーは変わり、個の特徴によって描く絵は変わっても、「勝つためにしっかり自分たちのプレーをするだけ」(ベルデニック監督)と、基本的なチームのやり方は変わらない。それは磐田も同じだろう。互いに選手層は厚く、「(磐田の予想メンバーは)試合に出ててもおかしくない選手たちで、ほとんど力は落ちないと思う」との上田の印象は、大宮から磐田を見ても同じはず。若手の登竜門であると同時に、試合に飢えた実力者たちが自らの存在価値をかけて争う熱戦に期待したい。

以上

2013.03.19 Reported by 芥川和久
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