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【第89回天皇杯決勝 G大阪 vs 名古屋】名古屋側プレビュー:今季2戦2勝と相性のいいG大阪を相手に、10年ぶりのタイトル獲得へ機運は最高潮。名古屋は激動の2009年シーズンを有終の美で飾れるか!?(09.12.31)

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1月1日(金)第89回天皇杯決勝 G大阪 vs 名古屋(14:00KICK OFF/国立)
試合速報天皇杯特集
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☆G大阪側プレビューはこちら

改めて振り返るに、今大会での名古屋の巡り合わせの良さには驚いてしまう。2回戦で地域リーグ、3回戦でJFLと対戦というのは順当なように見えるが、3回戦のホンダロックはJ2の東京Vを破って3回戦に進出してきたチームだった。4回戦では初のJ1対決となったが、磐田が退場者を出したことで優位に試合を進められた。準々決勝はJ2で13位ながら千葉を撃破するアップセットを起こした岐阜を相手に3-0の完勝。準決勝は今季1勝1分と相性の良い清水が相手だった。その清水戦もPK戦にもつれこんだものの、清水の1人目・市川大祐がバーに当てて外したのに対し、名古屋の5人目・杉本恵太がバーに当てたボールはGKに当たってゴールイン。運も味方につけ勝利をもぎ取った。そして決勝の相手は、今季2戦2勝と分のいいG大阪である。風は、間違いなく名古屋の背中を押すように吹いている。シーズン最後のタイトル獲得への機運は、まさに最高潮といえるだろう。

久々となる元日決勝へ臨むメンバー構成にも、追い風は吹いている。準決勝をそれぞれ負傷と出場停止で欠場した阿部翔平とマギヌンだが、決勝への出場に支障はない模様。特にマギヌンは約1ヵ月ぶりの出場だけに、体調・モチベーションともに高いものがあるはずだ。意欲の面でいえば、オランダ1部・VVVフェンロへの移籍が決まり、これが名古屋でのラストマッチになる吉田麻也にも期待が集まる。1月6日の日本代表戦にも召集されている若いセンターバックは、天皇杯優勝を置き土産に旅立つシナリオを思い描いている。同じユース出身の先輩で、今季限りでチームを去る山口慶のためにも、タイトル獲得への気持ちは強いはずだ。

そして何より、この対戦は相性がものを言う。今季のG大阪とは2戦2勝と負けておらず、しかもその内容が面白い。試合に負けて、勝負に勝つ。内容面ではG大阪に圧倒されていたにも関わらず、終了間際に決勝点を拾う展開で勝利しているのである。ホームではGK松代直樹のパスミスを巻佑樹が押し込み、アウェイでも松代がマギヌンのFKの捕球位置を見誤り、決勝点となった。名古屋にとって今季のG大阪戦には強運が舞い降りているのである。チームはそれから大きく成長を遂げ、安定感も手に入れている。相性の良さと真っ向勝負でも渡り合えるチーム力。その両方を兼ね備えたいま、下馬評における名古屋の優位は揺るがない。

昨季の天皇杯準決勝ではアジア王者となったG大阪が、AFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得するべく挑んだ大会で名古屋を打ち破った。今季の立場はまったく逆で、すでに出場権を得ているG大阪に、名古屋がACL出場権を求めて挑む。勝利への渇望が強いのはどちらかは、火を見るより明らかだろう。連覇がかかるG大阪の戦力も、安田理大の復活や今大会6ゴールを挙げているルーカスなど、ここにきて充実してきた感はある。GK松代にとっては最後のリベンジのチャンスでもある。リーグ3位の強豪に対して楽観視などできないが、それでも名古屋の勢いは止められそうにない。

10年ぶりのタイトル獲得、そしてストイコビッチ監督指揮下で初の栄冠へ向け視界は良好。激動の2009年シーズンを有終の美で飾るべく、名古屋が今季2度目の聖地・国立へ乗り込む。

以上

2009.12.31 Reported by 今井雄一朗
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