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【第89回天皇杯準決勝 G大阪 vs 仙台】仙台側プレビュー:クラブ史上最大が予想される「サポーターの大遠征」。その声援に乗り、目指すは一気の決勝進出(09.12.28)

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サポーターに見送られる中、選手、スタッフの最後に、手倉森誠監督がバスへ乗り込みます。勝利した場合は、元日の決勝まで仙台には戻らないということで、これが今年最後の『出陣』です

12月29日(火)第89回天皇杯準決勝 G大阪 vs 仙台(15:00KICK OFF/国立)
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G大阪側プレビューはこちら
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リーグ戦優勝決定の1週間後、さらに待っていた歓喜。天皇杯準々決勝の川崎F戦から、準決勝までは中16日が空いた。
まず疲労を取るべく、川崎F戦後から5日間もの長期オフを選手に与えるなど、チームはじっくりとこの大一番に向けて準備を進めてきたのだが、大雪で練習場が真っ白に染まってみたり、その間にも契約更改が続々と行われるなど様々な出来事を経ながら、過ぎてみればあっという間の日々。そして暮れも押し迫った明日29日、仙台は元日に再びこの場所へ立つことを目指し、国立に乗り込む。

すっかり冷え込むようになった仙台の練習場だが、この時期にもベガルタゴールドの練習着をまとった選手たちの声が響くのは、本当に幸せなことだ。ニットキャップに口元まで覆ったネックウォーマーという完全防備の選手も見受けられる中、チームは来るG大阪戦に向けて、トレーニングを続けている。
メンバー編成において1つだけ確定していることは、センターバックの渡辺広大が出場できないということ。J2リーグ戦の「累積警告4枚で出場停止」というルールに慣れてしまっていたこと、そしてもとよりカップ戦でここまで勝ち進んだ経験が取材する私にもないことで強烈な違和感があるのだが、天皇杯では通算警告2枚で次の試合が出場停止となる。2回戦のツエーゲン金沢戦、そして準々決勝の川崎F戦で警告を受けた渡辺はこのレギュレーションによりG大阪との準決勝に出場できない。だが、代わりに入る男には、全幅の信頼を寄せても良いだろう。木谷公亮は今季、リーグ戦スタメン出場わずか1試合。しかし、今回と同じく渡辺の出場停止で回ってきたアウェイでの第45節鳥栖戦において、木谷は素晴らしい守りを披露、アウェイでの貴重な勝点1奪取に大きく貢献した。いつ来るかわからない出番のために持続し続けた集中力が活きた1日だった。今回もおそらく、渡辺に代わりスタメンで登場し、エリゼウとセンターバックコンビを組むと思われる木谷。今季限りで仙台を去ることが決まっているが、去りゆくクラブに大きなものを残すチャンス到来である。
なお、警告2枚で出場停止というルールは決勝戦にももちろん適用されるため、すでに1枚もらっている選手にその災いが降り注がないことを願わずにはいられない。現時点でそれに該当する選手は、斉藤大介、田村直也、富田晋伍、中原貴之、関口訓充、そして千葉直樹である。もちろん、それをわかっていても止めざるを得ない場面が出てくることは想像に難くないが、元日決勝に進めるのであれば、誰一人として置いていきたくはないのだ(平瀬智行もその1人なのだが、彼は川崎F戦後に、痛めていた左手の手術に踏み切ったため、今季は一足早く終了となっている)。
直前になって、菅井直樹、朴柱成の両サイドバックに負傷が発生し(菅井は左ヒザ、朴は腰)、出場が危ぶまれる一幕も。前日28日の練習では、全体でのウォームアップの後、2人だけ別メニューとなっている。この辺りは直前での様子を見ての判断となりそうだ。

プレビューの最後に、仙台がどれだけ「すごいことに」なっているのかという数字を。
28日正午の時点で、バスツアーを企画している仙台のある旅行会社に問い合わせたところ、仙台からのバスツアーは「バス35台、1,466名。県内中のバスをかき集め切った状況」という。そして「新幹線の予約状況や、自家用車で行く方、仙台からだけでなく、関東や日本各地に在住の仙台サポーターが集うことを想定すると、おそらく当日の仙台サポーターの数は、15,000人近くになるのでは」とのことだそうだ(比較までに、昨年のJ1・J2入れ替え戦第2戦、ヤマハスタジアムに詰めかけた仙台サポーターは、約4,000人、昇格を決めた今季第48節水戸戦では約4,500人と言われている)。
さらに、こんなエピソードも教えていただいた。「今東京でやってるウインターカップ(バスケットの全国高校選抜大会)に行っているうちの社の者が国立競技場を見に行ったんですが、ホーム側にもガンバだけでなくベガルタサポーターのシート貼りがあったようです。それも、元日に向けての…」

このほほえましい話が先走り過ぎなのかどうかの判断は、今はやめておこう。J2クラブとしての「最後の」大仕事。失うものは何もないのだから、仙台はとにかく上だけ見て突き進むだけである。

以上
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