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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第38節 東京V vs 水戸】プレビュー:最後まで自分たちのサッカーにとことんこだわる東京Vに対し、水戸が前回対戦のリベンジに燃える!(10.12.03)

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12月4日(土)J2 第38節 東京V vs 水戸(12:30KICK OFF/味スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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2010年シーズン最終戦だ。ピッチに立つ選手だけではなく、スタジアムに訪れるすべての人が、さまざまな思いを胸に試合を迎えることだろう。このメンバーが全員揃って戦えるのはこれが最後である。東京Vにとっても、水戸にとっても、そして両チームのサポーターにとっても、記憶に残る一戦としたい。

ラストゲームを前に、東京Vの川勝良一監督、選手たちが口にする共通キーワードは『感謝』である。
「(経営的、戦力的に)あまりにも厳しい中で、選手もスタッフも本当によくやってくれた。ただただ『感謝』しかない。彼らの頑張りを、多くの人に伝えたい」(川勝監督)
「助けてくれたり、支え続けてくれるスポンサーさんやサポーター、そして、1年間一緒に戦ってきた選手たちやスタッフ・メンバーたちにも感謝の思いをもって戦う」(富澤清太郎主将)

そうした思いを伝えるための最善策は、やはり“勝利”である。
「勝てば5位で終われるが、負ければ7位の可能性もある。去年が7位だったから、一緒じゃつまらない。せっかくこれだけチームが成長しているから、きちんと数字で残してそれを証明したい」と、川勝監督は語る。
また、土屋征夫も、「プロである以上、結果がすべて。去年より2つ順位が上がれば、来年またヴェルディに興味を持ってくれる人が増えることにもつながる」と、シーズンの終え方の重要性を説く。

だが、結果と同じぐらい、今季の東京Vが意識し続けているのが“自分たちのサッカー”へのこだわりである。それは、開幕から今まで、何一つブレていない。当然、この試合でも「最後の最後まで自分たちのサッカーが貫けるかが一番大切」(富澤)。スタンスは、まったく変わらない。そして、それこそが、東京Vサポーターも最も期待しているところなのではないだろうか。

だからこそ、あえて現在の課題を挙げれば、「自分たちのサッカーができる時間の長さが、相手によって波があること」だと、多くの選手たちは捉えている。また、土肥は、勝利したものの攻撃の多彩さを欠いた前節の愛媛戦を振り返り「ホームでああいうゲームは繰り返してはダメ。足下や足先だけで動かすんじゃなくて、裏に抜けて行く人や、相手選手を2,3人引き連れて、走ってかく乱する人、逆サイドへの展開などが必要」と、攻撃面での課題を指摘する。
こうしたあたりの改善を、今季集大成となるこの試合で見せられるか。
「今季は何も貢献できなかった。最後、点をとって良い形で終わりにしたい」と河野広貴。他の選手も含め、各々が胸に期する思いをプレーで表現してくれることを、心から期待したい。

対する水戸にも、この試合に気持ちが昂る要因がある。モチベーションは非常に高いようだ。
まず、すでに発表されている通り、木山隆之監督が今季をもってチームを去る。選手時代も水戸に在籍していただけに、サポーターからも選手たちからもとても慕われていた。「木山監督のために」との思いは非常に強いだろう。特に前節、ホーム最終戦では、J1昇格を決めた甲府に対し、勝利目前ながらもアディショナルタイムに追いつかれ、残念ながら勝利で終えることができなかった。今度こそ、監督に勝利を贈りたいところだ。

その木山監督自身も、『対東京V』には、特別な思いがあるという。
前回の第9節での対戦、それまで結果が出ず、1得点以上取った試合がなかった東京Vに対し、0−4の大敗を喫した。「あの試合が、東京Vにとっても転機となる試合だったと思う。我々から4点を奪って、あそこから上昇気流に乗ったと思います。あの試合は、ウチにとって今季一番ダメなゲームでした。ゲームに取り組むスタンスも悪かったし、何よりも何の抵抗もできなかった。アウェイですが、今度はしっかりと自分たちのサッカーで戦って、あの時のリベンジをしてやりたいという気持ちです」

その宿敵に勝利するためには、「点が入らないと厳しい」と、小池純輝は言う。試合展開によって2トップと3トップを併用する水戸だが、やはり最大のポイントは、前でボールが収まるかだろう。これまで、1点以上がなかなか入らず、「先に失点したら引き分け以下、という状況だった」(小池)。だが、前節2点を取れたのは、中山悟志のところでまずボールが収まったことが要因に挙げられる。今節も、そこが1つのポイントとなりそうだ。そこからうまく展開し、東京VのDFを崩したいところだ。

「ガチンコ勝負で、観ている人も楽しめる試合になればいい」と、土屋は最後まで全力を尽くすことを誓う。今季はラストだが、「来季はもう始まっている」とも、富澤は語る。今年一年をかけて積み上げてきたものの見納めという意味でも、来季チームのベースを見ておくという意味でも、価値ある一戦と言えよう。サポーターの皆さん、お見逃しなく。

以上

2010.12.03 Reported by 上岡真里江
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