本日、川崎市内にて川崎フロンターレの新体制発表会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下のとおりです。
☆2011指定席シーズンチケット「3次販売」のお知らせ(川崎F公式サイト)
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●株式会社川崎フロンターレ福家三男常務取締役強化本部長:
「ただいま紹介にあずかりました福家でございます。
川崎フロンターレに大きな声援をいただき、誠にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。
今社長からも話がありましたように、昨年の結果は5位ということですが、皆様の期待に応えられなかったことについては非常に大きな責任を感じており、私も本当にどう恩返しをしなきゃいけないんだろうと一生懸命考えながら、毎日を過ごしておりました。
今日ここで庄子取締役が同席しているのは、大変申し訳ありませんが、私事の問題でございますが、健康上の問題、体力の問題、そのなかでも特に視力の著しい低下というものがございまして、トップチームの強化、GM職を庄子に託し、すべてを引き渡すという形にしました。これから庄子取締役の方から新加入選手の紹介、それから強化方針について述べていただきたいと思っております。庄子取締役は私よりもフロンターレでの経歴が長く、強化の時間も間違いなく長く、今年の新人補強、即戦力の補強、それから相馬新監督、彼がすべて今回よく動きながら積極的に行動して、大きな補強をやりとげました。
今後はさらにゲームが続きますと大変な業務になると思いますが、庄子取締役にそのへんの強化方針を述べていただきたいと思います。私事ですが、大変申し訳なく思っております。
10年間この仕事をさせていただき、本当にありがとうございました。
ファン、サポーター、それからスポンサーの皆様、阿部市長をはじめとする川崎市民の皆様。本当にありがとうございました。これで庄子取締役にバトンタッチをしたいと思います」
●株式会社川崎フロンターレ庄子春男取締役強化部長:
「こんにちは。ただいま紹介に預かりました庄子でございます。
今常務の方から紹介をされまして、ますますフロンターレの発展に向けてがんばらなきゃいけないなという気持ちでございます。今後ともよろしくお願いいたします。
まずは昨シーズンのことについてですが、リーグ戦、ACL、ナビスコカップ、天皇杯と、皆さんの期待に応えられるような成績を収めることができませんでした。
ただ今シーズンは昨年の反省、これまでの反省を踏まえまして、タイトル獲得に向けてフロントスタッフ、現場スタッフ、選手が一丸となって挑んでいきたいと思っております。
チームの方は13日からスタートしております。相馬監督のもと、厳しい練習に取り組んでおります。昨年末には海外移籍の噂がありました憲剛も、皆様のお力添えもありまして残留することが決定しました。また毎度お騒がせの10番もやっと来まして(会場笑)、総勢29名で厳しい練習に励んでおります。
何日かトレーニングを見まして、今年はいけるんじゃないかなという手ごたえは感じます。期待してください。
それでは今シーズンの強化、またアカデミーのことについて話をさせていただきます。
着席して話させていただきます。
まず強化の部分なんですが、最初にこれまで過去3年のリーグ戦の成績をふり返りますと、先ほど社長からも話がありましたが、その内容を見ますとうちの特徴である攻撃的なサッカーでですね、総得点は3年とも優勝チームを上回るような数字を残してきました。ただ、残念ながら失点も非常に多いという戦いが続いております。
昨シーズンを見ますと得点が61得点。ガンバに次いで2番目。ただ、失点の方は47と、これは下から5番目です。この失点を減らすことが、タイトル獲得に向けての大きな課題ではないかという風に考えました。
このような状況を踏まえまして、今シーズンは攻撃的なサッカーは継続しつつ、失点を減らすことができるチーム作りというのも要求していきたいと思いました。
そのためには個から2人、3人と絡むグループ、そして最終的には11人のチームで。組織的な戦術をこれまで以上に多く取り入れる必要があるんじゃないかと。それが攻守の安定につながると考えました。もともと個の力は他チームの比較しても劣ることがないと思っておりますし、組織の中で個を生かせるようなチーム作りができれば今年は戦えると考えました。
ポイントは3つあります。
ひとつは現場スタッフ。
ひとつは補強。
最後は2、3年後を見据えたチーム作り。
まず現場スタッフですが、2つあります。まずは相馬監督の招聘であります。皆さんもご存じのとおり、相馬監督は現役時代、日本代表として活躍し、フロンターレでも2年間プレーしております。経験豊富なOBでもあります。
昨年は町田ゼルビアの監督として、JFL3位という好成績を収めました。うちも何度か練習試合をやりましたが、やられました。選手もボールも走る組織的なサッカーを展開して、細かいポジショニング、攻守において次のプレーの準備をしなさいという細かい指示を出していたのがすごく印象的で、ひとつひとつのプレーのこだわり、緻密さ、この指導力はうちにも欲しいなと思っていました。
それで今回、先ほど申し上げましたように組織的なサッカーを展開していきたいという考えもありまして、相馬監督を招聘することになりました。当然、自分も町田さんの方にも相馬監督どうなんだろうと調査をしました。非常に評価の高い監督です。ただ、ひとつだけ懸念されることがあるという話になりました。
言っていいのかな?
