本日、富山市内にて富山の新体制・新加入選手記者会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下のとおりです。
☆富山：2013シーズンパス販売中！
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●清原邦彦社長
「2013年シーズンのスローガンは『BREAKTHROUGH（ブレイクスルー）〜心ひとつに〜』。カターレには、経営の黒字化、集客数の拡大、チーム成績の向上という３つの課題がある。今年はJリーグ参加５年目の節目であり、大事な年。これまでの閉塞感を打ち破りたい。ブレイクスルーには現状を打破する、前進するという意味合いがある。今季を大きな飛躍の年にしたいと思う。

将来、振り返った時に2013年がターニングポイントだったと思える年にしたい。まずは経営の健全化をクラブ目標とする。2012年からクラブライセンス制度が導入され、３年連続して赤字を計上した場合にはライセンスが交付されずJリーグから撤退しなければならない。2012年は赤字となる見込みなので、なにがなんでも黒字化して、富山からJリーグの灯を消さないのが我々に与えられた大きな使命だと考えている。
２つめは来場者数を増やし、ホームゲーム１試合平均4000人をクリアすること。これはクラブ収入の安定にもつながる。現在、株主企業などをまわり、シーズンパスをお買い上げいただけるよう営業している。ファン、サポーター、スポンサー企業、ひいては県民のみなさまに働きかけ、１人でも多くの方に来場いただけるようにしたい。選手のためにも多くの観衆の前でプレーできるシチュエーションを整えたいと思う。

北陸新幹線が2015年に富山まで開業する。その年のシーズンにはJ１昇格プレーオフに進出できるようにステップアップしたい。これを実現するために、今季は（順位や勝点をはじめ）成績に関わる数字について昨年以上の結果を残さなければならない。昨季は降格の危機に直面し、チームそしてフロントが悩み、もがき苦しみながら残留を勝ち取った。今季は降格圏からの脱出を図り、可能ならば中位を目指してほしい。
Jリーグの灯を消さないためには県民の１人でも多くのみなさまの協力が必要になる。私どもはチーム、フロント一体となって頑張る。カターレ富山に関わるすべてのステークホルダーのみなさまにこれまで以上の御支援と協力をお願いする次第です」

●安間貴義監督
「2013年の指揮をとらせてもうことになりました。今までと変わらずにベストを尽くして参ります。
３年後にプレーオフを目指すという社長の言葉を聞いて意欲がわいた。会議では常々、昇格争いをしたいと伝えてきた。しかし、それには戦力補強が必要であり、会社に負担がかかる。このような記者会見の場で口にすることはできなかった。今回、こうして明言してくれたことが励みになり、意欲が高まった。ただ、それはあくまでも３年後の目標であり、現場の人間にとっては１年１年が勝負だ。先ほど選手、スタッフには、３年後のプロジェクトにも参加できるように存在価値を高めていこうと話した。
得点数や失点数も昨季を上回る成績を残し、（３年後の目標から逆算して）３分割して１年目に必要な順位をとることが要求されている。驚かせるような結果で応えるために挑んでいく。

補強については新加入選手にこのようなメンバーをそろえた。昨年はけがが多く、競争の末にポジションを与えた時期が少なかった。それがチーム力の伸び率をちょっと下げてしまった。選手への信頼は変わらない。ただ、競争原理の必要性をあらためて感じたので昨季の体験を経験とし、選手が競ってポジションを奪わなければならない状況をつくった。
技術のある選手をなるべく獲得した。監督に就任した１年目に走ること、２年目の昨季は「いずれ美しく」をテーマにして地道に取り組んできた。それによって昨年９月以降、例えば森泰次郎らボールを扱える選手を起用してチームがかなり機能するようになった。それにさらに上積みをするのが狙いだ。
続けて取り組んでいくことが大切だと考えている。偶然の勝ち、偶然の結果はない。必然性をもって期待に応えていきたい。オフザピッチでもこれまで通り地域貢献をやっていく。トップチームと地元の高校生・中学生との交流も続け、富山からよい選手が出てくるように仕掛けていきたい」

●中川雄二GKコーチ
「2010年に現役を引退し、11・12年はアカデミーでGKコーチをしていた。今回トップチームのコーチに就任することになった。チャンスをくれたクラブに感謝している。コーチとして３年目になるが、まだ選手としての感覚も残っている。コーチと選手、両方の感覚を大事にしながら選手のプレーを改善していきたい。そしてクラブの目標とするところに貢献できるように選手と一体になり取り組んでいきたい」

