15日、仙台市内にて仙台の新加入選手記者会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下のとおりです。
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●白幡洋一代表取締役社長
「みなさんこんにちは。本日はお忙しい中、そして足元の悪い中、私どもベガルタ仙台の新加入選手の発表の集まりにご足労いただき、ありがとうございました。また、昨年は、メディアの方々にはたいへんベガルタ仙台を取り上げていただきまして、本当にありがとうございました。
今日は、今年…といってもまだ二週間くらいしか経っていないのですが、私にとってはたいへん嬉しい一日になりました。今年はJリーグのリーグ戦優勝を目指して、そして初めてACLに参戦するという関係の中で、今日はここに控えています新しい選手が加入することになりまして、ベテランあり、中堅あり、そしてホープあり、ということで、私自身もワクワクドキドキしています。ベガルタ仙台のファミリーに加わりました選手の方々に対して、あらためて期待をしたいと思っております。
昨年の10月頃から、ベガルタ仙台の強化会議で今年にのぞむ、それぞれのポジションにおける補強をすべき選手のリストアップをしておりまして、強化部も大変だったと思うのですけれど、現在何とか狙いどおりに補強ができたのではないかと私は思っております。リーグ戦を戦い、ACLを戦うという中においては『少し選手層が薄いんじゃないの』というご指摘もございますけれど、地域密着型のベガルタ仙台にとっては、身の丈に合った補強ができたのではないかと思っております。
先達の言葉を借りれば、『少数が精鋭を生む』ということもありますので、あとは監督に任せたいな、と思っております。今でもベガルタ仙台の選手の中には、ポリバレントな選手が多くございますし、監督もそういう選手を育成するのがうまいということで、あとは監督に任せておけばいいかなと思っております。
選手のみなさんは、早くチームになじみ、宮城県仙台市に…もともと宮城県出身の方(※注:佐々木勇人選手)もいらっしゃいますけれど、なじんでもらって、多くの方に温かい、時には厳しいのですけれども、ファン・サポーターの期待に応えてほしいなと思っております。
メディアのみなさんには、繰り返しになりますけれど、大変お世話になりました。今年一年も、いろんなかたちでベガルタ仙台を支えていただくようにお願いいたしまして、話の最後とさせていただきます。今日はありがとうございました」
●手倉森誠監督
「みなさんこんにちは。みなさんにとりましても、この一月中旬からベガルタを取り上げる記者会見の仕事が重なったというところでは、いい年になるのではないかと思います。例年であればまだオフの期間ではありますけれど、今年はACLが始まるということで、この早い段階でベガルタがこうやって今年のお披露目ができるというところは、ベガルタにとっても、メディアのみなさんにとっても、いいシーズンになるのかなと感じています。
まず、ベガルタは、去年積み上げてきたもの、『攻撃的な守備』というところで、その精度をまたより高めるために、そして去年の終盤のところで大事なゴールを決めきれず優勝を逃した悔しさ、つまり攻撃のバリエーションというところをまたより高めるために、今回に獲得したこの新加入の選手たちは、そこをより高めてくれる、間違いない選手を取ってきたというふうに思っています。
先程社長が言われたように少数精鋭かもしれませんけれど、僕はまず、ここから戦う選手たちが、『やってやるんだ』という気持ちの方が少なさよりも勝っていると思うし、『より自分がこのチームを強くさせるんだ』という覚悟が高まる状況であるのかなと思っています。
また、ベガルタ仙台は今年、ACLでアジアの戦いを交えてまた戦う中で、よりタフで、ハードなシーズンを戦っていくわけですけれども、ここにいる新加入のメンバーは、よりタフな、新たなシーズンを乗り越えていける選手を獲得できたとも思っています。
また、パーソナリティー的にも、本当に仙台の一体感あるチームに…今日から練習が始まったのですけれども、すんなりと順応するくらい、よりまた結束が高まるようなメンバーが仲間になってくれたなというふうに感じています。
