今季鳥取に加入した大卒ルーキー、ＧＫ杉本拓也、ＭＦ熊澤圭祐、ＤＦ三浦修にとって、３月は、プロ初のシーズンが開幕する一方で、大学卒業を迎える区切りの季節。３月下旬、３人はそれぞれの思いを胸に、卒業の日を迎えた。

３月19日が卒業式だったのは、中京大出身の熊澤。出席したい思いは、もちろんあったはずだが、翌日に京都とのホームゲームを控え、練習があったために欠席。サッカー部のチームメイトからは、メールで連絡があったという。

21日が卒業式だったのは、同志社大出身の三浦。当初の予定では練習が入っていたため、欠席する予定で、周囲にも伝えていたという。ところが、20日のナイトゲームで京都を下し、今季初勝利、三浦自身にとってもプロ初勝利をつかんだ試合後、21日の練習がオフに変更となったため、「出ることができたんですよ」。初勝利の喜びと卒業の喜び、２日続けて記念すべき日となった。

25日が卒業式だったのは、日大出身の杉本。福岡とのアウェイゲームで、控えメンバーに入っているため、もちろん出席することはできなかった。卒業の喜びを分かち合うことはできなかったが、試合後に携帯を確認すると、仲間たちから、プロでの活躍を祈る写真付きのメッセージが届いていたそうだ。

この福岡戦では、熊澤がプロ初のベンチ入りを果たし、同じくベンチ入りの杉本、先発出場の三浦と、初めて３人がそろってメンバー表に並んだ。鳥取の未来を担う若き力。卒業式を終えた今後は、これまで以上にプロとしての力を示し、チーム力アップに貢献することが求められている。

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2012.03.30 Reported by 石倉利英