●ランコポポヴィッチ監督（Ｆ東京）：
「コンニチワ。こういう結果ですから満足はできない。ただ、試合内容を振り返ってみると、悪くはなかったと言えるでしょう。私たちはボールを動かして主導権を握ってということをリトライし続けてきました。相手は、しっかりと守ってカウンターというやり方で全員が引いてきた。そこでもその相手に自分たちがやろうとすることをやり続けたことは評価できると思います。彼らは10人でしっかりと守った。それに関しては、本当におめでとうと言うしかない。そして、佐藤寿人選手が決めたカウンターの質も高かった。今日は、結果に恵まれなかったという試合ですが、次はいいサッカーをして結果を得たい。だからこそ、今日の試合から課題を探して次に繋げていきたいと思います」

Q:梶山陽平選手と、長谷川アーリアジャスール選手の影響は？また1失点後、攻めてはいたが、組織を失ったように思いましたが？
「まず前回のゲームから２選手を欠いたが、やるべきことは変わらないということは見せられたと思います。その点では、満足しています。レアルや、バルセロナといったビッグクラブであってもそういう中心選手が抜けた場合、違ったサッカーをすることがある。そういったことを考えても私たちはそうではないことを示せた。私は常々言っていることですが、選手が変わってもスタイルが変わらないことを目指しています。そういった意味でも私は満足しています。失点をした後は、気持ちが先走って焦りが出た部分があったかもしれません。常にやらなければいけないことは、自分たちのプレーを変えずにやり抜くということです。最後はボールを蹴りこんでしました。しかし、それは私たちのパワープレーではない。私たちのパワープレーは最後まで足元繋いでいくこと、やってきたこと、やるべきことをやることが私たちのパワープレーです。そういう部分に関しては、次に生かしていきたいと思います。広島の今日の戦い方は、ペナルティエリアの前に、５人の選手が並び、さらにその前に４選手が並んで９人でブロックを作ってスペースを消す守備をしてきた。リーグ戦を振り返っても、清水相手に２失点しかしていない。それもカウンターを食らって２失点してしまった。しっかりと守れていて失点していない。守備が堅く、やるべきことをやるチームでした。今日は、ボールを動かして、そこを攻略しようとしましたが、その精度の部分、最後の部分で上手くいかなかった。だが、次に対戦するときは、その部分も改善して違った結果になるようにしたい。そして、９０分間を通じて高い位置を保てたこと、また保ちながらも危険なピンチを招くシチュエーションも少なかったことは評価に値すると思います」

以上