目指すところは今シーズン、てっぺんしかないので、そこを目指して一致団結して戦っていきたいと。Jリーグ、ACLと、ふたつの大会で厳しいシーズンになると思いますけれど、より強豪クラブになっていくための大事な一年、本当に成長できる一年になるんだな、と思っていますので、力をしっかり注いでいきたいな、と思っております」
【質疑応答】
Q:選手のみなさんにうかがいます。ベガルタ仙台というチームと、手倉森監督の印象をお答えください。
●石川直樹選手
「チームの印象ですが、やはりまずはあのスタジアムのサポーターの熱気がいちばん印象にあります。やはりあそこのピッチでやるというのは、アウェイで来るチームにとっては非常に嫌なイメージを持っていますし、その熱気というのは、今度はそれを味方にできるというので、非常に楽しみにしています。監督の印象ですが、とにかく熱い人だなという印象で、実際に話してみてすごく話しやすいというか、親しみやすい監督だったので、また監督と話すことによって、このベガルタ仙台でプレーしてみたいなという気持ちが強くなって、またこのチームの一員としてやれることをたいへん嬉しく思っています」
●佐々木勇人選手
「チームの印象は、今日初めて練習してみて、一体感があるし、試合をしてみたら守備が固くて、相手にしてみると嫌な相手なので、自分が入ってもっと攻撃面でパワーを出せたらいいと思います。監督の印象は、今日ミーティングをして、駄洒落を言っていたので、面白い監督だなと思っていました」
●ヘベルチ選手
「まず、チームの印象は、去年戦ってみて非常に難しい相手だったのですが、守備が固いチームでした。今日、一緒に練習をした中で、本当に一体感があるチームで、素晴らしいグループだと感じました。監督の印象は、今日のミーティングのときに面白いことを言ってくれて、すごく面白い人だなと思いました。あまり話す時間はなかったのですけれど、今年の期待に応えられるように頑張ります」
●和田拓也選手
「チームの印象は、一体感があってまとまりがある強いチームだなという印象を持ちました。監督の印象ですけれど、『駄洒落を聞ける』と聞いていたので、今日聞けて良かったです」
●蜂須賀孝治選手
「チームの印象ですが、僕は去年(Jリーグ・JFA)特別指定選手である意味2年目なのですけれど、今日もみんな元気で、みんな仲良しでやっていたので、今シーズンも頑張って優勝を目指していきたいと思います。手倉森監督は、チームの戦術がいちばん僕の中では好きな監督なので、一生懸命ついていこうと思いました」
Q:ベガルタ仙台に加入する決め手は?
●佐々木勇人選手
「G大阪を戦力外になっていちばん最初に声をかけてくれたのが仙台で、監督と強化部長が会いに来てくれたので、すぐに決めました」
●石川直樹選手
「先程とちょっとかぶるかもしれませんが、実際に監督と強化部長が一緒に話してみて、仙台の良さ、仙台の熱いチームカラーを聞いて、そこで僕の色というものがベガルタ仙台だったら出せるんじゃないかと思い、それがいちばんの決め手です」
●ヘベルチ選手
「C大阪に残ることがなくなった時点で、ベガルタ仙台の可能性があるとわかったときには、去年に自分が戦って印象に残ったチームとしての考えとしては本当に一体感のあるチームで、自分もその中で一員として戦うことができるという可能性を感じたときには、すぐにそのチームの一員として入りたい気持ちになりました。今年は本当にいろいろな目標があって、まずリーグで優勝したいし、ACLに出ることもあるので、自分もチームの目標としてすべてのタイトルを獲得したいと思います」
●和田拓也選手
「昨シーズンが終わって、いちばん最初に声をかけてくれて、監督の熱いお誘いをいただきましたし、あとは去年の試合を見ていても、強い、いいチームだなという思いがあったので、決めさせてもらいました」
●蜂須賀孝治選手
「昨シーズンは特別指定選手としてお世話になって、その一年間でかなり自分も成長させてもらったので、その恩返しのために加入を決意しました」
Q:この仙台というチームに入って、自分のどういうプレーでチームに貢献したいですか?目標と意気込みを含めてお答えください。
●石川直樹選手
