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【J2日記】水戸:最後の日(10.12.03)

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(C)佐藤拓也

(C)佐藤拓也

12月3日。この日が、3年間続いた木山隆之体制最後の練習となった。

木山監督だけでなく、スタッフ陣や選手たちの何人かは水戸を離れることが決まっており、練習前にはちょっぴりセンチメンタルな空気が漂っていた。しかし、練習がはじまると、いたっていつも通り。むしろ、いつもより明るいぐらいの雰囲気であった。前夜から激しい雨が降り続いたため、開始時間を1時間半遅らせてスタートしたが、グラウンドは水溜りだらけ。あちらこちらで水しぶきがあがった。ただ、練習の最後に行われたリラックスゲームでは、その状況を楽しむかのように、選手たちはわざとスライディングをしてずぶ濡れになったり、水溜りの中で1対1を仕掛けたりと、約90分間和やかなムードで練習は行われた。

中でも存在感が際立っていたのは、森賢一だ。森は今季限りでチームを離れることが決まっており、心中穏やかでないはず。しかし、そんなことを微塵も感じさせないハッスルプレーを連発。水溜りでのスライディングはもちろん、シュートを決めた後、訳の分からぬ謎の踊りで喜びを表現するなど、選手、そして見学に来ていたサポーターを笑いの渦に巻き込んだ。

「本当にこのチームの選手たちはすごいと思います。契約の問題などいろいろな思いがあるだろうけど、ピッチでそれをまったく出さない。逆に戦力外になった選手がチームを盛り上げている。あらためていいチームだなと思いましたよ」と木山監督はこみ上げてくるものを抑えながら語った。そして、森についても「本当に彼は自分の状況がどんなでもチームのために必死になって戦ってくれた。彼には本当に感謝している。なかなか出場機会を与えられなかったけど、僕の中では彼は価値のあるフットボーラーだと思っている」と賛辞の言葉を贈った。

泣いても笑っても明日の東京V戦で、『木山・水戸』の最後を迎える。「今はとにかく東京V戦に向けて集中している」(森)と選手たちは相当なモチベーションでアウェイへ乗り込むことだろう。「明日の試合で3年間やってきたことすべてを出せるわけではない。でも、いつも通りベストを尽くして勝ちに行こうと選手たちには伝えました」と木山監督もラストゲームへ向け、必勝を誓った。

さあ、いよいよエンディング。『木山・水戸』最後の日、選手たちは最高にイカした姿を見せてくれることだろう。

以上

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2010.12.03 Reported by 佐藤拓也
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