桜の開花が今週27日に宣言された大分で、勝点9の7位・大分トリニータが勝点8の10位・愛媛FCを迎え撃つ。互いにプレーオフ進出圏内の6位に入りJ1昇格という目標に向かっている。時期早々ではあるが、今節の結果次第では6位以内の可能性がある。まずは上位に定着するためにも負けられない一戦であるとともに、勝点3を争う緊迫感のある攻防が見られそうだ。
「守備の戻りが早く、強固なディフェンスで組織がしっかりしている。失点が少なく、シュートを打たせない守りを構築している」と、愛媛を評するのは大分の田坂和昭監督。やはり警戒するのは5試合で失点3、被シュート数36の守備力。2010年のリーグ2位タイの失点数だった堅守が甦った。
さらに今年は、堅守の中盤に球際が強く、足元の技術も高く、パスを散らせるトミッチが入り攻撃力も増した。「彼が入ってからチームが変わった」(田坂監督)とトミッチが攻撃のスイッチとなり、切れ味鋭いカウンターが炸裂する。「(相手が)ボールを保持しても慌てないし、攻守の切り替えが早いので攻撃の時でも守備を考えないといけない」と、警戒を強めている。
ただ、「強固なブロックでもウィークポイントはある。そこを何回つけるかがポイントとなる。冷静にしっかり戦えれば有利に試合を運べる」と田坂監督は不敵な笑みを浮かべる。「相手はウチが攻めているときはしっかりとブロックをつくるが、自分たちが攻めているときはブロックをつくらない」。つまり、クロスカウンターで仕留めようという考えだ。
相手がボールを奪った時に攻撃に出ようとして、守備のバランスを崩した瞬間がチャンス。それが敵陣内の高い位置でボールを奪うことができれば、相手ゴールまでの距離は近く、チャンスは大きくふくらむ。
言うまでもなく諸刃の剣ではある。互いにチャンスがピンチであり、ピンチがチャンスとなる。一瞬一瞬のプレーに目が離せない手に汗にぎる試合が期待できそうだ。
愛媛がカウンターの出し手であるトミッチがキープレーヤーであるなら、大分は受け手のプレーヤーがカギを握ることになる。先週末からチーム練習に合流し、急速にコンディションを上げてきた高松大樹は面白い存在になりそうだ。「身体を使いながらボールをキープでき、判断がいい。かなりのアクセントになる」と田坂監督は期待している。J1復帰の切り札として期限付き移籍から戻って来たミスタートリニータが、桜の開花とともに全開すればホームスタジアムは紙吹雪に包まれるはずだ。
以上
2012.03.31 Reported by 柚野真也
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