「僕はまず、左利きであるということが人と違った自分の長所だと思っていますし、それを生かしたディフェンスというものをベガルタ仙台でも出していきたいと思っているので、左足からのクサビのパスであったりフィードであったり、あとはカバーリングをかなり意識して試合中でも得意としていたので、そういった部分で自分の色を90分間の中で出していきたいと思います。目標は、やはりチームとして優勝、ACLに出るだけでなくて勝ち進んでいくという部分でしっかりチームの目標に乗っかって、僕の目標も、しっかり優勝というのが今年の目標です」
●佐々木勇人選手
「自分の武器はスピードとキックの精度なので、そのへんをチームの中で出していければと思います。宮城県が地元なので、宮城を盛り上げるために頑張りたいと思いますし、ACLも経験しているので、それをチームに生かしていきたいと思います」
●ヘベルチ選手
「自分の目標はやはり、優勝することです。去年、ベガルタ仙台は惜しくも優勝することはできなかったのですが、今年は優勝することを目標に頑張りたいと思います。自分は左利きなので、MFとしてゴールに繋がるパス。そして守備の強いチームなので、自分も頑張って守備をしたいし、そういうところで頑張りたいと思います」
●和田拓也選手
「対人の部分やインターセプト、球際の場面でボールを奪うシーンを増やしていきたいのと、あとは、去年はボランチをやってプレーの幅も広がったと思うので、いろいろなポジションでプレーしていきたいです」
●蜂須賀孝治選手
「僕のいちばんの武器はユーティリティーさだと思うので、少数精鋭ですけれど、あいた穴をうまく埋めていけるような選手になっていきたいと思います。目標は、新人ですが、新人らしく元気溌剌と一年目から勝負していこうと思っています」
Q:佐々木選手は仙台の練習生だったこともありますし、地元に帰ってきたということでもあります。あらためて、どんな思いでいらっしゃいますか。
●佐々木勇人選手
「練習生の時は昔の話なのでそれは忘れて、しっかり仙台に貢献したいと思いますし、今まで大阪にいたので、復興のお手伝いも全然できなかったので、仙台に来たことでそういうことも増やしていきたいと思います」
Q:(他の選手へ)仙台の印象を聞かせてください。
●石川直樹選手
「雪はあまり降らないと聞いてきたのですが、昨日の大雪でその印象が変わりました。でも札幌、新潟と、雪の地域でサッカーをしてきたので、ここはあまりネガティブに考えることなく、また仙台という土地でしっかり地に足をつけて、サッカーを通じていろんな方々と触れ合っていけたらと思っているので、今はまだ全然チームがわかりませんけれど、キャンプから入ってきたら交流もやっていけたらと思います」
●ヘベルチ選手
「本当に素晴らしい街で、住みやすそうな感じがしました。本当に、被災地で津波の被害もあって辛い思いをした人たちにも、サッカーの力、スポーツの力で幸せな気持ちを運んでいきたいと思います」
●和田拓也選手
「僕は関東にいたので『寒いな』という印象があるのですが、スタジアムの雰囲気や、今日来ていただいている方々の数が、とても温かい街だ、サッカーをするにはとても集中できていい環境だなという印象を受けました」
Q:選手の話を聞いて、手倉森監督はあらためてどういう思いですか。
●手倉森誠監督
「まず、ここにいるメンバーは、契約ごとですから、サインしなければここには来られないというなかで、強化部長とチーム作りを来年どうやって進めていこうという話はリーグ戦で戦いながら日常茶飯事で話をしている部分であって、そのなかでここにいるメンバーの名前というのは、もう夏場ぐらいから出ていました。
(佐々木)勇人も契約がなくなって、ヘベルチも契約がなくなって…という話で、そのタイミングで声をかけてもらって決めたと言っていますけれど、契約があっても取りにいっていた選手たちですから、僕が欲しかった選手たちというところだし、去年に優勝を逃した部分では、残りの5戦で勝ちきれなかった我々がいるのですけれど、勝てなかったところに邪魔したのが石川選手とヘベルチ選手ですから(笑)。C大阪戦での引き分けと、新潟戦での負けというところで。そこの借りはしっかり返してもらいたいと(笑)いうところですね。
ずっとチームをビルディングアップしていこうとした中で名前が挙がっていた選手たちを狙いどおり獲得できたというところ、強化部長の仕事の成果にも本当に感謝したいし、狙いどおりだったなと。彼らがそれに応えて、来てくれたことに、感謝しています」
Q:先程一部の選手もおっしゃっていただきましたが、自分のプレーの武器と、今シーズンの戦いで、チームの中で求められる部分はどのように認識していますか?
