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【J1:第3節 名古屋 vs 新潟】プレビュー:手負いの名古屋が昨季2勝の“お得意様”新潟を迎え撃つ一戦。試合の趨勢を占う“要衝”は中盤の底にあり。(12.03.25)

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開幕から2週間経った現在で、公式戦での勝利はともに1回のみ。名古屋と新潟の今季初対戦は、決して良いとは言えない状態でのゲームとなった。昨季の対戦成績は名古屋の2勝。ホームでは4-0というスコア以上の完勝を収め、アウェイでは最後の鬼門だったビッグスワンを攻略するなど圧倒したが、その記録は参考程度といったところ。名古屋はいま、昨季の悪夢再来と言わんばかりの負傷禍に見舞われているからだ。

現在、名古屋が抱える負傷者は4人。開幕直前に負傷した小川佳純と、開幕戦で負傷した藤本淳吾、中村直志、田中隼磨である。欠場こそしていないが、玉田圭司とケネディも万全の状態ではなく、今節に限って言えばダニルソンが出場停止とまさに弱り目に祟り目。本来スタメンの選手を半分も欠く状態は非常事態といっても過言ではなく、自慢の選手層が前節同様に試されることになる。

リーグ開幕戦から連敗し、週半ばのヤマザキナビスコカップでようやく今季の公式戦初勝利を得た新潟も決して良いとはいえない状態だ。ナビスコカップでの勝利も昇格組の札幌が相手であり、公式戦3試合で2得点と課題である攻撃面にいまだ光が見えていない。シンプルな速攻とサイドからの崩し、そして前へ出るディフェンスなどチームとしての形は明確だが、うまく結果に結びついていない印象だ。ただし一時帰国していたミシェウが戻ってきたことで、その問題が解消される可能性は十分にある。

この試合でまず注目したいのは、名古屋の中盤の底を誰が務めるかということ。現状での第一候補はオーストラリアでのAFCチャンピオンズリーグ・セントラルコースト戦で好プレーを見せたベテラン吉村圭司と、ここ2試合連続して出場機会を得ている田口泰士のふたり。彼らに続く次点は磯村亮太と、切り札的起用法として田中マルクス闘莉王という選択肢となる。新加入のダニエルがまずまずのパフォーマンスを見せていることで、ボランチ・闘莉王という選択のリスクは以前に比べて軽減されており、ストイコビッチ監督がいきなり切り札を見せてくることも十分にあり得るだろう。

新潟の持ち味が前に出るプレッシングからのショートカウンターであることも、名古屋のボランチ問題を重要視させる一因だ。一般的にプレス回避の方法は大きく分けてふたつ。パスワークでいなすか、ロングボールでプレスの頭を越すかである。名古屋にとって後者はケネディがいるため容易だが、そのボールをキープし攻撃につなげられる確率は決して高くない。DFにとっては単調で守りやすいため、できるだけパスワークによる回避を優先したいところ。その中心となるのがボランチなのである。ボールをDFラインから引き出し、パスを散らしてプレスの網をかいくぐる。逆に言えば、ここでうまくボールがさばけなければ、名古屋の劣勢は免れないということにもなる。

いまいち煮え切らない現状を打破したい気持ちはどちらも同じ。いかに持ち味を発揮するかが勝負なのも共通。それゆえに真っ向勝負となる一戦は、中盤を制した方に勝機が転がり込むと見て良さそうだ。

以上

2012.03.24 Reported by 今井雄一朗
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