●西野誠主務
「昨年は選手として戦い、今年は主務としてチームに残る。主務として選手、チームをしっかりサポートし、勝利につなげられるようにしたい。サッカーへの情熱、人と関わる中での感謝の気持ちを忘れることなく、この仕事をまっとうしたい」

●足助翔キャプテン
「昨年は本当に厳しい成績に終わった。それなのに今年もキャプテンを任命していただいたことの大きな意味を感じている。大きな責任があり、それを果たすためにここに集った素晴らしいメンバーとともに力を合わせて頑張っていく。昨年の成績からして、今季のチームに対する周囲の評価は高くはないと思う。そのようなすべての評価をくつがえすということを目標にして頑張りたい。これぐらいやればいけるんじゃないかといった安易な考え、あるいは閉塞感を選手みんなの力で打破したい。自分の考えはクラブの掲げたスローガンに完全に一致しており、気持ちも新たにスタートできる。クラブや監督の意向に沿いながらも選手個々がもっともっと変化して、あらゆる要求に応えられるようなチームに仕上げていけたらよいと思う」

●御厨貴文選手　草津から移籍
「これまで経験したことすべてをカターレ富山のために出し切る」

●大山俊輔選手　愛媛から移籍
「愛媛には通算５年在籍した。新たな土地、環境でシーズンを迎えるのは久しぶりなので新鮮で清々しい気持ち。早くクラブに馴染んで自分の力を発揮したい。また、自分の課題を克服して可能性を伸ばせるように頑張っていきたい。富山県、北陸地方に住むのも初めてなので、地域に馴染んでいけるようコミュニケーションをとっていきたい」

●舩津徹也選手　C大阪から復帰
「社長がおっしゃったようにクラブには３つの課題がある。僕ら選手はチームの成績を上げるために個人個人がしっかり結果を出していきたい」

●國吉貴博選手　昨季途中に鳥栖から加入し今季完全移籍
「去年はチームが苦しい状況での加入だった。今年は１年通してけがなく全力で戦っていきたい。目標はJ１に昇格すること」

●キム・ヨングン選手　新潟から期限付き移籍
「早くチームの力になれるように体をつくりたい。よい選手になれるように頑張る」

●ヤン・ヘジュン選手　韓国から来日
「プロ１年目を日本でやらせてもらえることになりうれしい。昨年、テスト生として練習に参加したが、チームには良い選手が多いと感じた。よい経験ができると思ったし、自分も試合に出られるように頑張りたい」

●三根和起選手　京都から期限付き移籍
「今年でプロ２年目になる。昨年は２試合しか出場できず悔しい１年を過ごした。昨年よりも試合に出場し、出た試合で得点に絡むプレーをしたい。練習から頑張ってスタメン争いで勝てるようにする」

●村松知輝選手　浜松大学から加入
「自分の長所はスピードと元気。サッカーはもちろん、そのほかの面でもチームのプラスになれる存在になりたい。これまで支えてくれた家族や監督、コーチに恩返しができるように頑張る」

●山本祥輝選手　大阪・興国高校から加入
「プロ１年目で分からないことはたくさんあるが、早くカターレ富山に馴染んでチームに貢献できるように頑張っていく」

◇質疑応答
Q：安間監督に質問。あらためて今季の目標順位とかける思いを聞かせてほしい。
「昨年までは私から目標順位を発表したが、今季はスローガンも目標もクラブに決めてもらった。３年後の新幹線開通に合わせ、カターレも富山のみなさんに一役買いたいという意志があり、昇格プレーオフ進出という目標が設定された。３年計画と考え、まず今年は中位グループ、15位以内に入ることが求められている。
昨季に残留争いをしたクラブはまず降格をまぬがれることが要求される。それにはしっかり応えなければならない。ノルマだと思う。現場の者としては１つでも多く勝ちたいし、昇格争いをしたい。これまでも意欲をもってやってきたが、新たに３年後のプレーオフ進出というよいモチベーションを与えてもらった。そういう言葉を発してくれたクラブ、社長に応えるために日々ベストを尽くしたい」

