10月22日(土) 2005 J1リーグ戦 第28節
東京V 1 - 2 F東京 (15:04/味スタ/21,033人)
得点者:'19 森本貴幸(東京V)、'43 梶山陽平(F東京)、'89 サササルセード(F東京)
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●原博実監督(F東京):
「残り7節になっての東京ダービーということで、東京Vの試合をかなりみたんですけど、ここのところの東京Vは悪くないというか、むしろかなりいいと思っていた。チームの大黒柱・ワシントンに(ボールが)入って、ちょっとでも目を離すとひと仕事しちゃう力をもっているので、ワシントンにボールを簡単に入れさせないようにという指示を出したんですけど、1点目なんかも、長いボールを林から展開されて、森本とワシントンのところでマークがずれてしまった。
でもそれ以外のところでは、茂庭とジャーンがうまくワシントンを潰してくれていたなと思います。東京Vが出場停止もあってシステムをかえてくるという情報もありましたし、そのシステムを去年やっていたということもあって森本がイヤでしたね。久々にスタメンで出てきてモチベーションも高いだろうと思っていましたし、あの時間の失点でイヤだと思いました。
前半3トップでスタートしたんですけど、わざと中に入れば山田がそれについて中にかえりますので、小林が守備に追われるような状況にもちこんで、そこに金沢が梶山とか今野を絡ませて行った方が攻撃はスムーズに行くかなと思い、サイドにはっているだけでなくむしろ攻撃の時に左サイドをうまく崩して行こうと話ました。
ただそうなると、逆に向うも相馬とか残っているジウが怖かったです。我々もサイドバックが行ける、でも取られ方が悪いとジウに入る、相馬に出てくるとそこからのカウンターが怖かったですけど、勝負かけていくしかないなと思いました。
東京Vはゴール前を結構固めてくるのでミドルシュートを打てと言いました。まあまだ少ないんですけど、1点目の梶山は狙い通りだったと思います。素晴らしいミドルシュートがあるのになかなか、パスばかりするところがありますが、彼のシュート力に期待してずーっと打てと言っていて、今日素晴らしい点が入りました。今野と梶山のダブルボランチでやりましたが、宮沢とどうするかで悩みました。宮沢は展開力もあるし、ただ今日はかなり東京Vと競り合い、拾いあいになると思ったので、フィジカル的にはやっぱり梶山が強いかなと思って梶山でいって、それが成功したと思います。
後半、勝負をかけたかったので、鈴木規郎をいれて左からクロスを入れさせるという作戦にしました。彼は攻撃はいいけど守備が遅くて、いくけど取られてカウンターになり一進一退だなと思いました。ルーカスも少しづつ良くはなっているが、彼自身が点を決めていないし、ゴール前で体を張って点をとるという風になっていないので、シンプルにクロス入れて、最後こぼれ球を拾ってというサッカーをやれといいました。
馬場も頑張っていて、何回かチャンスもあったんですけど、惜しいチャンスを外して、そこで見切りをつけて、栗澤もうまくボールを散らすことができるので彼を入れました。あのとき三浦を使うかどうか迷ったが、下手に守るよりは点をとりにいけということで、彼が短い時間でうまいことボールを散らしてくれました。
ササはホントにストライカーでペナルティエリアの中だけで仕事をさせてやれれば、ワシントンに負けないくらいの点取り屋の素質があると思う。ただまだ経験が足りなかったり、日本のサッカーに馴染んでないところもありますけど。今日アウェイというかダービーに我々のサポーターの方があれだけ多く集まってくれて、応援してくれたんでなんとしても勝ち点3をとりたいという気持ちが、最後のササの1点に、ササだけでなくサポーターとか出なかった選手も含めてあの1点につながったかなと思います。」
以上