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【J2:第31節 甲府 vs 愛媛】プレビュー:小瀬に3ヶ月ぶりの勝利を!! 昇格へ向け正念場迎える甲府はホームで6試合ぶりの白星なるか。愛媛は、自慢の堅守で“大物食い”を狙う。(10.10.24)

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10月24日(日)J2 第31節 甲府 vs 愛媛(14:00KICK OFF/小瀬チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「絶対に負けられない戦いが、ここにもある!」
某TV局の看板フレーズを引用し、吉田豊はこの試合の重要性を表現した。

3位福岡と勝点6差をつけながらも、ここ2試合引き分けが続いた状況に「“崖っぷち”って言ってもいいぐらい。次節の(4位)千葉との直接対決が大事だと言われているけど、それはまずこの試合を勝ってからの話。手堅く1戦1戦勝っていかないと、去年みたいな結果になってしまう」と、吉田は危機感すら抱いている。甲府にとっては、決して忘れることのできない、勝点1差で昇格を逃した昨季の失意。今こそ、その教訓で学んだことを活かし、昨年からのチームの成長をしっかり証明したい。

ピッチコンディションなどの悪条件も重なり、前節の札幌戦、甲府はカラーであるパスサッカーを十分発揮できず、結果、先制しながらも1−1で引き分けた。戦績表をみると、これで第21節以降4勝6分。この成績を “10試合負けなし”と捉えるのか、“勝ちきれない”とするのか。受け取り方によって印象はだいぶ変わってくる。
この質問を率直にぶつけると、GK荻晃太は「すべての試合、勝点3を取りにいった中で、結果として1しか取れなかった試合が多いということは、失敗ということ。失敗からは学ばなければいけない。もう一度、自分たちの原点に立ち返って、甲府らしいサッカーを発揮したい」と、勝ちきれない反省をモチベーションに変える選択をしているようだ。
だが、一方では「でも、下を向く必要はまったくない」とも荻は強調する。戦う前に相手に植え付ける印象は、実は非常に重要だろう。残り試合、『負けない、強い甲府』と周りに思わせるためにも、下位相手にはきっちりと結果を残したい。

今週、特に課題として重点を置いて取り組んでいたのが、サイドを有効に使った攻撃練習だった。甲府といえば、リーグ最多タイ(=56点 柏と同位)の得点力を誇るが、前々節は無得点、前節も1点と、ここ最近は停滞している。その大きな原因を、内田一夫監督は「両ワイドのパウリーニョ、マラニョンも、自分が点を取りたいために、どうしても中央に入り過ぎてしまう。それによって、マイクのスペースがなくなり、さらに相手DFの寄せもどんどん厳しくなり、彼が思い切ったプレーができない状況を招いてしまっている」と語る。
また、なかなか得点が入らないと、単純に中央のハーフナー・マイクに放り込む傾向が増えていた。その点でもやはり、サイド攻撃は有効だろう。サイドを使うことで、相手DFを片側に引き寄せ、中央や逆サイドにできた広いスペースを上手く使って攻撃を展開できれば、3トップに加えて中盤、さらには両サイドバックも含めたチーム全体の高い攻撃力が遺憾なく発揮されるのではないだろうか。
「マイク1人に頼るんじゃなくて、みんなで点を取りたい」と吉田。ハーフナー・マイクがファーストターゲットだけではなく、セカンド、サードでボールに関わってフィニッシュに持ちこめるか。この試合のポイントとなりそうだ。

その攻撃を機能させるためには、同じメンバーを使い続けて好調時の感覚を取り戻させるのか、はたまた思い切って選手入れ替えで勝負に打って出るのか。そのあたりの指揮官の選択もまた、興味深い。
残り7試合は「1−0で勝つ、負けないゲーム。まずは失点しないこと」を、内田監督も甲府の選手たちも理想と掲げる。この3ヶ月、甲府はホームゲームで勝てていない。十分すぎるほど高いであろう小瀬で挙げる勝利への意欲をしっかりと結果につなげ、次節・千葉との大一番への弾みとしたい。

対する愛媛も、ここ2試合引き分けが続いており、まずしっかりと勝ちきることが目標となるだろう。ただ、リーグ4位(27失点)と具体的な数字にも表れている通り、守備は非常に安定している。ここ8試合も、失点したとしても全て最少失点であり、甲府の選手に愛媛の印象を尋ねても、全ての選手がまず「守備」の二文字を口にする。
その愛媛の堅守を支えているのは、何といっても小原章吾の存在だ。実際、チームが複数失点した試合のほとんどは、彼が欠場していることを考えても、存在そのものがチームに大きな影響を及ぼす。今節は、センターバックを組む相棒・アライールの出場停止が明け、さらに守備力は増すだろう。

前述の通り、昇格を意識する甲府は「失点せず、1−0で手堅く勝つ」を最優先としているだけに、愛媛としては、早い時間に先制し、相手に精神的ダメージを与えてメンタル的に優位に立って試合を進めたいところだ。先に点を奪うためにも、ビッグチャンスが訪れたら確実にゴールに収める決定力こそ、この試合最大のテーマだろう。

甲府GK荻は「3点、4点入る展開にはならないだろう」と予想するが、果たして?
攻撃の甲府。守備の愛媛。互いの特長を存分に発揮してぶつけ合う、熱い闘いを期待したい。

以上

2010.10.23 Reported by 上岡真里江
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