Q：安間監督に質問。今季はファンにどんなサッカーを見せたいと考えているのか。
「シーズン終盤の苦しい時、悪天候にもかかわらず来場者が試合ごとに増え、我々の大きな支えになった。今季はそのみなさんの期待に応えたい。監督就任当初より『汗をかいてアグレッシブに、いずれ美しく』という言葉で目指すサッカーを示してきた。そこにたどりつくために道筋をつくっている。ある程度ボールを動かせるようになってきたので、もっとできると思い技術のある選手を補強した。パスをつなぎながら、かつスピーディーにゴールを目指す。その中でしっかりゴールを守れるようなチームにしていきたい」

Q：新加入選手それぞれに安間監督が期待していることは。
「村松、山本のルーキー２人は練習参加した時に可能性を感じた選手。いずれカターレを背負って立つ選手になってくれるんじゃないかと思い、可能性にかけている。ただ、いつかではなく、いつでもチャンスのあるチームなので、ポジションを奪うつもりでやってほしい。
三根はこの面構えをみて分かるように、試合に出て点を取りたいという気持ちを強く持っている。そのようなメンタリティーをもつ選手はうちにはあまりいない。良くも悪くもチームをかき回してくれると期待している。出場することを考えてやってくれたら、おのずと求めるところは与えられるだろう。
（ヤン）ヘジュンは練習に参加したワンチャンスをものにした。その後、（ソ）ヨンドクに何度も連絡を入れるなど積極的なアプローチがあり、富山でやりたいという意欲を感じた。それとうちの補強ポイントが一致した。弟分が加わってヨンドクも人間的に大きくなってくれたらチームにはプラスになる。
（キム）ヨングンは韓国の五輪代表にも加わっていただけの選手なので技術の高さは説明がいらないだろう。新潟ではブラジル人選手がいて出番がなかったのでうちに来た。ヨンドクは富山でプレーして多くのクラブからオファーのある選手になった。ヨングンもグラウンドで存在感を示すために移籍したのだと思う。彼とチームがウインウインの関係になれたらよい。
國吉は昨年見てもらった通り、黙々と練習するし、試合に勝つために逆算してしっかりプレーできる選手。あの時期あの状況であえてうちを選んで移籍したところにも覚悟を感じる。それをまわりの選手に伝染させてくれたらよい。
舩津は昨季、経験を積ませるために期限付き移籍させた。その体験を経験に変え、以前のようなムードメーカーにとどまることなく、グラウンドで何ができるのかを示してほしい。
大山は技術がある。奪った後にすぐボールを失って守備の時間が長くなるうちが課題にしている点をコントロールできる選手だと思う。愛媛ではなかなか見せる機会がなかったようだが、湘南在籍時のようにドリブルで仕掛けて点を取りに行くこともできる。相手にとっては怖さがあった。もう一度思い出して見せてくれたら得点力の部分でプラスになる。
御厨とは大みそかに交渉し、２日に返事をもらった。DF福田俊介が大宮に戻ることになり、急きょの事態だった。甲府時代に一緒にやっていたが、草津に移籍してポジショニングやラインコントロール、コーチングなどあらゆる面でプレーの幅が広がった。本人が先ほど言っていたようにいろんな体験をしたのだと思う。DFラインのセンターとしてしっかり計算できる選手が欲しかったので彼に声を掛けた。悩んだはずだがうちを選んでくれた。その覚悟をグラウンドで表現してほしい」

Q：足助キャプテンに質問。今季の抱負と意気込みを聞かせてほしい。
「今年もキャプテンをやらせてもらうが、昨年とは求められるものも違ってくる。日々、自分が成長していくことで、チームを引っ張っていけたらよい。チームとしては昨年厳しい戦いばかりだったので、たくさん勝ちたいなという気持ちが本当に強い。そのためにはよいかたちで開幕を迎える必要があるし、そのためにはよいかたちでキャンプに入っていかなければならない。またそのためには今日の練習からみんなで力を合わせて頑張っていく必要がある。要するに日々、一日一日を大切に刻んでいくことしかできない。だからこそ、そこは譲らずに自分らしくチームをリードしていけたらよいと考えている」

以上

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★新シーズンの開幕を告げる大会が今年も！★
FUJI XEROX SUPER CUP 2013
2013年2月23 日（土）13：35キックオフ／国立
サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル
【チケット情報】1月11日（金）11：00〜プレリザーブ受付開始！