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【2013Jリーグプレシーズンマッチ 大宮 vs 湘南】プレビュー:自信を付けたい湘南と、力の差を見せたい大宮。交錯するシーズン前哨戦(13.02.15)

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開幕を2週間後に控えた大宮のプレシーズンマッチは、J1昇格組の湘南をホームNACK5スタジアム大宮に迎えて行う。

1月20日の新体制発表&合同自主トレでスタートした大宮は、1月29日から8日間のグアムキャンプを行い、フィジカルトレーニングを課すとともに戦術を浸透。2日間のオフを挟んで2月8日からの宮崎キャンプでは5日間の間に3つの練習試合を行う強行軍で「負荷をかけながら実践に近い練習」(ベルデニック監督)を積んだ。宮崎での3試合は9日の大分戦(4−1/45分×4本)、11日の富山戦(2−1/45分×2本)、12日の徳島戦(4−2/45分×3本)と結果を残し、「疲労の中でも選手たちはよくやってくれた。やろうとしていることをゲームの中で表現し、個々のポテンシャルも現れてきている」と指揮官も手応えを感じている。

ただし、グアムキャンプで村上和弘と菊地光将が負傷していまだ別メニュー調整が続くのに加えて、宮崎キャンプでは高橋祥平が発熱でコンディションを落とし、片岡洋介が富山戦と徳島戦を回避、渡部大輔も富山戦に出場せず復帰した徳島戦で負傷交代するなど、最終ラインにケガ人が続出している。開幕までの準備期間に、昨年終盤の堅守を支えた河本裕之(現神戸)に代わる、菊地の相方となるセンターバック探しが大きなテーマだっただけに、そこが五里霧中のままキャンプが終わってしまったことはシーズンに不安を残すこととなった。キャンプ期間中は選手間の競争を促すために主力組・サブ組といった起用はしてこなかったベルデニック監督だが、プレシーズンマッチからは「ベストメンバーをセレクトし、いくつかのポジションは競争となる」と明言。もちろんケガで何人かの選手を欠くが、この湘南戦で今年の大宮の原型がある程度は見えてくることになる。

湘南は一足早く1月15日に始動し、26日には藤枝MYFC、日本体育大学と練習試合。28日からタイでキャンプ入りし、10日間で8試合をこなした。さらに帰国後、2月9日にF東京戦、13日にブラウブリッツ秋田戦と、こちらも豊富に実践練習を積んできている。大宮もそうだが、監督が続投し選手も昨年の主力が多く残っていることで、戦術を一から植え付ける必要がないことが、それを可能にしている。ただし昇格組の湘南にとって、J2で通じた戦術がJ1で通用するかどうかは未知数。プレシーズンマッチとして行われるこの大宮戦は、その意味で重要な試合となるだろう。

大宮も湘南も、「昨年の終盤の戦いをベースに、よりクオリティをアップする」(ベルデニック監督)、「一つ一つのプレーのスタンダードを上げていきたい」(曹貴裁監督)と、ともに大きな戦術の変化はない。ただ大宮は、守備において「前線からボールを奪いにいく」(ベルデニック監督)ことを今年の進化したスタイルとして掲げている。練習試合を追うごとにその意識は浸透してきているものの、「まだトライしている段階。全員のプレスの動き出すタイミングがバラバラで、満足できるものではない」(ベルデニック監督)。練習試合でもJ2チームを相手にプレスを外されてゴール前まで迫られる場面が何度も見られた。スピードと運動量でアグレッシブに仕掛けてくる湘南を相手に、新しい大宮の守備スタイルがどこまで通用するか。逆に湘南も昨年同様に、前線から激しくプレスをかけてくるだろう。昨年のレギュラーが下平匠だけしか稼働していない大宮の最終ラインが、そのプレスをいかにかわしてビルドアップしていけるかも、試合のポイントになるだろう。

また両チームの新戦力にも注目したい。大宮は最終ラインに東京Vから加入した高橋祥平、大宮ユース育ちで中央大学卒の今井智基がスタメン出場。大学選手権MVPのFW富山貴光も練習試合で2得点と猛アピールしており、サブには入ってきそうだ。湘南は柏から期限付き移籍の武富孝介、東京Vから完全移籍の梶川諒太が2シャドーに入る見込み。期待のボリビア代表エジバウド、さらに栃木から完全移籍のドリブラー荒堀謙次もベンチ入りは確実。交代枠は6人まで認められるため、新戦力のチェックという意味でも見逃せない試合になる。

あくまで開幕に向けての準備段階で、選手たちのコンディションもまだ万全ではない。指揮官もこの試合の位置付けは、「まだ成長段階にあるチームの、自分たちが現段階でやってきたことをどれだけできるか」だとする。曹監督の考えもおそらく同様だろう。しかしいざ試合になれば、練習試合とは違う準公式戦の雰囲気の中、選手たちは本気モード。「それぞれのコンディションの中で、全員のメンタルを合わせることが大事。勝ち癖を付けてシーズンに入りたい」と北野貴之。湘南はJ1で旋風を起こせる自信をつかみたい。大宮は力の差を見せてその自信を折っておけば、優位でシーズンに入っていくことができる。前哨戦ではあるが、シーズンの戦いはもう始まっている。

以上

2013.02.15 Reported by 芥川和久
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