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【第90回天皇杯3回戦 千葉 vs 京都】プレビュー:連勝の千葉を迎え撃つ京都は連敗しての3回戦。下降気味の気持ちを整理し、いざ、西京極決戦へ!(10.10.08)

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10月9日(土)第90回天皇杯3回戦 千葉 vs 京都(13:00KICK OFF/西京極)
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天皇杯3回戦。西京極では京都が千葉と激突する。
千葉は、3日の第29節富山戦(@富山)で粘り強い戦いを演じ1−0で勝利。2連勝を果たし西京極に乗り込む。佐藤勇人、林丈統と昨年まで京都に在籍していた選手もおり、楽しみな一戦となる。
千葉のフォーメーションは4−2−3−1。1トップの青木孝太は3戦連続得点中。野洲高出身の左利きテクニシャンタイプながら、スペースに入り込むことを得意とする。トップ下の伊藤大介も技術のある選手で、左サイドの工藤浩平、右サイドの谷澤達也の技術力、判断力の高さを考えても、千葉が丁寧にボールをつなぎ、タイミング良く飛び出すことを得意としているだろうことは容易に想像できる。ただ、ボールをつなごうとするチームは、また、つなごうとすることが短所になることもある、ということも言える。

迎え撃つ京都。リーグ戦で2連敗してこの3回戦を迎える。25節の広島戦は3失点しての敗戦、だが、秋田豊監督は、意表を突く試合分析を披露した。
秋田監督が25節の広島戦に向け、24節の広島対鹿島のゲームも分析したという所から話は始まる。「あの試合、鹿島はほとんど広島を崩すことが出来ていなかった。それほど広島は(守備は)堅かった。我々もそう簡単に崩せないだろうと覚悟はしてた。ところが、結構、崩せていた」と攻撃の成果を口にしたのだ。
サポーターだけでなく選手からも落胆の色を隠しきれなかった、あの広島戦であったが、秋田監督は非常に前向きに捉えていたのだ。
広島を攻略したシーンで印象に残っているのが後半28分、柳沢敦が3バックの右脇を突いて走り込みパスを呼ぶと、中山博貴、中村充孝がゴール前に走り込む。そして、その後をディエゴがゴール前に入っていき、柳沢のボールをダイレクトでフィニッシュに持ち込んだ場面。ゴール前に飛び込む人数と形。これは、これまで練習でやってきたことが選手にしみ込んでいた証になるはずだ。磐田戦で沈黙させられた攻撃の形が、また戻ってきた感覚はあるということだ。

もちろん、2試合連続無得点の状態で「感覚」と書いても説得力はない。だが、そこで立ち止まっても全く何も意味はない、ということである。

試合がほぼ決まった2失点目について秋田監督は、セットプレーから選手が戻る時、サイドバックがリスクマネージメントを欠き、センターバックの役割を十分にこなせず、守備が甘くなり招いた、と説いた。
少し戻り、23節の新潟戦、京都の守備はほぼ完成されていた。前半の守備、リードしての後半の入り方、問題は何一つなかった。あの一回裏を抜けられた所で流れを変えられたが胸を張れる出来だった。その守備は広島にも出来ることを、瞬間ではあるが、試合の入りで京都は見せた。
広島は中央でつないで相手を喰いつかせてサイドへ展開することも自在にできるチームだったが、京都はそれをさせなかったのだ。このポイントは秋田監督も頷いていた。しかし、12分に失点し、京都は自信をぐらつかせ、流れを変えられてしまった。

失点するな、ということより、まず、自分たちの守備のやり方は通用する、と自負するところから始めるべきだろう。その中で、まだ瞬間的にまずい判断をする時もある、守備で慌ててしまう時もある、と自分たちの弱点と向き合えばいいのでは? 
進んでいる方向は大きな可能性は感じさせてくれる。だが、やっていることはまだまだ完璧ではない、ということなのである。

千葉戦に向けて、広島戦の間延びした反省も生かしつつ、秋田監督は「コンパクトにして戦いたい」と口にした。「コンパクトに出来ればアプローチもサポートも距離が短くなる」と説明した。コンパクトとは、最終ラインを上げて前からボールを奪いに行くばかりでなく、前線を引かせることもコンパクトなのである。それが柔軟性のある戦いにつながっていく。そして、ボールをつなぐことを得意とするチーム相手に、この守備から攻撃へとつなげたいところだろう。

公式戦を通じて自分たちの戦い方を深めたい。その中で勝利の味を思い出したい。ディエゴは「ミスは誰にでも起こりえる。そこでアウトオブコントロールにならないことが大事」とし、天皇杯について「タイトルしか考えていない」と意気込んでいた。

京都にしても千葉にしても、何よりも目の前の1勝、ということになるはずだ。勝利がチームの可能性を切り拓く。天皇杯3回戦、どちらが次への切符を手中に収めるか。注目したい一戦だ。

以上

2010.10.08 Reported by 武田賢宗
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