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【2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド】底知れぬ大スケールを持つ好漢:トミッチ(広島→愛媛)(12.02.15)

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2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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アンテ・トミッチが持てる実力を十二分に発揮されたのは、皮肉にも彼の契約満了が発表されたその日の大宮戦だった(2011年11月26日)。正確な長短のパスで攻撃を組み立て、相手のカウンターに対しては長いストライドでカバーに走り、確実かつタフなタックルで未然に防ぐ。ジャンプした壁の下を正確に射抜くFKでJリーグ初得点を決め、素晴らしいスルーパスを通して青山敏弘の得点をアシスト。186cmの長身を活かしたダイナミックなプレーを見せつけた。試合終了後には、サポーターだけでなく記者たちからも、彼がチームを去ることを惜しむ声が多く聞こえてきたほどだ。

当初は、リベロ候補として広島にやってきた。だが、Jリーグのスピードや俊敏性への対応に時間がかかり、最終ラインでのプレーは難しいとペトロヴィッチ監督(当時)は判断。ボランチでプレーさせることで彼の攻撃性を活かそうと考えたのだが、今度は負傷による長期離脱。復活をかけた天皇杯・愛媛戦では軽い守備から警告を2枚受けて退場。敗戦の責任を強く感じたトミッチは、ミックスゾーンで涙をこぼしながら自分のプレーを悔いた。その愛媛に移籍することになったのも、何かの因縁を感じさせる。

その実力に疑いはない。パスセンスは抜群だし、突破も仕掛けられる。シュートも正確で、ミドルレンジからの得点も期待できるだろう。人間性も真摯で、明るくて、周囲への思いやりも深い。もし怪我がなかったら、あるいはJリーグへの順応速度が速かったら、彼は今季も広島で、今度はレギュラーとしてプレーしていたかもしれない。

やはり課題は、1年を通して戦える身体をつくりあげることができるか、ということ。そしてその実力にふさわしい「自信」をプレーで表現できるかどうか、だ。実際、練習では圧倒的な存在感を見せていたにも関わらず、試合になってみると半分の力しか見せることができなかったのが、広島時代のトミッチ。たくさんのことを考え過ぎる嫌いもあり、本当の自信もまだつかめていないのかもしれない。クロアチアの名門=ディナモ・ザグレブでも将来を嘱望されながら主力になれなかったのは、彼が抱えているメンタルが大きな要素だったのではないか。

大宮戦で見せた彼の実力をそのまま愛媛で発揮すれば、間違いなくクラブの大黒柱になれる存在。特に攻撃面での能力は抜群で、シーズン通して機能すれば、愛媛の攻撃力そのものを大きく押し上げられる可能性もある。好漢という表現がピタリとはまるアンテ・トミッチ。その巨大な体躯以上に大きな存在になれると、僕は堅く信じている。

以上

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2012シーズンキックオフ!
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日(土)13:35キックオフ/国立
柏レイソル vs FC東京

※同日開催 NEXT GENERATION MATCH
10:40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※チケット好評発売中詳細は【こちら】


2012.02.15 Reported by 中野和也
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