●石川直樹選手
「自分の特徴は先程も言ったことと被ってしまいますが、左利きであるという長所を生かしていきたい。なかなかセンターバックで左利きというのはいませんし、そういった部分で自分の良さを生かしていけるんじゃないかと思いますし、クサビに関してもフィードに関しても、やはり自信を持っているので、そこは積極的に出していきたいと思っています」
●佐々木勇人選手
「スピードとキックの精度を武器にしているので、どんどんゴールにからめる仕事をしていきたいですし、自分もどんどんゴールを狙っていきたいと思っています」
●ヘベルチ選手
「自分の特徴はミドルシュートと、仲間にパスを出すことです。チームに協力するところでいえば、守備を頑張っていきたいので、あとは今までした経験をチームで生かしていきたいです」
●和田拓也選手
「どの選手もみんなそうかもしれませんが、運動量が必要となってくると思うので、それを惜しまず、前に出るとき、戻ってくるときにしていきたいということと、いろいろなポジションができるということで、けが人が出るときなどにそういうところに入ってすんなりできるようにしていきたいですね」
●蜂須賀孝治選手
「先程も言いましたが自分の武器はユーティリティさだと思っているので、いろいろな場所で変幻自在にプレーできる選手になりたいと思っています。特別指定選手として半年間のアドバンテージが僕にはあると思っているので、しっかりベガルタ仙台の戦術を熟知して、これからやっていきたいと思います」
Q:監督にうかがいます。それぞれの選手のプレー面で期待している部分を教えてください。
●手倉森誠監督
「まず、石川選手に対しては、我々が掲げて積み上げている『攻撃的な守備』のなかで、より堅実さと、手堅さをぜひ表現してもらいたいと思うし、それができる選手だというところに確信を持っています。また、セットプレーの中でも、高さがあるというところでのゴールを期待していますし、あとは彼のフィードというところが、センターバックからの攻撃が大事になってきているので、じゅうぶん期待しています。
佐々木勇人選手に関しては、彼の持っているスピード、ドリブル、パンチ力というようなところをぜひこのチームに落としこんでほしいなというところです。
ヘベルチ選手には魅力的な左足のミドルシュートがあるというところで、相手チームにとっては脅威になるのは間違いないので、そういったところをまずじゅうぶん発揮してほしいなと。あとは、中盤においてのベガルタの守備という部分では、トライする必要があると思っているので、そこはじゅうぶん身につけてほしいなというふうに思っています。
和田選手に対しても、アグレッシブに我々は躍動したプレーをしたいとなったときに、彼の若さや運動量をいかんなく発揮してほしいというところと、彼の年齢からするとより先までのところを期待していると思っています。
それはハチ(蜂須賀選手)もそうです。蜂須賀選手もユーティリティさという部分と、でもどこかでひとつストロング(ポイント)を僕は作ってあげたいと。蜂須賀選手もものすごく運動量があるしアグレッシブなので、そういったプレーを表現できる場所を勝ち取らせたいというふうに思っています。
いずれにしてもここにいるメンバーというのは、非常にポジティブだと。そしてポジティブにプレーしてもらいたいと思っているし、何がポジティブかというと、勝つためにポジティブなんだというところを、ぜひ理解してプレーしてほしいし、また、それができる選手だと思っています」
Q:佐々木選手はACLの経験が抱負ですが、チームメートにACLを戦う上でアドバイスしたいことはありますか?
●佐々木勇人選手
「いちばん大変なのは移動と食事の面なので、そこはチームに任せたいと思いますし、選手はやはり気候に慣れるのがいちばん大事だと思うので、いち早く気候になれて、試合は100%のコンディションでのぞめることがいちばんだと思います」
以上
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FUJI XEROX SUPER CUP 2013
2013年2月23 日(土)13:35キックオフ/国立
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