それはですねえ、話が長いということです。(会場笑)でも、それはフロンターレに在籍していた頃から知ってました。想定内です。全然気にしてません。
次に2つ目です。(寺田)周平のコーチの登用です。
昨年までディフェンスの中心で活躍していた周平ですが、その経験や選手からの人望だとかを考えて登用しました。失点減少に向けて相馬監督、コーチングスタッフと協力して手腕を発揮してくれると思っています。
次に補強の点についてお話します。これは相馬監督と相談しながら進めていきました。
3つの考えで補強を進めました。
まず1番目です。
ディフェンスでサイドの選手層が薄いと。とくに守備力の高い選手が欲しいというのがありました。
2点目は、中盤で攻守のバランスがとれて、ボールを引き出せて配球もできるような選手。要は中盤で変化をつけられるような選手が欲しいと。
3点目は攻撃面。自分でもしかけて、チャンスメイクもできて、ゲームを決定づけられるような選手。
この3点です。
それで獲得にこぎつけたのが、今3点話しましたが、誰が誰なのかはわかるかとは思うんですが、横浜F・マリノスから田中裕介選手、山瀬功治選手。東京ヴェルディから柴崎晃誠を獲得しました。
簡単に紹介しますと、田中選手は、身体能力が高くてセンターバック、サイドバックの両方ができる守備力の高い選手です。
柴崎選手は攻撃的なボランチで戦術眼にすぐれ、この選手の獲得によってですね、中盤の構成が多彩になって、例えば(中村)憲剛を1列前のポジションに出すとか、チームにいい影響を与えると思います。
山瀬選手については、チャンスメイク、みずからしかけて得点もできる選手です。昨年はうちも3点取られています。
3人とも他のクラブと競合したんですが、うちを選んでくれました。即戦力として期待できる選手たちです。
そして3つ目は2、3年後を見据えた若い選手の獲得です。クラブが成績を残していくために継続して将来性のある若い選手を獲得していこうと。今年は大卒3名、高卒3名、計6名の新卒選手を獲得しました。
簡単に紹介しますと、大卒では田中雄大選手。左利きで攻撃力のある左サイドバック。
實藤選手。アジア大会の日本代表の優勝に貢献していますので、ご存じだと思います。身体能力の高いセンターバック。
棗選手。高さとスピード、足下はちょっと下手なんですけど。大型のストライカーです。
次に高卒選手。
福森選手。左利きのセンターバックで、多彩な長短のパス。本当に一度見ていただきたいんですけど、局面を変えられるようなパスを出す選手です。
大島選手。スピードテクニックにすぐれた選手、高校ではボランチをやっていますが、ひとつ前のポジションでやってもらおうかなと思っています。
谷尾選手。身体能力が高くて体の強いストライカー。当たられても軸がぶれないような、そういうタイプの選手です。
以上の6名ですけれども、非常に特徴的な選手が多くてですね、先ほど棗選手の足下が下手だと言ったんですけど、そこは練習すればうまくなります。
次に普及、アカデミーのお話をさせていただきます。
いま6名の選手のお話をさせていただきましたけれども、残念ながらアカデミーからの昇格はありませんでした。アカデミーからの昇格はクラブのひとつの理想であり、今後強化していかなくてはいけない部門だと思っています。
トップチームを見ても安藤選手(吉田選手)がアカデミー出身ということで、地域的にJクラブが多いということで難しい部分ではあるんですけれども、クラブとしてやれることをやっていこうと。今シーズンは高畠前監督の協力が得られまして、テクニカルディレクターとしてアカデミーを担当していただくことになりました。トップチームの監督を経験した指導者ということで、どんどん刺激を与えていって、またトップチームとの交流の方も推進して、アカデミーの方を動かしてもらいたいと思います。また普及という点でもたくさんの方にサッカーに興味、関心を持っていただくこともクラブとして大事なことですので、普及の方も継続して推進していただきたいなと思います。
最後に本日は新体制ということで、2011年、ここから皆様とスタートいたします。トップチーム、アカデミー、クラブ全体が躍動する1年になるように、引き続きご支援をお願いしながら挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました」
(2)へ続く
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