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【ヤマザキナビスコカップ F東京 vs 浦和 レポート】中盤が機能したF東京、首位浦和を上回る内容もスコアレスドロー(06.05.18)

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5月17日(水) 2006 ヤマザキナビスコカップ
F東京 0 - 0 浦和 (19:00/味スタ/19,098人)
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■特J!プレイヤー: 今野 泰幸選手(F東京)
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「今日はお互いに高いレベルのいいゲームができたと思う」。試合後の会見でF東京のアレッシャンドレガーロ監督は、そう試合を振り返った。4戦全敗で早々に敗退が決まってしまったF東京と、4戦全勝で決勝トーナメント進出を決めている浦和。正反対の状況に置かれた2チームの対戦となったが、この試合では順位表がそのまま反映されない試合展開。F東京が浦和のほぼ倍にあたる13本のシュートを繰り出したものの、浦和GK山岸範宏の攻セーブにも阻まれ0対0で引き分けた。

前戦の福岡戦、覇気のない内容で黒星を喫したF東京。ガーロ監督は先発メンバーの変更をほのめかしていたが、増嶋竜也に代えて代表から戻った茂庭照幸を、出場停止の左サイドバック鈴木規郎の代わりにケガ明けの金沢浄を起用したほか、宮沢正史、梶山陽平に代えて伊野波雅彦と、プロ入り初先発の小澤竜己を先発のピッチに送り出した。

F東京は、その初先発の小澤が好パフォーマンスを披露した。「小澤がチョロチョロして相手もつかみづらかったと思う」と金沢が話したように、F東京の中盤を活性化。それに呼応するかのように、試合を通じて中盤で優位に立ったのはF東京だった。

前半にもゴール前でのシーンをより多く作り出していたF東京だが、後半に入るとさらにボールを支配する時間が増える。特に早いプレスからマイボールにする場面が頻繁に見られ、70分には長谷部誠からボールを奪うと今野泰幸が持ち込み、最後は右のスペースに走り込んだ川口信男へ。GKと一対一となる、この日一番の決定的シーンだったが、これは浦和GK山岸に阻まれた。

決定力不足という課題は残るスコアレスドローに終わったものの、F東京はワールドカップによる中断前最後のホームゲームで、戦う姿勢を90分間見せ続けた。ハーフタイムでガーロ監督は選手たちに、「この試合はほんのちょっとの差で勝負が決まる」と気合いを入れたが、選手たちは最後まで集中力を切らすことなく攻め続けた。ガーロ監督も冒頭での会見の言葉どおり「高いレベルのいいゲーム」と評価。対浦和戦の連敗を5でストップした選手たちには、サポーターからも温かい拍手と声援が送られていた。

一方、「グループリーグを首位で抜けたかったのでどうしても勝ちたかった」(ギド・ブッフバルト監督)という浦和だが、チームの攻撃を組み立てるポンテと小野伸二がそれぞれケガと代表で不在という影響もあり、今季2番目に少ないシュート7本(1番目は前戦の横浜FM戦、4本)に終わるなど、攻め手を欠いた。ボランチの位置からのゲーム作りが期待された長谷部誠も、力強いドリブルで何度かチャンスを演出したものの、「もう少しタメを作って全体を押し上げられたらよかった。今日はボールに触る回数が少なかった」と本人も語ったように、チームの攻撃にリズムをもたらすことはできなかった。

とは言え、ブッフバルト監督は「うちの選手のパフォーマンスについては満足している」と、スコアレスドローにも納得の様子。次戦、ホームで迎える横浜FMとの直接対決でグループリーグ首位通過を目指す。


以上

2006.05.18 Reported by 小川典子(ISM)
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